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実体験の重要性(忙しい人のための小受情報)
はじめに
小学校受験において、子供の非認知能力を育てることは非常に重要な役割を果たします。(詳細は前回の記事をご参照ください。)
非認知能力を育てるためには、実際にモノゴトを体験するという実体験の機会を設けることが大切であるとよく言われていますが、その理由について考察してみました。
実体験が重要である4つの理由
①五感の活用
何よりも重要なことは、子どもたちが実体験を通じて五感をフル活用しながら情報を得ることができるという点だと思います。
テレビなどの視覚や聴覚からの情報だけではなく、触覚・味覚・嗅覚も含めた五感をフル活用して得られる情報量は膨大であり、子供に多くの気づきを与えることができます。その気づきをきっかけに、なぜだろう、どうしてだろう、と考えを深めることができ、好奇心を育てることにつながります。
②試行錯誤のサイクル
実体験では、子供が考えたことをそのまま目の前で試すことができます。その結果、うまくいかなかった場合には、その原因を考え、解決策を模索し、再度チャレンジするというサイクルを回すことができます。そのサイクルを通して、粘り強さや自己調整力を身に付けることができます。
さらに、このような試行錯誤のプロセスを経て成功体験を積むことができ、自信にもつながります。
③コミュニケーション
実体験を通して、親も含め他者と一緒に何かを取り組むことは、社会的スキルの向上にも寄与します。他者を意識しながら行動することで、協調性やコミュニケーション能力が養われます。
テレビやYouTubeは、情報がインプットされるだけという一方向のコミュニケーションになりがちですので、現代社会においては、アウトプットする機会を意識的に設けることが必要です。その機会として、実体験は非常に良い方法だと思います。
④記憶に残る
小学校受験対策という意味では、記憶に残るということも重要です。小学校受験の面接においては、「子供がどんなことを体験しているか」という趣旨の質問を聞かれることがあります。また、ペーパーテストでも、野菜や季節の問題が出ることがあります。実体験は五感を活用するため、子供にとって深く記憶に刻まれる体験となり、そのような質問や問題についても、答えやすくなるものと思います。
加えて、制作などでも手の器用さは大切ですので、実際にモノをいじることは重要です。
まとめ
実体験を通じて非認知能力を育てることは、小受だけでなく、子供の将来を見据えた成長にとっても非常に重要です。実体験によって、五感をフル活用しながら、試行錯誤を繰り返すことができると同時に、コミュニケーション能力を高め、社会的スキルも向上させることができます。ぜひ実体験の機会を積極的に設けてはいかがでしょうか。(そして、親も一緒に楽しむことも大事だと思います。)