見出し画像

不動産鑑定士試験の演習対策

不動産鑑定士試験におけるラスボスと言われているのが鑑定理論演習です。
地獄のような鑑定士試験の3日目午後、最後に行われます。

「ここまでよく頑張った」という達成感と、
「ここでミスったら終わる」という半端ない緊張感の中で必死に電卓を叩きます。

演習は他の教養科目と違い、基本的にはやった分だけ点数に繋がります。
従って必ず点数を取らなければなりません。
出来れば得意科目にすべきです。

演習の本試験結果

かくいう私は演習そんなに好きではなかったですし、R4・R5の試験はテンパって全然点数取れませんでした。
演習が好きな人にとっては、他の教養科目や理論論文の息抜きとしてやっている方もいましたが、私にとっては苦痛以外の何物でもなかったです。

本試験結果は、R4が53点、R5が37点、R6が86点でした。
勉強時間は3年間で207時間です。

R6が点数取れていますが、本当になぜこんな点数取れたのか全く分かりません。
後日、本試験の解答をアップしますので興味のある方は見てほしいのですが、めちゃくちゃ間違っているんです。
例えば減価修正の分母を間違えたり、事情補正率を間違えたり、公租公課を間違えたり。。。
採点基準が不明なのですが、おそらく計算方法さえ正しく書けていれば答えが違うくとも点数乗るようになっている。。。のではないかと思います。

演習の学習開始時期


私が思うに、演習は遅くとも2月頃にはスタートし、毎週必ず1題以上解くべきです。
私は前年度までの反省を活かし、R6は1月から演習の勉強を再開しました。

演習はとにかく差が付きやすい科目であり、ここで良くも悪くも一発逆転してしまう科目のため、絶対に本試験で落とさないようにすべきです。
言い換えると、

「解き方が分からない問題をなくす」

この一言に尽きます。

最近は解答用紙に項目立てしてあることが多いですが、例えばR4で配分率を計算させる問題が出ました。
これは1枚丸々白紙で、①階層別効用比 ②位置別効用比 ③階層別効用比率 ④位置別効用比率 を全て計算し、⑤配分率を算出させる問題でした。

私はR4の時点では全く演習対策ができていませんでしたので一切書けませんでした。

配分率の計算ができないと積算価格は当然出せませんし、配分率から先に進むことができません。
そのため私はその時点で収益価格に移りました。

R5は個人的に演習がとてつもなく難しかったと思いました。
泣きながら開発法で更地価格出しましたが全く数字が合わず。。。
もう思い出したくもないです。

勉強方法


使用教材はLECのH18~過去問集と総ざらい、そして答練のみです。
過去問集はH26~を何度も周回しました。
特にH26はめちゃくちゃ難しいです。
取引事例比較法だけで1時間近くかかった記憶があります。
というのも、今と昔では時点修正率の算出方法が異なるからです。
(異なるというよりかは手間がめちゃくちゃかかると言った方が正しいかもしれません)

また、H29(だったかな?)は底地、H30は継賃、R3は10年DCFと、年度によってはかなり難易度が上がります。
しかしながら、上位ランカーはどれだけ難しくても点数を取ってきますので、必死に食らいついていけるように力をつけるよう意識していました。

僕の勉強方法としては、積算・比準・収益価格等が出るごとに一度解答を確認し、問題なければ進むようにしていました。

理由としては、評価額を出した後に解答を確認して間違っていた場合、もっというと1問目の更地価格から間違っていた場合、やる気が0になるからです。

時点修正率とかで間違ってそのまま進めて鑑定評価額が違っていた場合、もうほんとにイライラが止まりません。

勉強中に紙ぐしゃぐしゃにして投げ捨てたのは、今までの人生の中でこの演習だけです。

まあ演習については脳死でひたすら周回していれば必ず力は付きますので、そんなに深く考えず過去問周回で問題ないです。

あまりゆっくりしていると、後半(7月頃)に「やべえ全然できない」となりますので、なるべく早く始めること。これが演習で得点を取るためのコツだと私は考えます。

因みに、来年R7の本試験は、演習難しくなると思います。
DCFか継賃、怪しいです。

電卓、右手?左手?


補足なのですが、左手で電卓を打ち、右手で書く(逆も然り)のがいいのか、右手で打ち、右手で書くのか、どちらがいいのか。

ぶっちゃけどっちでもいいと思います。
というか、無理やり1年足らずで左手でしっかり打てるようにするには結構無理があると思いますし、何より本試験でミスる可能性もあるので。

かくいう私は職場でも電卓を毎日のように使っていましたので、左手打ちに改造しました。
2年くらいで慣れてブラインドタッチもできるようになりスピードもアップしましたので、結果的にはオーライですが、わざわざ鑑定士試験のために改造するのは得策じゃないと私は思います。

いいなと思ったら応援しよう!