超短編ホラー　　生活

、、、、真っ暗な部屋で目が覚めた。
もう10時を周っている。今日は豪雨が降るらしい。少し頭痛がする。偏頭痛持ちは大変だよほんと。私は都内のあるマンションで暮らしている。なんてことない42歳だ。起きたらトイレに行きたくなってきた。
「トイレどこやったっけー？」
少し寝ぼけているみたいだ。トイレで用を足す。
朝ごはんは冷蔵庫で保存してあるのを毎朝食べる。ちょびちょびっとしか食べれないから朝は全然満腹にならない。今日は土曜日だ。まぁ、、何曜日でも関係ないけどさ。

仕事はしていない。毎日怠惰な日々を過ごしている。彼女もいない、親も他界している。暗い場所から抜け出せないような生活を送っている。生活の都合上、マンションの住人に迷惑がかからないように夜8時頃にはもう就寝してる。昼間はゲームをするか、まぁ、ちょっと言いづらいけど1人で快感を得ている。今の時代、幸いおかずには困っていない。

今日はゲームでもするか〜

私は赤の方のコントローラーを手に取り数時間ゲームをしていた。気がつけばもう夜5時。外は雨が止んでなんだかエモい雰囲気を醸し出している。

お腹空いたなあ〜

夕食はいつもカップラーメンを食べる。カップラーメンは大量にあるので毎食それを食べる。

そして食い終わったらすぐ暗い場所で眠りに着く。
こんな毎日を約2年間過ごしている。飽きてきた

そろそろ生活変えないとなぁ〜

ん？今晩はやけにうるさいなぁ。盛ってるのか？？あーもう寝れねー
少しイライラしたがまぁ、こちらが怒る資格はない。マンション生活なんて我慢の連続。
そんなもんだよね？ハハッ

彼女が欲しい。

翌朝目覚めて私はふと思った。
彼女がいるだけで私の生活は一変するのではないか？？こんな肩身の狭い日々を過ごさないくていいのではないか？私は案外物事を決めたら行動するのが早い。まず部屋の掃除から始めようか。部屋の隅にあるホコリも全部片付けた。水回りもピッカピカにした。家庭的な男はモテるらしいからね。

少しゲームしたくなってきた。1時間だけしようか。私は今日は青のコントローラーを手に取り双六ゲームを少し遊んだ。

あ！洗濯してなかった！
洗濯が家事で一番面倒くさいからね〜
これができない男はダメだよ
洗濯を終わらしたらもう夕方になっていた。

ガチャガチャ、、、、

ん？なんだ？
夕方に人なんか来たことねーぞ？空き巣か？

ドアが開く音がした。

やばい