殺戮にいたる病 読んだよ


わりと有名なタイトルらしい、我孫子武丸の殺戮にいたる病を読んだ。
実は勘違いして実写映画やっとるや〜ん?と思って死刑にいたる病を見てしまい精神がめこめこになった。阿部サダヲの怪演に見事にSAN値を八割ほど持っていかれましたね。全然関係ないらしくて己のうろ覚え加減に笑った。

ネタバレ無し感想を先に1つ言うのであれば、性行為や残虐な描写が結構出てくるのでそこだけ苦手な人は気をつけて欲しい。
以下ネタバレあり。大した感想じゃないけど。

基本作家買いだったりファンタジーが好きだから活字は読むけど幅が狭い。
たまに無性に冒険したくなる時があって、そこでTikTokとかYouTubeのshortでおすすめ小説○選みたいなのを見てしまうとダメだね。我ながらチョロすぎると思う。

とりあえず色々物色しに本屋へ。本の値上がりがじわじわ効いてるのが切ない。

冒頭は犯人の現行犯逮捕のシーンで、結果から持ってくるタイプ。どんでん返しがあると聞いてたのであれ?と思ったんだけど、これは最後まで読んだ後にもう一度冒頭を読み返す事によりエピローグの役割も果たしてるのかもしれない。というか読み終えた後に誰もが最初から読み直すでしょ…

どんでん返しと知らないまま読みたかった気持ちと、最初にどんでん返しがあると知ってたからある程度自分で色々考えながら読めたから良かったなって気持ちの殴り合い。

途中まで
サイコキラーな息子蒲生稔と母の雅子の親子と
息子稔と部屋物色する系毒親雅子
の名前は一緒だけど違う家族の話が合わさるのかなあと思った。人物視点になった時に他人の名前を呼ばない書き方をしてたから結構疑いながら見てたんだけど全然違ったね。

父親を意識の外にやるリードが上手すぎる。最後読むまで蒲生稔が父親の可能性を本当に考えてなかった。
体の関係は何度か持ったってよお、お前子ども二人も作っといてその言い草はなんだ。蒲生稔って父親の自覚が無くて、ずっと独身というか、「息子」気分だったのかもしらんね。

サスペンスとかミステリーとかのグロ描写は全然平気なんだけど、エロ描写が突然多めに突っ込まれるとちょっと疲れる…と思ってあらすじを見たらしっかり陵辱の果ての惨殺ってしっかり書いてあったね。甘く見た俺が悪い。

最後のお義母さんになんて事を…の所でそういう事ね!?って声出たの、しっかりどんでん返しを楽しめた証みたいで良かった。
話の構成の謎が解けてスッキリはしたけど、話の内容的にはなーんも救われねー!!!!って感じ。囮捜査組が死ななかったのは安心した。

ひとまずこんな感じ。
積読がいい感じに小山を作り上げているからちょっとずつ崩していきたいね。

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