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バイナリーオプションが“勝てない”と言われる理由

「バイナリーオプションは勝てない」
「バイナリーオプションはやめとけ」

よく聞きますよね。

この話をするとまず出てくる
「胴元がいるから」
「出金拒否が発生するから」
という話はこの記事ではしません。

トレードの内容に絞ったお話をします。

なぜ「バイナリーは勝てない」と言われるのか?
なぜ「FXの方が良い」と言われるのか?
これを解説します。


バイナリーオプションが“勝てない”と言われる理由

①判定時間が限定されている

1番の理由はやはりコレです。
30秒後や1分後ぴったりに、予想した値動きになってもらう必要があります。

ですが、どれだけ分析したとしても、
どれだけ練習を重ねても、
こればっかりはどうしようもありません。

「あと1秒違えば予想通りだったのに!」

こういう経験は皆さんされたことがあるかと思います。

FXであれば、利確や損切のタイミングは自分自身で測れるので、
「分析はあっていたのに判定時刻で負ける」
というのを回避することが出来ます。

②リスクとリターンが見合わない

バイナリーでは、勝てばペイアウト率に応じたリターンが貰えますが、
負けた時のリスクは「全額没収」です。

負けたとしても、
掛金以上に負けることはないから“安心”と思っていませんか?

この「全額没収」が実はハイリスクなんです。

ペイアウト率1.9倍で考えてみましょう。
この場合は勝率53%が分岐点です。

勝率53%を維持する。
これがなかなか難しいことは、皆さんご経験済みだと思います。

1回1万円エントリーで、
勝率53%を維持できたとします。

この場合の期待値は
1回のエントリーあたり70円です。
投資では期待値で考えることが鉄則です。

つまり、1回70円の儲けを出すために、
1万円のリスクを背負っている
ということになります。
ちょっと割に合わない気がしませんか?

FXの場合だとどうでしょう?
利確位置、損切位置は自分自身で決める必要はありますが、
“損小利大”に設定することができます。

例えば
−1000円のラインで損切
+2000円のラインで利確 とすると

なんと勝率34%以上でプラスになります。

バイナリーと比較するために
勝率50%で期待値を計算すると…

1回あたりの期待値は500円。
つまり1000円のリスクで500円のリターンが期待できるわけです。

実際に計算してみることで、
バイナリーオプションのリスクとリターンがいかに見合わないかが解ったかと思います。

③FXの仕組みを知らずにバイナリーを始める人が多いから

バイナリーオプションは単純そうに見えるので、「バイナリーならできるかも!」と思い、トレードデビューされた方も多いのではないでしょうか?

実は私もそうでした。

YouTuberがトレンドラインやストキャスだけで
いとも簡単に稼いでいるように見せていますので、
自分にも出来るのではないかと考えてしまいました。

…結果、負けに負けまくる…。

そして、FXの勉強に切り替えました。
なぜ、FXの勉強をすると勝てるようになるのかは、後のセクションで解説します。

FXが想像より怖くない理由

「FXで破産」とかいう話も聞くし、「FXってなんだか怖そう」
というイメージを持っている方もいらっしゃるかと思います。

もちろん無茶なトレードを重ねれば大損の可能もありますが、
それはバイナリーも同じです。

むしろ、損を積み重ねるスピードでいうとバイナリーの方が早いです。

バイナリーは資金管理がしやすい?

バイナリーは1回あたりの掛金以上には負けることはない。
この点においては資金管理がしやすいと言えます。
バイナリーオプションのメリットで、コレを上げる方が多いですよね。

しかし逆を返せば、負ければ必ず掛金をそのまま失ってしまうのです。
この「全額没収」の怖さは前述の通りです。

転売機能を使えば良い?

転売を使えば損切りすることはできます。
しかし、バイナリーオプションの利確においてはあまりメリットがありません。

判定時刻との兼ね合いで、
ペイアウト率がぐんと下がったり、
レートは「勝ち」状態でも、ペイアウトは「損」となることがあります。

いわゆる「損大利小」となり、トレードするごとに損失が積み上がります。

転売を使うのであれば、判定時刻のないFXのほうが良いです。

FXは入金額以上に負ける?

FXデビューにあたって、1番気になるポイントはコレじゃないでしょうか?

FXにはロスカットというシステムがあります。
これは、持っているポジションが含み損になっている時、
証拠金の何%を下回ったら強制決済しますよ。
というシステムです。

ロスカット

これはトレーダーを守るためのシステムです。
そのポジションは「負け」で確定しますが、
入金額を下回ることはありません。

ゼロカットというシステムを導入している業者もあります。
これは、含み損が入金額以上になっても、入金額以上は業者が負担するよ。
というシステムです。

ゼロカット

仮にめちゃくちゃハイレバで取引したとしても、損するのは入金額が上限です。

バイナリーで勝ちたいなら、先にFXを学ぶべき理由

「注文」と「決済」のポイントを意識するようになる

バイナリーオプションも実際のレートを根拠にトレードしますよね。

しかし、実際に売り買いしているわけではないので、バイナリーでのエントリーはチャートに反映されません。

なので、「なぜ今この値動きになったのか」
ということが身に付きにくいんです。

FXには、「注文」と「決済」があります。
「注文」と「決済」が入ったときにレートは動きます。

実際に自分でFXをしてみると、
どこで「注文」するのか、どこに「決済」を置くのか。
そして、他の人はどういうところで「注文」と「決済」をするのか。

これを頭で考えるようになります。

このタイミングが掴めるようになる

コレが掴めてくると、
一気にレートが動きやすいポイント
反転してきやすいポイントが自然と見えてくるようになる
ので、

バイナリーの「同値負け」や「エントリーしてすぐ反転負け」を激減させることができます。

上位時間軸を意識するようになる

「注文」と「決済」置くには、
絶対に上位時間軸を見なければ判断ができません。

バイナリーチャートだけを使った手法で
「5分取引」の方向性を見て、「30秒取引」でエントリーする
というものがありますが、
「5分取引」のチャートでわかるのは、
「5分足チャート」で見ると、たった3本分だけです。

これだけで判断できることなんて知れています。

「強い上昇トレンドだ!」と思っても、
実は下降トレンドの中の修正波。

流れはバイナリーの5分チャートと真逆

ここからいくらHighエントリーしたところで負けを重ねるだけです。

30秒取引するなら、
最低でも過去2時間分くらいの値動きの分析が必要です。

それでもFXに抵抗があるなら…

デモ取引だけでも構いません。
デモ取引でFXがどういうものなのかをトレードして体験してください。
これをしなければ、バイナリーでは100%勝てません。

FXではなく、バイナリーでのトレードが向いているタイミング

ここまでFXを進めるなら、FXだけすれば良いじゃないの?
と思われたかと思います。
確かにその通りです。
FXだけでも構いません。

しかし、FXにはトレードに向かない相場もあります。

仕事が終わって帰宅した少しばかりの貴重な時間。
やっぱり出来るならトレードしたいという気持ちになりますよね?

「FXにはトレードに向かない相場」を見極めて、
その時間だけ短時間だけバイナリーでトレードするというのが効率が良いです。

それは具体的にはどんな時か…
大きな時間軸で小さなレンジ相場となっている時です。

例えば4時間足で小さなレンジ相場となっている時
方向性を見つけてエントリーしても、ほとんど値幅がとれないなぁ。
という時があります。

4時間足では小さなレンジだけど、
5分足や1分足ではしっかりとトレンドが出ている
と判断出来れば、バイナリーでトレードをします。

バイナリーであれば値幅に関係なく、ペイアウト率で利益が出ますので、
こういった使い方はオススメです。

時と場合により、FXとバイナリーオプションを使い分けすれば、効率良くトレードをすることができます。

まとめ:バイナリーオプションは競馬・FXはジョッキー

バイナリーオプションは競馬・FXはジョッキーだと私は思っています。

バイナリーオプションのトレードは、実際のレートの値動きには参加せず、
チャートを見て、上か下かを判断する。
つまり、競馬でどの馬が勝つかを予想してるいるのと同じです。

FXは自分自身もチャートの中に参加しています。
(1人の動きなんて殆ど反映されませんが…)
他の人の動きを読みながら、自身も立ち回らなければなりません。
いわばジョッキーです。

自分自身の力ではどうにもならない競馬と、
力をつければ勝てるジョッキー

その選択肢があるならどちらを練習しますか?


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