民間企業と教員の違いを感じた日
こんにちは。現在10月13日、午前11:43。
今日明日はお休みなので、朝から押し入れの大掃除。いらないものを処分して、いるものを洗濯。お天気も快晴で気持ちいい。
基本的に土曜日は仕事のことが多い。
この土日は私の住んでいる地域で商工祭と呼ばれる秋祭りをやっている。昨日も仕事だったが、職場で高校生以来の秋祭りに触れることとなった。
「土曜日は前の通りが午後通行止めになるから、車気を付けてね」と言われ昨日は職場まで歩いて行った。徒歩で30分。約3,000歩ちょっと。たまには歩くのもいいかなと思ったが、日差しが強くてちょっときつかった。
職場に着くと「今日は1:00頃に獅子舞が来るよ」と言われ、店の前に獅子舞が来るのかと思っていたが、これが違った。
1:00過ぎに何があるのかと思ったら、獅子舞御一行様がお店の中に入ってきて、従業員の一人一人の頭を噛んでいってくれた。もちろん私も噛んでもらった。
寄付のお金が入った封筒も準備されており、それは最初の人が獅子舞の口の中に入れていた。
獅子舞に神主さんもいて本格的だなー、なんて思っていたら「あの神主、市会議員じゃない？」って言われた。神主もコスプレの時代なのね…。
縁起物の獅子舞。小さいころ家の前で頭を噛まれて大泣きしている子供を見たのを覚えている。
調べてみたら「獅子舞が頭を噛むことによって、その人の邪気を食べてくれる」そうだ。
教員の仕事中に獅子舞に頭を噛んでもらったことはない。
仕事中にこのような経験をするのは48歳にして初めて。
地元の小さなお祭りに参加するのも高校生以来。
今までにない経験をして、ほっこりした気分になった。
民間企業に勤めると地域との関係は教員以上に密着しており、地域のお祭りや行事などには積極的に参加するんだと感じた。話を聞くと秋祭りだけでなく、盆踊りなどもコロナ前はあり、くじ引きなどに参加していたようだ。
もちろん教員時代も地域の祭りで生徒と店を出したりした経験もあったが、それとは違い、純粋にいち参加者として祭りを楽しむことができた。どうしても教員として参加すると、生徒やお店を気にして十分楽しむことができず、ちょっと引いた眼で祭りを見ていた自分がいたからだ。(教員は要請されて参加する、民間企業は相互の利益のために自ら参加するようなイメージ)
純粋に獅子舞に頭を噛んでもらい、楽しい気分になったあと、歩いてきたのでお祭りの会場にも足を運んでみた。会場に行く途中通行止めになっている通りを通ったらちょうど和太鼓のパレードをしていた。お囃子と和太鼓。日本の祭りって感じでうれしい気分になった。
お祭りの会場は昔ほどの規模ではなかったが、人がたくさんおり、出店もたくさん。何か買って帰ろうかと思ったが、ファミリーの行列に並ぶ勇気がなく断念。
久しぶりに地域の秋祭りに触れた。思ったより楽しかった。
教員時代の自分なら面倒で行くことはなかったであろう。生徒に会うのも面倒だったしね。「めんどくさい」が先に立ち、いろいろな季節の行事を逃してきたんだろうな。
でも教員辞めて1年半経ち、今年は花火も見たし、秋祭りで獅子舞に頭も噛んでもらった。それを楽しいと思える自分がいる。
ささやかな幸せを感じる日々。