2.山靴の音
「とまりぎ写真館ぶらり旅」 ぶら艦長
そこに扉があるから、開けて出て行きたくなる。
そこに心くすぶる山があれば、登ってみたくなる。
2.山靴の音
別のブログに昔の山靴の写真が必要だったので引っ張り出したのがこの山靴です。
確か「ライケルのグラニッシュ」という名前だったと思います。でも当時は、「ドタ靴」と呼んでました。道路を歩けば、ドタドタと言う感じで歩くからです。
ライケル社はスイスの老舗登山靴メーカーだったのですが、今はマムートに買収され、マムート製の靴として販売されているようです。
とにかく、クソ重たい靴です。両足合わせて2キロ近くあり、その重みを利用して下山するのですが、逆に登りはその靴の重たさとともに足を上げなければなりません。
ゴアテックスなどない時代ですから、雪山も使えるこの靴は、分厚い皮に覆われているのです。
北アルプスや、近辺でも険しい大峰の山々、そして雪山ではこの靴と共に登りました。
今では軽量でゴアテックスが当たり前の靴の時代。いかにも昭和の登山靴という感じですが、歴史の証人みたいな感じがして、履かないのに捨てられない靴です。
でもね、クソ重たいし、場所取るし、いつかはサヨナラするんだろうけど、若き日に山々を共に闊歩した良き相棒であったことは確かなんですよね。
それにしても、こんな重い靴を履いてよくも歩いたものです。
登山靴ではほかにフットワークの良かったタラスブルバのミッドカットをよく使っていました。
登山人生の後期は確かM社の靴ともう一足ハイカットの靴を買ったような気がするのですが、記憶に残らない靴だったと言えます。