カメラのこと ・ ニコンは常に蚊帳の外だったけど…
私のカメラ歴のスタートはキャノンでした。もちろんはるか昔のフイルム時代から。
そう、キャノンカメラを愛し、ずっと使い続けてきたのです。
そしてニコンはライバル。
当時はキャノンファンとして、ニコンを敵対視していたものです。
そのキャノンの私にとって最後のカメラが「5Dマーク4」になります。 そしてひたすら次の5D(マーク5)の登場を待っていたのです。
でもついに一眼レフの次期カメラは出てきませんでした。ミラーレスの波にキャノンはDからRへ、一気に乗っていったのです。
「モニター画面なんか見たくない」と、変革についていけない私は、キャノンに捨てられたような気持でいました。
途中オリンパスやペンタックスに走ったこともありましたが、そのあたりの歴史は後日語るとして、現在はフイルムシュミレーションがあり、登山で持っていきやすい小型軽量のフジフイルムが今の私の主力機となり、クソ重たい「キャノン5Dマーク4」はあまり使われずに防湿庫を占拠しています。(因みに、カメラ自体はいいカメラだと思います。しかし登山に気軽に持って行ける重さではない)
このような流れの中でも、ニコンは会社そのものが一時危機的状況にあり、オリンパスの次はペンタックス、そしてその次はニコンが危ないと思っていました。ところがそのニコンが、Z8などの登場で起死回生の復活を果たしていました。
それでもフジフイルムがお気に入りだった私は、殿様キャノンには全く関心がなくなり、若者向け?ソニーにも全く興味はなく、会社としては武骨なニコンに好感は持っていてもカメラへの関心は全くなかったのです。
フルサイズにこだわることもなく、フジフィルムの機材を充実させ、私のカメラ人生の最期はフジフイルムのカメラで終えるつもりでした。
ところがそのフジフイルムのここ数年の方針がおかしくなってきた? というか、フジフイルムファンとの遊離が感じられるようになりました。
とは言うものの、フジのカメラ自体には罪はなく、XT5にしても、XPro3にしてもいいカメラです。
ところが、その私の心を襲った、フジフイルムへの不信感。
実際のところの人数は不明ですが、フジの機材を排して、他のメーカーに移る人が出てきたようです。
そのような人が多いのかどうかはわかりませんが、私もカメラ自体はともかく、会社としてのフジはもういいかなという気持ちになりました。
そんな私の心に忍びこんできたのがニコンでした。
ヨドバシカメラに行っても、一度も手にしたことがないほど縁遠いニコンのカメラ。
常に蚊帳の外だったニコンのカメラ。そのニコンが私の心をかき乱し始めたのです。
(つづく)