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「THEゴールデンコンビ」がニューヨーク屋敷さんの代表作過ぎると思った話。
遅ればせながら…
遅ればせながら、「THE ゴールデンコンビ」をやっと見終わった。
とてつもなく面白いと同時にめちゃくちゃ食らった。見終わった後、「私、めちゃくちゃ食らってんな…」と静かに実感しつつ、しばらく良い余韻で呆然としていた。
だいたいサブスク配信系の番組は忙しさにかまけて後回しになってしまい、見終わった時には旬を過ぎているので黙ったままだったりするのだが、時期的に今ならまだ間に合いそうであるし、この衝撃と沸々と湧き上がってくる熱量をぶち撒けたくて、またnoteに手を伸ばす。(ニューヨークバンドのことも書きたかったりするのに、それもまた後回しに…)
※飽くまでも私の主観なので、違うと思った方はそのままサヨナラして下さい。お願いします。
そして、普段の呼び方的な感覚でホリケンさんは「ホリケン」、屋敷さんは「屋敷さん」と表記しています。ホリケンさんに関してはもう「ホリケン」というマスコットキャラクターみたいな感覚です。
フォーカスするのは「ネプチューン堀内健×ニューヨーク屋敷裕政」
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ゴールデンコンビについては好きな芸人さんが多過ぎて、全てに触れると確実にとっ散らかる。
私はニューヨーカー(お笑い芸人のニューヨークのファン)でもあるので、もう、ここにフォーカスする。
この2人についてnoteを書きたいと思ったのだから仕方ない。
情報解禁と「ホリケン」というモンスターと
情報解禁で組み合わせを知った時点で、この組み合わせは屋敷さんにとってはとてもチャレンジングなものになるだろうと確信していた。
子供の頃からネプチューンに、ホリケンに親しんでいた身としては、やはりホリケンがどういう類いのボケをするか分かっていたし、ホリケンのボケに翻弄されては撃沈して行く芸人を何人も見ていた。
ちなみに、昔「ボキャブラ天国」でネプチューンがいいところまで行っても勝てない事に関して「相談」という形でネプチューンが、しかもなぜか「音楽雑誌」でインタビューを受けていた記事を読んだのだが、その時のライターがネプチューンを「大事に育てた花が咲きそうな時に水じゃなくて石油をぶっかける」という表現をしていたのをずっと覚えていて、その時から良くも悪くも私の中でのお笑い芸人としてのホリケンの人物像はそんな感じである。今回のゴールデンコンビでもそんな感じのボケをホリケンは繰り出し続けたし、屋敷さんにも1番ウケた所で終わらないと言わしめている。歯止めの効かないお笑いモンスター。
そして、策士とも思える程の頭脳プレーや様々な立ち回り、役割を担えるユーティリティ性の高さを加味しても、屋敷さんのツッコミのスタイルや性格を考えると、お世辞にも相性の良いコンビとは思えなかった。楽しみではあったが、「あぁ、屋敷さん絶対苦労するやつじゃん」と素直に思った。
「この物語の主人公はニューヨーク屋敷」というパワーワード
大島育宙さんのお笑いナタリーでのゴールデンコンビの事前のポイント解説でのこの言葉にはハートを撃ち抜かれた。本文で解説されているものの、どういうことなのか俄然興味が湧いた。
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だが、仕事と体調不良も重なり、なかなかゴールデンコンビの視聴にはたどり着けず歯がゆい日々。
普段全くパブサはしないのだが(面倒くさがりなので)、XのTLに流れてくる感想や、おすすめのトレンドにも出てくるので、ついつい見てしまい、しかもニューヨーク屋敷さんに対する好意的な意見が多くて、嬉しいと同時に何が起きてるんだ!?とワクワクとパニックが共存していた。(その間に優勝者のネタバレも食らってしまったが、それはまた別の話)
いつも出遅れているが、今回も完全に出遅れた。
その週のニューヨークのニューラジオでも屋敷さんはゴールデンコンビが今までで1番反響があると言っていたし、その時点のニューヨークのニューラジオの感想で私は「ゴールデンコンビまだ見れてない。でも、時々トレンドで目にするポストは屋敷さんに対して好意的なものが多くて落ち着いて見られるのを楽しみにしてるし、ポストから推察するに、ともすれば芸風とか発言で誤解されがちな部分が実はそうじゃないと人間的に魅力的な部分がゴールデンコンビを通じて世間に伝わってるのではないかとちょっとワクワクしている」(一部修正)とその週の感想として肌で感じた反響と予想をXにポストしている。
そんな期待感マックスのまま、ついに答え合わせの時間に私は突入。
まずは全体的な感想を
ゴールデンコンビ、キャスティングもお題も構成も非常にお笑い番組として良くできていると思った。ネタバレ食らったことも薄っすら頭にはあったが、それも気にならない位にめちゃくちゃ良いお笑いを浴びた。
お題によっては得手不得手はあるものの、やはり全員プロフェッショナルだった。
エピソード1から3までは一気見した。そうしたら、唐突に全てを見終わってしまうのが寂しくなってしまって、その後は1話ずつ噛み締めながら見た。
帰宅中の電車の中で見ていた時は、堪えきれずにちょっと吹き出すとかのレベルではなく、思わず声を出して笑ってしまって、普通にただの危ない奴に成り下がった。
あまり笑わない方が良い状況の中でも強制的に笑わされてしまうくらいの破壊力のある良い番組だった。
ちなみに何で笑ったかというと2度目の「後攻の屋敷」のくだり。(ええ、ただのニューヨーク馬鹿ですよ)
予想通りかつ、更に予想の上を行っていたニューヨーク屋敷
お笑い番組として純粋にお笑いを楽しみつつ、私はずっと「この物語の主人公はニューヨーク屋敷」という言葉の解体と自分の予想の答え合わせを行っていた。
自分の予想はほぼ当たっていたと思うし、なぜ屋敷さんが主人公なのかと言えば、これはある意味「屋敷裕政」という人間の成長物語でもあったからだと思う。屋敷さんは番組のルールにもホリケンというモンスターにも喰らいついて行かなくてはいけない。しかも、場合によってはホリケンから詳細は聞かされていない様子。1人だけ二重(時には三重)の足枷だ。だが、その二重の足枷がお題の中でのボケに対するツッコミ以外に「ホリケン」というお笑いモンスターに対するツッコミという二重の武器にもなった。(多分、相当しんどかったと思うが)
心が折れても立ち上がる姿勢、普段のイメージとはかけ離れた屋敷さんの剥き出しの喜怒哀楽。
私は嶋佐さんも含め、ニューヨークの2人の嘘のない人間臭い、泥臭い部分も大好きだったりするが、こんな屋敷さんは見たことないという衝撃。だから、屋敷さんの剥き出しの感情には尚更心を持っていかれた。頑張れ!頑張れ!喰らいつけ!と手に汗握った。同時に「あぁ、これはニューヨークのファンじゃなかったとしても屋敷さんに沼るわ」と実感する冷静な自分もいた。
恐らく、この辺が屋敷さんに対しての好意的な反応が多かった要因の1つでもあると思う。
そして、ちぐはぐながらも慰めたり、励ましたりする2人。勿論、ネプリーグの演者とその番組の元ADということも知っているが、他のコンビと比べると関係性は0ではないとはいえ、薄い。その2人がお互いを気遣うことで生まれる関係性が、コンビになっていく姿がバディ感やニューヨークのオンサロの生配信と翌週のニューヨークのニューラジオで言っていた「ブロマンス」と繋がり、多くの女子にぶっ刺さってた要因ともされているが、個人的にはそこは全く気にしてなかった(笑)
というか、ごめんなさい、私は視点が少し違った。
確かに支え合う姿は微笑ましかったが、ホリケンは徹頭徹尾ホリケンのスタイルを崩さず、とにかく屋敷さんを翻弄し続けた様に思っている。(その構図も面白いのだから仕方ない)
ただ、だいぶ終盤になってホリケンが出したあの畳のボケ。あれはめちゃくちゃホリケンのボケの手法だと思ったし、あそこに来て屋敷さんがホリケンのボケに順応し始めているとなぜか妙に確信した。屋敷さんがホリケンというモンスターに翻弄されながら、心折れても喰らいついて喰らいついて、終盤に見せたあの恐ろしい順応性と持ち前のユーティリティ性。そして、エンディングでの闘い抜いた2人の会話。
屋敷さん、本当に物語の、漫画の主人公みたいじゃないか!
故に、私はそこに「屋敷裕政」という人間の成長物語を見出した。最終的に何かもうちょっと私は泣きそうだった。
これは屋敷裕政個人の代表作になるぞという予感
主人公という言葉の解体と自分の予想の答え合わせをしつつ、描き出される屋敷さんの物語に「この番組は今後の屋敷さんを語る上で絶対に欠かせない代表作になるぞ」という予感にも私の胸は満ち溢れ、目をきらきらさせていた。
先日あったニューヨークのオンライサロンの生配信ではエピソード4までは見終わっており、前述のニューヨークのニューラジオよりも更に踏み込んだ内容でゴールデンコンビについてブロマンスという概念と共に話すこととなった。ここまではニューラジオでも話してるので個人的に良しとしたが、オンサロの内容は口外禁止であるので詳細は割愛するが、その時に「ゴールデンコンビはマジで屋敷さんの代表作だと思います!!」とコメントしたら無事に本人に届いた様なので、本当に良かった。しかも、私は割と無表情で淡々と文字入力する系の人間なのだが、屋敷さんは実際の私を遥かに上回るテンションでそれを読んでくれたので、恥ずかしくもあったが、嬉しかった。いつもありがとうございます!
(この距離感の近さがニューヨークのオンラインサロンの魅力の1つでもあると、入ったら楽しいよとそっと宣伝しておく)
そして、その後しっかり最終話まで見て、話はこのnoteの冒頭へ戻る。
シーズン2への淡い期待…?
タイトルに「シーズン1」とついていたので、それはシーズン2」もあるということだと期待している。
番組としてはめちゃくちゃ面白かったから、シーズン2があるなら普通にめちゃくちゃ見たい。
だだ、ホリケン×屋敷コンビは再挑戦してもしなくても良いと思っている。個人的にはシーズン1で2人の物語は完結していると思っているし、再挑戦するならこの物語を上回らなくてはならないし、それはどう見ても無茶苦茶でしんどそうなミッションだ。
そして、やはり嶋佐×屋敷の「ニューヨーク」が私にとっての真のゴールデンコンビだという思いも強い。
何はともあれ、めちゃくちゃ良いものを見せて頂きました。ありがとうございます!とただただ感謝の気持でいっぱいです。
(あぁ、また原稿用紙10枚半分ぐらいの量を平然と書いてしまった…)
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