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インターンでの出会いから起業した教育系ベンチャーCEOの教育学部生

こんにちは。

今回は、教育学部の水元陸大さんに、どのような経緯で学生企業に至り、株式会社FroomのCEOとしての現在、そして未来をどのように構想しているのかを語っていただきました。

水元陸大さんのプロフィール

愛教大付属高校出身、名古屋大学教育学部に入学後、2019年9月に教育系ベンチャーFroomの活動を開始し、2020年2月に法人化した。現在名古屋大学を休学し、株式会社FroomのCEOとして活動している。

カコ編

愛教大付属高時代は、教師を志していた。先生も、生徒も、高校生どうしで進める高校生教室に参加し、学びの場を提供する活動を行っていた。高いレベルの高校の生徒たちとの出会いや、進学校の人に追いつきたいという思いがきかっけとなり、名大の教育学部に進学することに決めた。

大学1年生の夏、東京のイベントに参加した時、他大学の人たちと出会った。起業したり、高校時代に世界一周を達成したり、そんな彼らに刺激を受けた。これがきっかけになり、高校の時に参加していた高校生教室の"大学生バージョン"など、様々なイベントに参加した。常にアンテナを張り続けていたのは、自分が普段いるコミュニティの外には、いつもはしゃべることのないような人と出会うきっかけがあるからだ。

Q 授業は行っていましたか??
『GPAはだんだん下がっていくスタイルでした(笑)
サボれるギリギリのラインをついていましたので、そのつけが今回ってきています。』

Q 学問についての後悔や、今実感している成果とかはありますか??
『学外中心で生きていました。
学外で会う面白い人もいれば、大学で専門を極めている人もいて、どちらの人たちとも関わるべきでした。
(今やっている事業は)教育に関わる事業だから、教育の専門知識とか、専門分野に強い人から学べることもたくさんあったはずです。
あと、専門を極めた人には人間的な魅力を感じます。というのも、彼らは大学に入った時のそもそもの目的を忘れない人で、人間としての出来がいい人だと思っています。』

大学2年の夏、起業に至るきっかけが訪れた。まず、『Acompany』の高橋亮祐との出会いだ。高橋亮祐は人生で初めて出会った起業家であり、こんな生き方があるんだ、そして世の中に価値を与えられるんだ、そう感銘を受けた。さらに、『名古屋スタートアップ』でインタビュアーとしてのインターンも経験した。インタビューで経営者の話に耳を傾けた時には、経営者たちが社会に与える価値、彼らの熱量に圧倒された。このインターンのきっかけになったのが、Twitterだ。ブログを書くためにインタビュアーとして活動していた時期に、TwitterのDMでオファーが来たのだ。「Twitterの雰囲気的に意識が高い人は今でも目立ちやすい。」そう話した。

大学2年終了後、1年間の休学を決意した。理由は、このまま大学に通っていてもさぼるだけになること、大学でとりたててやりたいことがある訳でもないこと、休学費用もかからないこと。親にはインターンシップをやるという言い訳で休学を報告した。こうして2回目のインターンを始め、週3~4回のフルタイムで働きながら、会社の文化を学んでいった。会社に入るのもいいのかもしれない、そう思う一方でその選択でいいのか迷う自分がいた。"経営者"に魅力を感じていた本心に逆らうことになるからだ。ダメだったら戻ればいい、そんな思いが後押しし、インターンをやめ、9月にはFroomの立ち上げにたどり着いた。

Q インターンについて後悔はありますか??
『今までのインターン先はスタートアップとはいえない会社だったので、スタートアップの雰囲気を知ることができなかったことです。
でも、「後悔」というのはやらなかったことをいかに克服するか、そのために必要なものなので、ネガティブなものではないと思います。』

Q インターンシップではどれくらい働けますか??
『研修から始まり、長い期間働き続けることによって、次第に会社の重要なことを任されることもあります。
正直インターン生はあまり期待されてないので、爆速で成果を出して仕事をもらえるようにならなければなりません。どうせやるのだったら、速攻で成果を出すのもいいものですよ。
また、インターン枠はその制度柄、学業との両立ができるのが普通だと思います。とはいえ、時間が足りなくなるので、そこは気合いの問題です。学業との両立は不可能では全くありません。』

イマ編

Froom の法人化から2ヶ月、現在の目標は教育格差をなくすことだ。自分のやりたいことが明確な子どもたち、そして社会で生きる力を身につけた子どもたちが増えることを目指して、コミュニケーション能力、社会性、クリエイティビティを子どもたちが学ぶ場所を作りたいと考えている。現在進行中の活動は2つ。1つめは起業家体験、起業家教育で、提起された問題に対して解決策を生み出すというコンテンツを提供する事業だ。2つめはデザイン思考、ファシリテーション力などの能力を、自ら選択して身につけることができるプラットフォームを作る活動で、こちらはコンテンツの提供ではなく、企業と学生を結びつけることをサービスとしている。このような活動を行うFroomで、陸大さんは、アイデアを出して進む方向を定める、まさに船長的役割を果たしている。

Q 今、FroomのCEOとして勉強していることはなんですか??
『今の事業にいかせる本をその時々で読んでいます。
本屋に行くのが好きで、いろんな本を立ち読みしています。キーワードだけを引っ張ってくることもあれば、「漫画で学ぶ」形式の本を読むこともあります。こんな風にすると出会える本の総数が増えて自分の欲しい本が見つかるようになります。』

Q どんなコミュニティ所属していますか??
『あまり行っていませんが、知るカフェのメンバーです。
大学生との触れあいの場や大学生の気持ちを忘れないようにしています。』

Q 人間関係を大事にしようと心がけていますか??
『人間関係の大切さはとても感じています。多くの人に助けられて、いざという時に人に支えられているのをめっちゃ感じてます。
どんな人からも学ぼうと思っているスタンスが、事業にも生きているのかもしれません。』

ミライ編

さて、これから行っていきたいのは、Froomを「将来どんな会社にしたいのか」というビジョンをもって改善させいくことである。会社を成長させるため、まず、仕事の選択をしながら自分たちのやりたいことで良い事業をつくり、その事業を収益化する。そして、優秀なメンバーを新たに迎え、さらに事業をよくしていくことを目指している。
個人としては大学に復学して大学生活を送りながら、専門として実社会に還元できる教育事業を勉強するつもりだ。経営者かつ教育者でありたいという志は、大学での研究を突き詰め、それを事業にすることで実現できると考えている。

Q 憧れの人、目標の人はいますか??
『いろんな人にお世話になりましたが、最初にきっかけを与えてくれた高橋亮祐さんです。見ず知らずの後輩に時間を使ってくれたり、おごってくれたりする寛容な人間性、事業のその先を見る先見性も感じます。学習量や知識量またそれに対する姿勢が半端なくて、熱量や投資に対する意欲が高いところも尊敬しています。今では同じコワーキングスペースで頑張ることが出来ていてうれしいです。』

Q こういうものがあったらいいなっていうものはありますか??
『子どもたちい対する事業だけでなく、もっと広げていきたいです。例えば大学生がそれぞれのスキルを伸ばせる場所があったらいいと思います。何ならその事業をしたいです。具体的にあげると、インターンにはやりにくい点がたくさんあります。そのインターンのハードルを低くする、そしてハードルが低い場所そのものを作りたいです。』

Q 名古屋という土地をどう考えていますか??
『いい感じの都会で、サイズ感がいいです。
起業家として目立つ学生が少ないので自分に自信が持てた感じはあります。
故郷に貢献したいというのと、名古屋が好きなので、事業もまずは東海圏内で広げて、いずれは全国的に、というか東京に広げていきたいです。』

将来の顧客からの信頼を得るためには大学時代の実績が大切だ。将来の顧客を不安にさせないためにも大学での努力は欠かせない。会社の代表は一番詳しい社員であるべきである。なぜなら、またそして、一番努力するべき存在であるからだと語った。







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