
【第7回インタビュー】獅子奮迅。ID24(3年): 小島大洋。
こんにちは。Humans of ICUFCです。
今回はID24(3年):小島大洋にインタビューを行いました。
人物紹介
小島大洋(こじまたいよう)。
ID24、ICU高校上がりのサイドアタッカー。
幼少期をアメリカで過ごした彼は、ICUFCの元気の源。
特に今年は新入生歓迎会で重要なタスクを全うし、後輩から絶大な信頼を得ている。
1年次こそ出場機会は限られていたものの、心身ともに成熟した2年次からは不動の右サイドとして君臨した。
小島の快速を活かしたカウンターでチームは得点を量産し、2部リーグへの昇格を達成。未知の世界となった今年も、小島は2部リーグでその能力を見せつけている。
試合前の円陣担当も務める元気印の小島、その人生と価値観に迫る。

インタビュー
スポーツ漬けの少年時代
まず今までのことについて聞かせて欲しいです。
ざっくりとどんな生活をしてきたのか教えてもらってもいい?
小島:住んでたところは日本→アメリカ→日本って感じ。
まず、生まれた時から小学4年までは日本にいた。サッカーはやってたけど、当時はキーパーだったんだよね(笑)
最初はジャンケンで負けたからやったんだけど、(キーパーは)結構上手かった(笑)
チームも強くて、都大会で準優勝までした。
で、小4の終わりのタイミングでお父さんの仕事の都合でアメリカに引っ越すことになって。
アメリカでもサッカー初めて、キーパーをやりたかったけど「君、小さすぎるね」ってなって、そこから右サイドになったかな。
中3で日本に帰国してからは公立中学校に1年間通って、ICU高校に入って、ICUみたいな感じかな
最初キーパーだったんだね(笑)
サッカー以外になにか活動はしてた?
小島:アメリカはシーズンスポーツだから、春はサッカー、秋はバスケ、冬は陸上みたいな感じで色々やってたかな。
でもそれだと一年中サッカーはできないから、クラブチームに所属してた。
ずっとスポーツ漬け?
小島:そうだね(笑)
小学校の時は日本でそろばんを少しやってたけど、先生が厳しくてあんまり好きじゃなかった。
少し間違えるだけで赤ペンで頭殴られるみたいな感じで(笑)
スポーツだと体操教室とか、水泳も少しやってた。だからやっぱり基本スポーツだったかな。

現在の大洋を形作る、アメリカ時代
今までの人生で印象に残ってる出来事はある?
小島:やっぱりアメリカにいた時のことが一番印象に残ってて。
中でも、現地校のサッカーチームでキャプテンをやってた時のことかな。
そのチームはめっちゃ弱かったんだけど、一回も勝ててなかった相手に勝ったり、リーグ戦を初めて経験したとか、それが今でも活きてるなって感じる
なるほど。
大洋って、常に周りを明るくしてくれるムードメイカーであり、本当に太陽のような存在。私生活で大切にしてることだったり、意識してることがあれば教えて欲しい!
小島:常に誰かに優しく接しようっていうことは心がけてる。自分がされて嫌なことはしないとか。
(今までずっと)人を笑わせたりすることは好きだから、そういうことは意識しなくても常に心の中にあるかも。
実は俺、小さい頃はかなりシャイで、人見知りだったんだよね。
でもアメリカに行って、皆凄くopen-mindedで明るい感じだったからそれに結構影響されて性格が変わっていった。
きっかけはアメリカに行ったことが大きかったのか。
小島:そうだね。
俺は当時身長が140cm位しかなくて、他の大きいやつは中学生で190cmとかだったんだけど(笑)、大きくて怖いからパスをもらうのを避けたりしてた。
でもキャプテンになって、キャプテンがそんなことやってたら絶対ダメだと思った。
特にヒスパニックの人は調子者が多くて大変だったけど、チームの盛り上げ方とか、自分がどうにかするって意識が身についたかな。
なるほど。特に一番大変だったのはどんなことだった?
小島:やっぱり言語が通じないことかな。
ほぼ話せないけど、頑張って話すみたいな。vamosとか、pasar mí pelota(俺にパス出せ)とかくらいだったけど(笑)
言語が通じなくても、サッカーはできるから。
それを乗り越えたからこそ、今の大洋の明るさがあったりとか?
そうだね。

高校から大学へ、一味違う「うるさいキャラ」への変化
大洋のサッカー面の特徴は、とにかく元気に振る舞ってそれを周りに波及できる所だと思う。それは高校(ICUハイサッカー部)時代からずっとやってきている事だった?
小島:そうだね。ずっとああいうキャラ。
でも高校時代の俺は今とは少し違ってたと思う。
例えば大学サッカー部(ICUFC)と練習試合をした時も、自分のプレーを優先して滅茶苦茶ブチギレちゃったり。覚えてる人もいるかもしれないけど(笑)
確かに今も同様にうるさくはあるけど、高校の時みたいに自分さえ良ければいい、って感じではないかな。例えばチームメイトがゴール決めたらしっかり喜べるし、自分が出ていない試合でちゃんと応援するようになったとか。
その練習試合覚えてるよ(笑)
うるさいのは変わってないけど、その考え方が変わったって感じか。何かきっかけはあった?
小島:あったよ。
一年生の時にICUFCっていう「チーム」を感じることがあったからなんだけど…
大学一年生で入部した頃はずっと俺はBチームで。
やっぱりBの練習ってモチベが下がってしまうことが多いんだよね。人数も少ないし、監督は本当に俺を見てくれてるのかな、とか。サッカー楽しくないなって思うこともあったり。
そういう時に、ID22のひろきさん(内藤大貴、当時のキャプテン)とか、しんさん(滝口真太郎)とかが積極的に話しかけたりしてくれて、『練習は楽しくなかったけど、先輩と話せたから良いや』みたいなことを思ってた(笑)
そういう先輩の、後輩への振る舞いとかを見てて、やっぱりICUFCは「チーム」なんだなって感じるようになって。俺も全体を見て応援とかができるようになったっていう感じかな。
なるほど、確かに一年生の時の今じゃ本当にいい意味で変わったと思う。びっくりするくらい。大学一年の経験が大きかったんだね。
小島:うん。でも、そういうことを続けられたのは仲間の存在も大きかった。
特にハイ上がり組(ICU高校サッカー部→ICUFCの部員が毎年一定数存在する)と練習後にずっと話したりとか、そういう何気ないことはやっぱり大きかった。

ICUFCの伝統「後輩愛」を継ぐ男
観戦も大好きな大洋だけど、サッカーは大洋にとってどんな存在で、どんな楽しさがあるもの?
小島:やっぱり人生において欠かせなくて、大事なものかな。
大好きなチェルシー(イングランド・プレミアリーグの強豪クラブ)の観戦は週末の楽しみで、彼女とのデートみたいな、それがあるから1週間頑張れる、みたいな感じ(笑)
プレーするって面でも、アメリカでは言語は通じないのに友達ができるっていう不思議なものだったり。サッカーがなかったら友達もいたか分からないし、サッカーがない生活は考えられない。
そうだよね。今はサッカーの何が楽しい?
小島:今は後輩とかと話す機会が多くて、それが楽しい。
さっきも言ったような先輩の振る舞いとかを見てて、俺もそういうことをしたいなって。ICUFCの良い伝統だと思うから、それを3年生になってから自分はより意識するようになった。特に新歓とかをやれて良かったかな。
最初は意識して距離感を近づけてたけど、だんだんそれも自然とできるようになった。
25の後輩とかにも「大洋先輩変わりましたね」「そんな話すキャラでしたっけ」とか言われたりした(笑)
25や26の後輩に向けて、後輩と仲良くなる秘訣とかってある?
小島:常に笑顔とか、積極的に話しかけに行くこととかはあるとして、前話したことを覚えてるかってのも大事だと思う。
22のひろきさんとかが上手いのが、たとえば紅白戦で俺がゴール決めたとして、「この前の紅白戦、俺いなかったけどめっちゃよかったね」みたいな。やっぱり嬉しいし、めっちゃ印象よくなる。
そういう話題とか、言われたら嬉しいこととか、趣味とか、覚えてたりすると良いと思う(笑)
最後の質問だけど、引退に際して、この2年間過ごしてきたチームに対してはどういう感情、想いがある?
小島:この質問が一番難しいけど…
実質一年半くらいしかサッカーはしてないけど、本当に濃かったなって思う。
4部優勝して、3部から2部に昇格して。
で、2部でプレーできてて。
本当にこのチームはポテンシャルが凄い。
先輩後輩の垣根がないことだったり、一人一人に役割があるっていうことだったり。
1人でも抜けるとICUFCじゃなくなる所、全員が必要なパーツだっていうことが一番かな。
それは寛太くん(前監督)も奎伍くん(現監督)も強調してたことだけど、こんなチームは他に無い。イギリスに行っても本当に応援したいと思える。
最後に言っておきたいこと、ある?
小島:いや、本当にありがとうございますってことが一番。
先輩は面倒を見てくれて嬉しかったし、後輩も優しくしてくれて嬉しかったし。
25は人数少ないけど仲良いし、まあやってもらって(笑)
26はキャラ濃い人が多いし、ICUFCの伝統を受け継いで欲しい。
とにかく、ICUFCをもっと良い組織にしていって欲しい。
大洋ファンに一言!(笑)
あ、DMとかしてくれたら全然電話番号とか送るし、住所も送るし、マイナンバーも教えます。
まあ、DMとかでも話しかけてくれたら嬉しいし。本当にパスポートの番号とかも全然教えます。
まあ本当にいつもありがとうございます。
(笑)ありがとうございました!
出演:小島大洋(ID24)
インタビュー・文:袴田知優(ID24)、近藤央(ID22)
インタビュー日時:2022年9月8日

さいごに
今回はID24の小島大洋にインタビューを行いました。
次回以降もぜひご覧ください!
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【第6回インタビュー】温厚篤実。ID24(3年): 池谷和輝。
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