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Web3時代に不可欠な変容とは?ーSINIC理論にみる最適化社会(1.0)から自律社会(2.0)に立ちはだかる不都合な真実


インテグラル理論をベースに、生き方3.0の探究・実践をする講座11/23(水)開講!!

Web3時代における、生き方3.0講座にあたって、1枚の仮説をもとにさまざまな専門家の方と議論を進めてきました。(トップの画像)
生き方1.0→生き方2.0→生き方3.0へ

オムロンの未来予測SINIC理論から考える1.0-3.0について、 先日、同名の著書を出された中間真一さんとウェビイナーにて対談させていただきましたが、今回、その中でも一番肝心だなと思う部分を取り上げてみました。
こちらに登録いただくと、ウェビナーの本編を見ることができます。)

SINIC理論はこれからの未来予測の決定版であることは間違えないと思います。
最適化社会(1.0)→自律社会(2.0)→自然社会(3.0)

未来を描く「SINIC理論」(オムロンHPより)

最適化社会とは、誰にとって最適か?というと、「今の(範疇の)自分」への最適化となります。人は成長し、変化するもの、そして社会や世界も同じという中で、「最適化」は変化や多様性に対してむしろ最適化できないというジレンマに陥り、分断や不具合が起きてくるという点。例えば全てをyoutubeやIoTのレコメンドに従って生きていたら、今の心身の快楽は得られるが、そのコンフォタブルゾーンを越える成長や、自分が知らない世界、多様性を失い、思考や行動が限定され、偏向的になることによる分断や対立という弊害が起こるのは明らかです。

もう一点、最適化社会から自律社会への飛躍のジレンマは、「本当の自分に目覚めて、それを解放してしまったら(=自律)、今の会社や家庭に居られなくなるかもしれない」という恐れです。「自律」とは、今まで生存戦略として最適化してきた安心安全な居場所から「出る」ことでもあるのです。

これには、今まで最適化/パターン化してきた思考や行動をアンラーニングする、もっと言えば、今まで「これが自分だ」と決めていた信念、アイデンティティから、本来の自分に戻ること、周縁化してきた自分のアイデンティティを取り戻すことで、自分の全体性を取り戻す=真の自分に目覚めるような「変容」(Transformation)が不可欠である、ということをSINIC理論でも強調されているのですが、この部分がサラッと描かれているので最適化と自律の違いがそこまでクリアでない方も多いのではないかと思いましたが、これは全くの非連続(真逆かのよう)な成長が必要になるということになります。

そうして、分散型自律社会の、意図的な転換をした上で、自然社会は、この最適化と自律が自然に統合された社会になっていくのではないかと思います。

社会システムデザイナーの武井さんから「国家」とは?を定義する際に、「戦争」が前提になっているというお話がありました。実際に、富国強兵ー国家とは税金を集めて軍を整備し、戦争に勝つための手段として成立してきました。領土やリソースをめぐる争いとしての戦争がなくなることと国家が解体していくことはセットなんだろうと思います。平和な社会の実現と国家解体は同時に起こっていくことではないかと思います。

そういう意味でも、自律社会においては、コミュニティの運営は自律分散型組織のDAOが主流となり、人々は、複数の国家、複数の国家的なプラットフォーム、複数の会社、複数の組織、複数のコミュニティに同時並行的に所属するようになります。個人は複数のコミュニティに所属することによって、真の自律ー安全と自由の両立ーを実現していきます。

各DAOでは、リソースをコモンズとして扱い、透明性、流動性、解放性をもって、お互いに助け合いながら組織を運営していくことで、支配構造や過度な争いが生まれることがなく、問題が自然に解決していく社会になっていくはずです。

そんな社会の未来予測がある中で、じゃあ明日から、一般人の僕たちの一人一人の生活をどう移行・変化させていけばいいか?をみんなで探求し、実践するべく、新しい講座が始まります。

Web3・・・なんとなくトレンドなのはわかるけど、自分とは遠い話だ、と感じているかもしれません。でも、さまざまな危機が迫る、テクノロジーの変化も激しい、そんな中でおいていかれるのではなく、積極的に変化していく術を身につけていきいませんか。

食3.0、貨幣3.0、テクノロジー3.0、これらを統合的に実践する生き方3.0を各領域の専門家とともに深めていきます。

第1回は、11/23(水)ぜひ、こちらからお申し込みください。
※各回アーカイブ配信あります。

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