新卒体験記その2 いよいよファッションアドバイザーデビューであります
おはようございます。
ヒューマンライフアートラボのやすにしちさです。
新卒体験記その2 早速いきましょう。
そんなこんなで、特に希望をしていた訳ではなかったレディースブランドに配属されることになり、
果たしてオシャレでもなんでもないわたしにファッションアドバイザーなる仕事が務まるのか、という自分に対する疑惑は深まる一方。
時には、当時は実家にいた兄にグダグダと話を聞いてもらい「あのさー考えすぎ」と一蹴されたり。
時には、ファッションビルを見かけるだけで暗澹たる思いが押し寄せ、「まぁちゃん、もう帰ろう」と逃げるように家に帰って膝を抱えて小さくなったり。
※まぁちゃんは今のわたしの旦那さんです
情緒不安定MAXな時を過ごしながらも研修スタートの日は着々と近付いてきて、いてもたってもいられないわたしは、ひとまず美容院に行き、髪の色を明るくし、ベリーショートにして気合いを入れるのでした。
当時のアパレル業界は、卒業前からアルバイトという形でお店に研修に入るのが一般的。
いよいよその研修初日。
ああ、ついにやってきちゃったよ!!
とにかく最初の第一印象が肝心!!
元気よく笑顔!!もうこれだけは死守!!
と決めて、ほとんど道場破りぐらいの気持ちで生まれて初めてのファッションアドバイザーの道を歩み始めるのでした。
迎えてくれたお世話役の先輩はとっても優しそうな方で、「緊張するよね〜大丈夫だよー。よろしくね^ ^」と早速和ませにかかってくれました。なんていい人😭
まずは従業員入口からお店までのルート、バックヤードの使い方から在庫のある場所など一通り教わります。
驚いたのはストック(在庫)の量。
所狭しとありとあらゆるスペースにお洋服がびっしりときれいに詰め込まれている!!
週に2回ぐらいある入荷と返送(売れなくなったものを本部に返す)のタイミングで、常に売れる商品を取り出せるように、商品整理をしていくのもファッションアドバイザーの大切な仕事。
ちょ、これはまた整理整頓が大の苦手なわたしに務まる気がしない!!
冷や汗をだらだらかきながらメモを必死に取るわたしを横目に、今度は店頭に出て接客の練習。
とにかく初めてなので、笑顔でいらっしゃいませが言えたらいいからね〜。
と、立ち位置を決めてもらい、お洋服のたたみ方を教えてもらい、ひたすらたたみながらいらっしゃいませをくり返すわたし。
しかも緊張MAXなので、顔は真っ赤な上に、冷や汗と脂でてかてか。しかも、普段の歩き方もちょっとダンサブルなもんだから完全に一人、おかしな人がいるのが漏れちゃってる感じ。
「顔真っ赤だね〜可愛い♡」
と先輩にいじっていただきながら、無駄に何度もたたんでみたり、並んだバッグのミリ単位のズレを修正してみたりしながら、時をすごすと、何やら先輩方が慌ただしい。
「そろそろピークが来るから」
ピーク?!なんですかそれは!
聞けば、お仕事の終わったみなさんが、一気にお店に押し寄せる時間だそうで。
しかもその時期は割と繁忙期だったので、品出しやレイアウト変更なども出来るだけ万端にしておかないと機会損失を起こして売上が落ちてしまう。
「今日はシューズのサイズだしをやってもらうので、シューズのストック場所と、サイズと在庫数の確認だけしておいてね」
はい!!よろこんで!!
返事は笑顔で元気よく!!
張り切って頼まれた作業をやっていると、徐々にそのピークはやってきました。
なんとー、これがピークというものなのね!!
ピークの洗練を浴び
ファッションアドバイザーってなんてタフな仕事なんだ、を体験することになるのでした。
つづく
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