ミッドナイトスワン
久しぶりに映画を観に行きました。
「ミッドナイトスワン」
いい映画でした。
ほんとうに。いい映画でした。
人はそれぞれに、「大切に扱われたい何か」がある。
その「大切に扱われたい何か」を、互いが大切にしようと確認できた時。
人は、大きな許しと癒しとが同時に与えられ
自分の道を切り開くことができる。そんな体感があった今日の朝。
それを体現した世界が、この「ミッドナイトスワン」だった。
すごい映画でした。
わけもわからず、ちぐはぐな関係から、お互いが少しずつ、相手の世界と響き合う過程が丁寧に描かれていて。
凪沙が一果と一果の夢を大切にしたいと願った時、一果も凪沙を自分の母親以上に大切に思うことを選んだ。
そこからの一果の輝き方は、ほんとうにすばらしかった。
一果の輝きは、周りの世界を全て闇で覆いつくすほど、強烈な光を放っていた。凪沙はそれをわかりながらも、その一果の輝きの一部になることに、生きる糧を見出したのかもしれない。
ひとつひとつの心の動きが、とても丁寧に描かれていて
ひとりひとりの思いが、途切れることなくずっとそれぞれの物語を紡ぎ続けていた。
人が紡ぐ世界は、なんと美しいのだろう。
目に見えるようで見えない「社会」という物体の中で
懸命に生きる彼らの姿に揺さぶられながら。
それでも、生きることを諦めない彼らの姿に、ただただ、静かに火種をもらう。
生きよう。
大切に扱われたい何かを、大切にしながら。
ミッドナイトスワン。
何度でも観たいと思える作品に出会えたことが、幸せです。
こんな作品を世に生み出してくれたみなさんに、ありがとう。
#ミッドナイトスワン #映画 #大切に扱われたい何か #ヒューマンライフアートラボ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?