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人生は、思い通りになる。
恋い焦がれていた人が自分のとなりにいてくれるようになることがある。
ならないこともあるのだけれど、なることもある。
すぐにはならなくても、いずれなる可能性がある。
恋い焦がれることは、だから、必ず、人生を美しくする。
人でも、暮らしでも、ちゃんと恋い焦がれたら、その通りになる。
果たして、人生は一度きりである。
恋い焦がれるのを、あとにとっておくことなんてできない。
いつだって、一回こっきりに通り過ぎながら、胸の奥をなでる風、心の水鏡がさんざめく波紋のようなこと。
恋い焦がれることは、時に身をまかせて、吹く風に吹かれていること。