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ナンパをした記録5
〜23歳の3月3日〜
上手くいく日が続いたときって楽しいよね。けど、そのあと上手くいかない日が続くと落ち込みはより一層強くなる。そんなことよくあることだけど、わかっていてもマインドリセットは難しい。そんなときは是非初心に立ち返ってほしい。案外みんな出来ていないんじゃないかな。僕ももちろんその1人。なので今回は初心に立ち返る大事さを伝えようと思う。
19:00
都内某所、まりこさんと会う。ひさびさに会うその人はやっぱり年を重ねても綺麗だった。ホテルでコーヒーを飲んでゆっくり過ごした。21:30には彼女と別れる。別れ際にオススメのバーガーショップを教えてもらったのでそこで夕食をとる。
並んでいるときは前の人に、席に着いたときは隣の人に声かけをしたが軽くあしらわれる。少しショックを受ける。都心は美人が多い。こんなにいっぱいいるのに、今の自分には声かけの勇気や度胸がまったくなかった。いつかの自信満々の声かけはどこへ行ったのやら。
こういう日は初心に戻ろう。最初に声かけをしていたのは何のためだった?ダーツのときにスムーズな声かけをするためじゃなかったか?ならば最近はめっきり出来ていなかったダーツをこういうときにしておくべきじゃないかな。わざわざストリートにこだわる必要はない。
22:10
ダーツバーへ。慣れない土地だが、行きつけの系列店があって助かった。席についてザーッと周りを見ると、むさい男集団とカップル以外いない。仕方ないのでまずは一人で投げる。10分ほど投げていると、ひとりの男性客が隣のテーブルへ。何やら女性店員と仲良さげに話している。常連客なのだろう。隣で投げているところを盗み見る。アップの段階でハットトリックをしているので相当やっているはずだ。そう思ったときには話しかけに言っていた。
きっかけはお馴染みのフレーズだった。
僕「ダーツ、長いんですか?」
男「あー、長いですね4年くらいっす。」
僕「すごいっすね。アップの段階からこの調子ですもんね。」
男「いえいえ、下手っぴです。いつもどこで投げられてるんですか?」
こんなやりとりをする。そういえば男の人に声かけるって展示会の待ち時間以来やってないな。ダーツにいたっては、男の人に声かけるのは2ヶ月ぶりくらいかな。そんなことを考えていると、ひとりの男性店員が男に挨拶をしてきた。流れで僕もする。
店「どうもシューイチ(仮)っす!お名前はたかしさん?」
補足をするとこの頃、僕はタカシと名乗ってダーツをすることが多々あった。ダーツ専用のカードネームってやつだ。
僕「あ、どうも!ほんとの名前はヒトシですw」
店「なんすかそれ、めっちゃ面白いっすねw」
面白いかはさておき、偽名で「たかし」なんて名乗るやつなんてそういないよな。
店「ヨシキさん(おそらく隣の男性のこと)のお知り合いなんですか?」
僕「いえ、今あったばかりです。この人めっちゃ優しい目をしてますよね?だからついつい話しかけちゃいましたw」
店「わかるーwちなみにこの方はリーグのリーダーやっててすごい人ですよ!それといつも綺麗な女性連れてますしw」
シューイチ、そこで、はにかむ。これはいいことを聞いた。その後はヨシキさんとメドレーを1回行う。時間が来たのでその後はすぐに帰り支度をする。帰り際に美女先輩の名前を出してラインを聞く。またも先輩をダシにした。会計の際、シューイチと会話する。そこにカウンター席の女性客二人組が会話に巻き込まれる。綺麗な人たちだった。ここぞとばかりに僕は急に饒舌になる。
僕「ちっす!どうもタカシ兼ヒトシっす!お好きなお名前で!」
女1「名前覚えられなっ!」
僕「ちなみにお名前は?」
女1「サヨ。よろしくね。」
僕「よろしくっす!そちらの方は、、みさきさんですね?」
女2「みずきだよ!惜しい!」
僕「すごwいつもこんなオシャレな土地でダーツ投げてるの?」
みずき「うん。私はね。はい!名刺。」
名刺にはスタイリストと表記があった。なるほど、いい宣伝だ。
僕「いいね。僕も東京で投げるんだ。今度投げよう」
みずき「いいですね!ぜひ。」
僕「知り合いにプロの方いて、そこでダーツ会やってるので来てくださいよ。」
みずき「行く行く!連絡とってよ!」
僕「じゃあ、ライン教えてください。あ、読み込む方でお願いねー」
みずき「はーい。」
先輩の名前をまた使う。どこまでも卑怯なやつ。そうは言っても、さっくり連絡先をもらった。ついでにシューイチのラインももらう。なんかストリートよりはるかにストレスが無かった。ダーツと先輩の力はすごいな。使えるものは使っていくべきなんだなぁ。と思ったが悪い気もした。
ただ初心に立ち返って、ダーツバーに行くのも、悪くはなかった。ひさびさのダーツ、レートは下がったけどね。
次回記事↓
「さとみちゃんとアップルパイ」
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