フラれたことしかない男03 婚活バーとアプリ
当時の恋愛奮闘日記を抜粋して編集してます。
〜23歳の8月〜
正確な日付は覚えていないが、婚活バーで出会った女性をきっかけにBBQパーティーに行くことになった。女性の名はミンちゃん（仮）メガネをかけた芋くさい女の子。婚活バーにパーカーとチェックのシャツ、ジーパンでくるような人。まったくタイプではないけど。この子は自分を変えたいきっかけに来たんだって。そこで連絡先を交換して、話しているうちにBBQがあるみたいだから来ないか？って。こういうイベント、人生で初。知らない人たちとBBQで盛り上がる。ドキドキした気持ちもありながら、自分がこういうのに不慣れなことに痛感した
みんなで楽しんだ集合写真、今見返してもほとんどみんな名前も職も覚えていない。彼らとは結局何にも無かったのだった。
何もない。何もなく9月になる。
〜23歳の9月〜
人生で初めて逆ナンされた。ダーツをしていて良かった。
19：30都心。ダーツバーのバグースでダーツの練習をしていた。作業仕事の帰りなのでその日の格好はナイロン生地のジャージにベージュのチノパン、くたびれた茶色いスニーカー。さらにはヒゲも伸びっぱなしというボロボロな格好。そんな姿でお洒落なダーツバーにいるんだから笑っちゃうよな。それが僕である。
ダーツはと言うと、まったくブル(的の中心)に入らない。まだ始めて１ヶ月だからそうそう上手くいかないが、お世話になってるダーツバーの店長の教えがイマイチ身になっていなかったのが悔しかった。
そんな時である。隣にいた女子2人組の矢が僕の台の真横に落ちた。僕が投げると彼女らは僕が投げ終わるまで矢を拾えないだろう。しょうがないか。少しプレイを中断して拾ってあげる。ついでに女の子たちなので最高のスマイルもプレゼント。スマイルはキモかったかな。反省もするが、気にせず投げる。構えをして、もう一度投げようとした時である。
女「あの！良いですか？」
僕「？！ん？も？ん？」
驚きで言葉が詰まった。女性から話しかけられるなんてここ最近無かったから。
女「良かったら私たちにダーツ教えてもらえませんか？」
僕「え？ぼく？下手だよ。」
女「いや、そんなことないですよね！見てましたよ！」
僕「へへへ。」
向こうが勝手に印象良くしてくれたから良かったが、この時の僕はめちゃくちゃキモかったと思う。彼女たちの台で何回か投げながら先輩の受け売りを話す。身についてないことを知った顔で教えるのが僕の悪いとこ。でもハッタリかますしか無い場面だもんね。しょうがない。彼女たちは高校が一緒だったという。声をかけた方がミヤちゃん(仮)、友達がアヤちゃん(仮)。ミヤちゃんがダーツを始めて、今回はそこにアヤちゃんを誘ったというのだ。
僕「いつもどこでダーツしてるの？」
ミヤ「え、地元笑。」
僕「ここらへん？」
ミヤ「そうです。〇〇(わりと地元)です！」
僕「あ〜良いよね(どこがだよ！とツッコみたくなるが)。てことは1人で投げてるの？」
ミヤ「お母さんと投げてます！人いなくて笑」
僕「なんだそういうことなら誘ってよ」
ミヤ「ぜひぜひ！」
僕「じゃあ連絡先教えてくれる？」
ミヤ「はい！」
お、こんなことある？！ダーツしてたら女の子と知り合いになれた。なんかもうこの時点で有頂天だった。ついでに連絡先を聞くのでめちゃくちゃ緊張していた。緊張で心臓バクバクしていたので、これ以降ブルに入らない惨たんぷりだった。正直教える立場としてカッコ悪い。仕方ない、タダでさえ下手なのだから。そのあと女の子たちは先に帰ったが、こちらは初めての逆ナンに気持ちが舞い上がっていた。だからバーで30分ほど放心してた。
さて、家に帰ってからさっそくミヤちゃんにライン。なんやかんやでなんとか次の月始めにダーツの約束をする。
後日談を話すと、次の月でダーツはできるが、それ以降連絡が途絶えてしまった。まぁ、向こうも18才だったし(バーの飲酒だめ！絶対)こちらも押しとか会話とか下手だったから、しょうがない。
〜23歳の10月〜
マッチングアプリに手を出した。ChatPadではなく、本格的なアプリ。このころに手を出したのは「タップル」。正式な名称は「タップル誕生」だっけ。何が誕生しているのかわからないけど、アプリ上に僕のプロフィールが誕生。このアプリ、月額1000円以上かけないと女の子に返信ができない。負担は大きいし、この手のアプリの闇というべきか、かけてもそもそも女の子とマッチしないし続かない。これはおそらく作戦を立ててプロフィールを考えていないから。そんなに甘い世界ではないことを身をもって痛感したのだった。
今回の24歳怒涛の非モテラッシュはここまで。
次回
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