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片想い、フラれる 前編
はじまり
23歳の冬になるまでいろいろなことがあった。まず、ガールズバーなどの夜の店に盛んに行き、報われない恋をしていたこと。これに関してはお金をかければかけるほど熱くなり、執着した。そして、それが一定レベル超えると今度はニヒルにもなった。所詮お店とお客の関係だと気付くからだ。言葉こそ悪いが、お店の恋は「ワンチャン」というに近い。いくらでも生産できては、いくらでも消化できる後腐れないものに感じられた。今では、恋を買っていたのではないかとすら思える。
しかし、お金を抜きにしてあった女の子となると、その恋はちょっと違う。
当時、唯一お店以外の関係で好きだった子が、あまね(仮)という同い年の女の子だった。
あまねちゃん。彼女とは22歳の夏に、友人に誘われた花火大会をキッカケに会った女性だった。紹介された当初から、モテない僕はすぐ女性として見ていた。その恋愛センサーがビンビン過ぎたことが仇となり、彼女は僕の誘いや連絡先交換までもことごとくかわしていた。例えると。この文を執筆している現在、5G回線と4G回線とがうまく噛み合わず画面がフリーズすることがある。回線もビンビンでも良くないことはある。あれに近い……いや、違うか。
そんな彼女と連絡先を交換できたのは翌年の2月。新年会でかつての花火大会メンバーが揃った。この時グループラインが作られ、その中にあまねちゃんはいた。
罪深いことを言うが。
僕はそのグループラインからあまねちゃんの連絡先を知った。友達を介して許可は取ったが、グループラインで連絡先を知るのは、今だとなんだか後ろめたい。
そんなこんなで、この2月を境に、あまねちゃんとは連絡を取ることが多々あった。
2人で食事にも行った。
だが、何もなかった。起こせなかった。
あまねちゃんにとって僕は暇つぶし程度だった。
そんな彼女と、12月、僕は再び会うことになった。
ここまで時系列がぐちゃぐちゃしてるのでまとめておこうと思う。
➖➖非モテ年表➖➖➖➖➖➖➖➖➖
22歳8月 あまねちゃんに会う
2月 あまねちゃんに再開。連絡先交換。
23歳6月 ガールズバーあいちゃんにハマる
8月 風俗嬢ルナちゃんにも恋する。
11月 ナンパをはじめる。
12月 お店に通い過ぎ、目を覚ます。
今ココ→ あまねちゃんと連絡をとる。
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