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ナンパをした記録7(バー編)

〜23歳の3月26日〜


 この日は18:00から職場のE先輩と後輩のD君と飲むことに。E先輩はアラフォーだけど子供心忘れない綺麗な方だ。旦那さんがおおらかで、こういう日には食事を作らずに飛び出しても許してくれるという。もう1人のD君はダーツ会をしたメンバー、詳しくは3/10の記録を見てほしい。

 飲みは18:00から都内某所で行われる。ラウンジで出来た友達がオーナーをしているところだった。安くてオシャレ、そしてアットホームが売りのそのバーに僕はいたくハマってしまい、今回は職場の人を紹介することになったのだ。

 12:00

 週一通う接骨院にて、埼玉先生のゲスい話を聞きながらマッサージを受ける。この日のマッサージは痛みも少なくとても気持ちよかった。この後楽しいことが待ってるからか。痛みは気から、なのだろうか。

 一度家に戻る。さて、18:00まで何をしよう?と考えた時にはすでに行きたいとこを決めていた。いそいそと山手線を使い目的地へ。


 15:00

 明治神宮を散歩する。ナンパをしたいので、一人でいる女の人に積極的に話しかけに行った。この時使っていた常套手段こそ、


僕「写真撮ってもらえます?」


 一人でいる人間が使える特権セリフである。何枚か写真を撮ってもらいながら歩くが、みんな特に食いつきは良くない。写真に写っている僕が小さかった時に「シルバニアファミリーみたいで可愛いね。」というセリフがややウケだったくらい。

 いや、すべってたな。


 16:00

 逃げるように明治神宮を出る。その後はラウンジへコーヒーを飲みに行く。久しぶりにゆりこさんがいた。ひさしぶりだったので挨拶をして少し話す。翌日にみんなで卓球をするとのことで誘われたが、その日は仕事。かなり残念だった。ゆりこさんとの会話中、ドンさんという人が来た。初めまして、とお互いペコリ。黒縁メガネをかけた、小柄な男性である。なんとなくキャラ被りしてたが、歳上の落ち着いた雰囲気と、不思議な間がある男性だった。この人と結局1時間くらい話し込むことに。話すと面白い人で、何よりゲスかった。

 時間なのでドンさんとライン交換をして、ラウンジを後にする。


 18:00

 ぴったりについたら、もうすでに二人はいた。最初はグー!お腹もグー、ということで腹ごしらえ。3人で豚汁屋で食事を済ませる。雑誌に取り上げられてたこともあるだけに、とても美味しかった。そしてオシャレ。先輩の頼んでいたパクチー盛り盛りのキーマカレー豚汁はカレーなのか豚汁なのかとか、ツッコミどころ満載だったが、先輩が喜んで食べていたので良しとしよう。


 いよいよバーへ

 先輩、店長のスピード接客に小笑い。前払いを済ませ、カクテルを愉しむ。割り方がわからないので、3人で店長に色々尋ねる。結局、アマレットならジンジャー、ゴディバにはミルク、ヨーグルトにもミルクなど無難な型におさまっていく。ホワイトデーキャンペーンもあり、3000円でもボトルやカクテルお菓子など付けてくれた。ここはショットバーなのに本当に安くて素敵。

 21:00

 ここを紹介してくれた友達登場。職場の人とプライベートの人が鉢合わせ。後輩のD君に関しては既にダーツ会してるから状況的にあり得るんだけどね。4人でわちゃわちゃ会話する。ここにきて、僕のテンションが爆上がる。おそらく職場のモードからプライベートモードへスイッチが入ったのだろう。そして、店員さんが可愛いとのことで、声をかけてこいと、先輩からけしかけられる。

 先輩いわく、めちゃくちゃ可愛いとのこと。ここの店員は可愛いことは知っていたが、この日の店員は見たことなかった。ショートボブ、ほんのりブラウンの髪に愛嬌のある表情、身長は150ほどか。3人には僕の話をしていたのでおそらくそのノリでふってきたのだろう。


 頭をフル回転させ、空のグラスとアルフォートを持って話しかけにいく。実はあらかじめトイレに立つタイミングで名前は聞いていた。

 聞いた時はこんな感じ


僕「はじめまして、ヒトシです。お名前なんて言うんですか?」


女「なんだと思います?」


僕「挑戦的だね!笑、ヒントは?」


女「アではじまって、ナで終わる三文字です。」


僕「アキナ?」


女「違います!笑」


僕「ここまできて間違えるのは恥ずかしいな笑。じゃあ、アイナちゃん。」


アイナ「はい。笑」

(もちろん仮名です)

 こんな感じに食いついてはきたので、連絡先交換くらいならいける気がした。

 カウンターについてすぐ

僕「お酒、頼んでいいっすか?」


ア「はい?何にされます?」


僕「カシオレ」


アイナちゃんカシオレ作り中


僕「ごめんね、うるさくて。あそこ職場の人たちなんだ。」


ア「いいえ大丈夫ですよ。」


僕「確か、お店でオーナーさんやってるんでしょ?昼何してるの?学生さん?」


ア「いえ、〇〇です!」


僕「え?〇〇ってカッコいいよね!響き素敵!ウチら閉鎖的な仕事だから憧れちゃう。」


ア「何されてるんですか?」


僕「当ててごらん。ヒントはアではじまってナで終わる。」


ア「それ私!笑」


僕「バレたか笑」

 出だしは順調。

 しばらくして本の話に

ア「本読まれます?」


 ここで、東野圭吾『パラレルワールドラブストーリー』を勧められる。タイムスリップする恋愛小説らしい。


僕「ふーん。アイナちゃんもこんな恋愛しちゃうんだ。」


ア「しませんよ笑。でも他に恋愛小説でオススメなのは市川拓司さん!」


 ちなみに僕は市川拓司さん好きなので、話しが合う。恋愛方面に話を持ってくはずが、思わず趣味の合致で話しが持ってかれてしまった。反省。しかしそのおかげか、話は途切れなかった。お客さんがいないことをいいことに。今思えば申し訳ない。


僕「アイナちゃん、めっちゃおもろいね。今度イベント行くからライン教えてよ。」


ア「え、でも〜君(友達)と繋がってますよね?」


僕「いやいや、今日みたいに来れるかわからん日もあるし、それに次お店来た時にいるかどうか連絡とらせて笑」


ア「それなら笑」


 ここで、ケータイを取りにもどり、交換。そのあともまた話し込む。


 一通り話し終え、三人の元に帰ってきた。先輩から開口一番言われたのが、


先輩「あなたが、話してる間に私は二回もトイレ行ってます。気づいてた?笑」


 夢中で気づきませんでした。三人をほっぽって正味1時間話してたようだ。まぁ、先輩が僕をけしかけたからしょうがないよね。しきりに先輩から「君のナンパが垣間見えたよ。あぁなんだね。びっくりした。」とのこと。

 ちなみにオーナーいわく、お店の人のラインを聞いた客はいないとのこと。可愛いから聞かれると思ってたので意外。ただ、お店の人をナンパするのは基本NG。迷惑かけるからね。次からはやめよう。


 収穫はあったが、ストリートナンパではないから誇れるものではない。ましてやお店の人だし。ただ、久しぶりに饒舌に語れたから、少し自信を取り戻した。またナンパに戻ろう。


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