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ナンパをした記録4

〜23歳の3月1日〜

 18:00

 仕事も終わり職場を出る。これからナンパに出れても早くて19:00。それも悪くないが今日は近場でダーツをしよう、そう思った。

 19:20

 ダーツバーに着く。さっそく一人でやっている女の子がいたが、ドキドキしながらこちらも素知らぬ顔でアップ。話しかける気満々のガン見をかましてたと思う。しかしまぁ、側から見ても上手い子だった。本当に声かけて良いのか、だんだん不穏な空気は感じていた。2回ほど1人でアップをしたのち、女の子のもとへ行った。

 そして無理やりプレイを止めて、声かけをした。


僕「メドレーやらない?いま一人?」(震え声)


女「えっ‥えー。これ終わったら帰るのでごめんなさい。」


 キモい声かけをしていたのが自分でもわかった。しかも相手のプレイを止めてでもするほどではなかった。こんなにも声かけのハードルって高かったっけ??1~2週前とは大違いなほど自分がキモくなっていた。断られて当然である。ダーツを1時間ほどした後、店を出る。

 次はHUBへ向かった。

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 ここなら、お酒の力を借りて声かけできそうだ!と思っていたが、入り口付近全員男性のみでビビった。奥に女性客二人組がいたが、これにもビビって声がけできず。とりあえずジェイムスダブルをロックでしっぽり。

 途中トイレに立つ。その際並んでいた男性客一人に話しかける。その時だけは自分も軽快にトークをしていた。が、しかし、相手は男性。お酒を飲みながら、フードの唐揚げを食べながら、ツイッターを見ながら。それだけで30分以上いたのかな。寂しくなるので退散。さて、このまま帰りたくない。レコード店へ向かう。CDを見ている黒髪ショート大学生風に声をかける。


僕「それ、オススメの曲なんすか?」


女「オススメ?笑。あんまCD聞かないからなぁ笑」


僕「まじ?星野源も?」


女「星野源も(笑)。インディーズが多くて。」


 もう今日のコンディション的にはこれだけ会話に付き合ってくれるだけでも十分だった。ちょっと話した後、相手は友達が来たとのことで退散した。

 ダーツもそうだったが、今日はダメな日だ。帰りがけにぐるっとホテル街を回る。道中三人組の女の子と目があってちょっと話したが、やっぱり何も起こらない。今までイキッてたなぁ。自分のナンパが磨かれたと思っていたのだけに恥ずかしい。

 背中の丸い一日だった。


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夏菜と紳士

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