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女優の卵との思い出。
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〜24歳の5月9日〜
ショッピングモール前の公園でナンパした女の子。この日はその子と飲む約束をしていた。名前はゆいちゃん。
都心は忙しなく歩く人々。ゴールデンウィーク明けの中だるみも、彼らには一瞬だったみたい。そんななか、僕だけがまだ休みボケをしてるよう。前日は後輩D君との飲み。そして今日はゆいちゃんとの約束。彼女と会えることが楽しみで、ひどく浮かれていた。
19:30
仕事を早抜けした僕はすでに待ち合わせの駅にいた。少し前にゆいちゃんから「遅れて21:00到着になります」との連絡があったので、行きつけの珈琲店に行く。1時間遅刻って何事?と思うが、このくらい序の口。長い待ち時間になるだろうから、軽食の塩焼きそばとホットミルクティーを頼む。一階にも空きの席はあったが、声かけできそうな女の子がいなかったので、2階席へ向かう。紅茶を持って喫煙席の2階へ。
奥の席に、明るい髪、座っていてもわかる高身長(後々聞いたら168cm)、スレンダーで綺麗な人が座っていた。IQOSふかしてスマホぽちぽち。スマホいじってたから名前をマホとしよう。隣が空いているのでそこへ座る。何食わぬ顔でティーを飲み、焼きそばむしゃむしゃ。マホが、いじっていたスマホを置いたタイミングで声かけ。
僕「IQOSってどこで買ったの?」
マ「?あー。普通にコンビニですね。」
僕「え?もう買えるんだ?いっとき売り切れてなかった?」
マ「いやいや、もう普通に売ってますよ。」
僕「いくらくらい?」
マ「私のは初期のバージョンのやつで、キャンペーン中で6千くらいかな?でも1万くらいだと思う。」
僕「初期って何?アップグレードすんの?めっちゃ煙出るとか?」
マ「充電早くなったり、吸った後に震えるらしいですよ。」
僕「震える?!震える必要あんの?w」
マ「言葉足りなかったですね。吸い終わりのサインがわかりやすくなったよ、みたいな?」
ここで、吸い殻が多いことに着目して、
僕「なるほどねwwてか、めっちゃ吸ってるけど、IQOSで満足出来てるん?笑」
マ「いや、ペース早いんじゃなくて、単に長くここにいるんです。」
僕「どのくらい?」
マ「一時間くらい?」
僕「え??めっちゃ人待ちすぎじゃない?!」
マ「そうですねwwいつ来るかわからなくて」
僕「めっちゃ大切な人待ってるんだ。」
マ「大切な先輩で。」
僕「今日は合コン?」
マ「いや、2人で食事です。女性の先輩ですよ!」
僕「仲良いんだね。みきちゃん。」
マ「誰ですか、ミキってww」
僕「違ったっけ?名前は?」
マ「ミキでいいです笑」
この時点で、この子はナンパ慣れしてるな、と感じる。名前をあっさり教えるか教えないかってそのボーダーラインだと僕は思う。
マ「てか、君はどうしたの?こんなモクモクの中ご飯食べちゃって。」
僕「あ、僕ヒトシね。」
マ「ヒトシ~!」
(2人で謎のハイタッチ)
と、この子とは21:00前まで長く話した。彼氏がかなりストーカー気質なようで、彼女が寝てる間に指を借りて彼女のスマホの指紋認証を解除したり、色々と気持ち悪い話を聞いた。ということで、彼氏にバレるからLINEは交換出来ない、だと。話は盛り上がったが、最後までお断りが上手い人だった。
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