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フラれたことしかない男02
〜23歳夏〜
僕の時間つぶしは、相変わらずChatPad。ただ、お金のかかる趣味も増えた。それが、「ガールズバー」「婚活バー」そして「ダーツ」である。基本的にキャバクラなどは単価が高いので高頻度に通えない。そこで、キャバクラより少し安いガールズバーへ。このガールズバーで出会った「あいちゃん(仮)」が僕の非モテの心をくすぐり、休みの前には必ず通うようになってしまったのだ。当時、気になる女の子がいないわけでは無かったが、裏ではあいちゃんと仲良くなりたい一心でひたすらにガールズバーに通った。執着し、そして搾取され続けた。あいちゃんがいない日や、通いすぎなときは、都心にある婚活バーへ行った。ここは1人で入れる出会いバー。1人用の相席屋といったところか。
ここまで来て、実は僕は相席屋に行ったことがない(これを執筆した今現在でも行ったことがない)。一緒に行ける友人もいなかったので、1人婚活バーは通いやすかったのだ。ここも含めて婚活バーにいたく通ったが実った成果はほとんどない。翌日には女性から連絡がこないことが多かった。けれど、一時の寂しさを紛らわすのには最適だったのだ。
そして、そんな中で始めた趣味が、ダーツ。
ダーツは、ガールズバ-が開くまでの時間つぶしにやっていたのが派生したものだった。というより、本当は在学中に懇意にしてもらった美人の先輩とひさびさに連絡を取ったら、ダーツのプロになっていたということでマイダーツを買ったのがきっかけだった。つまりすべて、下心で始めた趣味だったのだ。
それまでと比べれば出会いの機会には積極的になった。
しかし、この時の僕には、自分を磨くと言う発想はなかったのだった。
まだ、ありのままの自分を受け入れてもらうことに重きを置いていたのだ。ちょっと古いが、「少しも寒くない」状態である。(見てるみなさんには極寒ですが。)
そして、往々にして出会いのないと嘆く男性にこそ、そういう思想は強いのじゃないだろうか。
次回
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