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出会いを運ぶダーツ
〜23歳の3月16日〜
前回から一週間経ってしまった。しばらく期間を空けていたのは仕事が立て込んでいたのと、職場の飲みが多かったから。だから新しい出会いはこの一週間まったく無かった。‥‥まったくね。ただ、それはナンパでの話。
この日は21:00からまみさんとダーツ。彼女とはマッチングアプリで知り合った仲。もちろん、ダーツ仲間募集としてね。下手に恋愛目的で出会おうとしても会えないのは学習したし、こりごりだしね。仕事もそうそうに終わらせて駅へ向かう。
18:00
すぐに向かわず、話題になっていたラーメン屋へ。19:30頃には店を出た。その後から直でまみさんへ会いに行く。翌日は6:00起床にも関わらず、迷いなく目的地へ向かった。自分もかなり夜行性になったものだ。
20:00
車内でぼーっとしていると、隣に座っていた女性のスマホに目がいった。スマホの上部に名前シールのようなものが貼ってある。そこに手書きで、「on the road again」(うろ覚え)。一瞬パスワードかと思うが、手書きというのもあり、あまりにもそれが強烈だったから、思わず隣で読み上げてしまった。すると女性がこちらをちらり。そのタイミングで話しかけた。
僕「これ、なんですか?」
女「ツアーの名前ですよ。」
僕「え?アーティストのツアー?公式グッズ?!でもめっちゃ手書きやん。」
女「違うからw」
僕「公式グッズそこに貼るんですね。」
女「ここじゃないとダメなんです。」
僕「へー。じゃあ、裏は?」(スマホひっくり返してもらう。)
女「あ、なんもないですw」
僕「スマホ上部にこだわりがあるんですね。」
女「はい、ペトロールズのやつはこれじゃないといけなくて。」
僕「んん?ん?なに?なに?」
女「ペトロールズです。あ、このツアーに出るアーティストですよ。」
僕「あー、なるほど。はじめて知った。今すぐ調べたいけど。」
僕、ここでガラケー取り出す(お恥ずかしながらまだガラケーだった)。
女「え?!ガラケーwなんでまだ使ってるんですか?意地ですか?」
僕「控えめに言って、意地ですね。」
女「なんじゃそりゃw」
僕「ほんとはこういう車内でラインとか見たいんですけどね。」
女「ガラケーで何もできないから、こうやって話しかけるんですね。」
僕「それは稀かな。だって手書きのシール貼ってたらめっちゃツッコミいれられるでしょ。」
女「だから手書きじゃないですからw」
僕「パスワードかと思いましたよ。」
女「それ無意味でしょw」
とまぁ、ある程度盛り上がったところで、乗り換え地へ着く。
僕「ここで、降りるので。またこの線であったらよろしくです。名前は、ペトさん?」
女「ペトさんで大丈夫。私もペトさんって呼びますね。」
僕「それじゃあ名前が一緒ですね。次までに聞いときます。」
女「じゃあ次はCD貸しますね」
特に何もなく電車を降りる。まぁ、暇つぶしにはなった。
20:30
まみさんが来るまで時間があるのでスタバのココアを飲みながら待つ。初めて降りた駅だが、若い女の子が多くてなんだか良かった。それともスタバ近辺に若い子が多いだけなのかな。
21:00
まみさんと会う。黒髪セミロング。目が細く、スタイルが良い女性が目の前に現れる。まぁ、25歳という若さだし。ただ、夜遅くまでダーツをしているからだろう、酒焼けで若干ハスキーボイス。クールな印象を受けた。ここから彼女の案内でダーツバーへ向かう。
バーにはまだ店長以外誰もいなかった。まみさんはここのプレイヤーらしく、来て早々上着を脱ぎ(シャツ一枚!)、クロックスに履き替える。もはや家かというレベル。男の性というか、胸元が気になってしょうがなかった。店長は初対面でも気楽で、とても話しやすい雰囲気。
この日はスーパーダーツ(ダーツの世界大会)がTV中継されていて、ダーツの神様ことフィルテイラーの試合を見ることが出来た。不思議なもので、プロの試合を見た後だとなんだか自分でも簡単に投げられる気がする。気がするだけであって、実際投げると散々なのだが。ただ、この日の調子はすごく良かった。
まみさんと、店長、それにお客さん何人かと投げるが本当に調子が良くて、ぽんぽんLow Ton(3回に2回はど真ん中のブルに当たる感じ)を出していた。そんな時の自分は、まぁ察しの通り調子に乗っていた。だから色んな人と気さくに自信満々に投げることができた。
23:45
楽しい時間はあっという間で、気がつくと23:30を過ぎている。翌日のことを考え会計を済ませる。帰り際に店長とLINE交換をする。そのやりとりに隣に座っていた女性も巻き込まれていたので、この人とも交換する。名前はNちゃん、23歳ショートへアの似合うクールな子だった。ちなみに僕はこの子にぼろ負けしている。調子をこいていただけに恥ずかしい。
店を出る際、まみさんと店長に見送られた。最後まで、まみさんの胸元から視線を剥がすのが大変だった。たぶん気づいてたんじゃないかな。
日曜にリーグがあるから来なよ、と誘われるが、この日は約束があるので泣く泣く断る。
まみ「これは、女だな!」
察しが良い。実はあまねちゃんから野球観戦に誘われていた。ここで彼女の名前が出てくるのが驚きだが、この話はまた後日。
家に着いたのが1:00だったが、とても楽しかった。5時間後には出社だが、後悔はしていない。清々しい終わりだった。
しばらくダーツはしていきたい。
次回記事↓
「片想い、フラれる リバーシ」
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