日記1

2024/6/28（金）

8:58am  突如発生した線状降水帯が静岡県上部をゆっくりと通過し、枕元のiPhone15から避難指示を意味する緊急速報音がけたたましく鳴る。仕事を辞めて1ヶ月以上経ち、すっかり昼夜逆転してしまっていた私は、念のためYahoo!天気の雨雲レーダーで安全を確認したのち、二度寝をする。
9:37am 二度目の避難指示発令。三度寝。
10:10am 三度目の避難指示発令。四度寝。
11:05am 四度目の避難指示発令。五度寝。
12:30pm 昨夜設定したアラームで渋々起床。

この日は家から車で30分ほど離れた場所にある小さな独立書店でアルバイトだった。
といってもそんなにお客さんがくるような店ではないので、やることといえば、中学校の図書室におろす書籍のラベル貼りと、時々留守番。あとは店長とおしゃべり。CD全盛期時代のタワレコバイトの話、深夜のコンビニの客層について、早川義夫がジャックスを辞めた後エッセイを書いていること、演劇の話、福祉の話。

YUKIの歌声が乗った冷房を浴びながら、行きつけの場所ってすなわち心のセーフティネットだなあとか、もしこれが映画だとしたら脚本は絶対に今泉力哉だなあとか、“「戦争が起きたらどーしよー」とか”、脈絡のないことをぼんやり考えたりした。