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管理入院4 破水 双子妊娠#16
点滴生活、いつまで続く?
点滴生活は慣れなかった。副作用は治ったけれど、常に点滴の刺し口に小さな痛みがあるし、点滴連れのシャワーは、入ったようで入った気がしない。ベッドの上でさえ体勢に制限が生まれてじわじわと疲れが溜まってくる。医師に点滴はいつまでですか?と聞くと、「1週間様子を見て、お腹の張りがなければ点滴は外しましょう」と言われていた。また、退院も検討できそうだ、ということだった。
妊娠33週の体と赤ちゃんたち
その頃、私のお腹はゆうに100cmを超え、肋骨は折れそうなほど痛み、横になると息が苦しくて寝ることができなかった。仰向け姿勢が、とか横向きなら、とかいうことではなくて、横たわる姿勢が取れなかったため、病院のベッドの背もたれを立てて、24時間座っていた。まともな睡眠は妊娠30週以降取れていなかったように思う。
赤ちゃんは推定1,700gと2,200g。先進児(先に生まれる方)が子宮の下の方に降りており、正確な大きさを測るのは難しいとのことだった。一人は2,000gを超えて一安心。もう一人があともう少し大きくなれば。それまで頑張れれば。
帝王切開の予定日は37週5日。あと4週間。そんなに私の体は持つのだろうか?と疑問に感じるほど、双子妊娠は過酷だった。
34週1日
その日もお腹の張りもなく、体調は万全。
夫は、妊娠26週頃からいつ何が起きるかわからないから、いつでも車に乗れるように禁酒をし、遠出もしないようにしていた。ただこの日は義弟がアメリカに帰国する日で、夕方、夫は義母と一緒に羽田空港まで車で見送りに行くことになっていた。遠出になるけど、また長く会えなくなるし、と朝面会に来た夫を気をつけてね、と送り出した。
日中もいつも通り過ごす。助産師や、医師の回診でいつも聞かれる、お腹の張りはありませんか?お水の流れる感じはありませんか?という質問にもありません、大丈夫です、と回答していた。
18時に夕食を食べて、シャワーの予約時間までベッドでのんびりと過ごしていた19時。
水の流れる感じがした。
これがお水の流れる感じか!
ナースコールを押そうと体を起こすと、子宮の下の方でごぽっと空気の入った感じがした途端、羊水が一気に流れ出てきた。
34週1日、破水だった。