【海外イベント紹介】The Future of the Jamstack – ExcitingFrameworks, and Tools, and More withCassidy Williams
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Web開発やJamstackにまつわる動画作成、執筆で活躍中の、開発者James Quick氏。彼のYoutubeチャンネルは12万人以上の登録者を誇ります。
今回は、そんなJames Quick氏による、NetlifyのディレクターCassidy Williams氏へのインタビューの様子をお届けします。
Jamstack、その将来について何が語られるのでしょうか!?
※プレゼンテーションの言語は英語ですが、本ブログでは日本語でご紹介します。
Jamstackとは?
Cassidy Williams氏はこのように答えます。
Cassidy Williams:「できるものは事前に全部コンパイルして、データは必要に応じて取ってくるWeb開発技術」と答えるでしょう。言わば、デカップリング(依存関係)をできるだけ無くすアーキテクチャです。
モバイルアプリの開発に似ているとも言えます。iOSやAndroid向けに作られるアプリケーションはすでにコンパイルされていて、データは必要に応じて取ってきたり処理したりするだけです。JamstackではブラウザをOSのように扱い、同様の処理をするという挙動がそっくりです。
Netlifyに入社した当時は、スタッフたち皆が「Jamstack」というバズワードに陶酔していたといいます。 でも彼女は・・・
「それって、ただのWeb開発じゃない???」
と密かに思っていたそうです。
つまり、彼女にとってJamstackとは、何か新しいものの出現ではなく、これまですでに存在していたコンセプトに名前を付けたものなのです。
これにJames Quick氏も賛同しています。
James Quick:Jamstackの「J」であるJavaScriptも、「A」であるAPIも、これまでずっと存在してきたものです。それらをクリエイティブに組み合わせることをJamstackと呼ぶようになったのではないでしょうか。
注目のフレームワーク
Jamstackを構成するうえで欠かせないフレームワーク。リスナーからの質問に答える形で、Cassidy Williams氏自身が高く評価している3つのフレームワークを紹介してくれました。
① Vite(ヴィート)
② REMIX
③ Astro
注目のフレームワークはどういうものなのか、さっそく内容を見ていきましょう!
―注目のフレームワーク―
① Vite(ヴィート)
「バイト」と英語風に読みたくなるところですが…正確には「ヴィート」。
フランス語の「速い」を意味する言葉から来ています。
Viteは高速開発のためのビルドツールです。snowpackという別の高速ビルドツールの開発者もViteに移行しているとか。
今後の主流となっていくと考えられます。
Cassidy Williams:「Viteはとても素晴らしい。とにかくものすごく速い。まさに次世代のツールです。同じ用途で使われているwebpackなんかはもう関わりたくもない。。。(>_<)
② REMIX
React Routerをベースに作られたフレームワーク「REMIX」。
ステート管理に優れています。
また、ページコンポーネントをURLの区切りで簡単に分けることができるから、パーツごとのデータ表示が可能。ページ全体のロードを待つ必要がありません。
うれしいことに、2021年11月からオープンソース化されました!
REMIXの優れたPOINT
● 直感的に理解しやすい
従来のJavaScript的な方法で行う場合、
非同期通信を設定→それを読み込む
という複雑な動作が必要です。
それが、REMIXでは「呼び出して返り値を取得する」という単純明快な動作で済んでしまうという。
● 必要なファイルを同時並行で読み込む
これはほかのフレームワークには見られない利点です。
ドキュメント全体の読み込み時間はより必要になるものの、体感としてのページ表示時間は劇的に速くなります。
REMIXのポリシー、「ロードの際に出てくるグルグルを出さない!」が、まさに具現化されています。
③ Astro
注目のフレームワークとして最後にご紹介するのが「Astro」。
Astroは静的サイトジェネレーターですが、ほかの類似するフレームワークとは異なる点があります。
それは…
様々なJavaScriptのフレームワークを自由に組み合わせて使える点です。
ReactとVueなど、まったく異なるフレームワークで書かれたものを統合し、最終的にはJavaScriptが存在しない純粋なHTMLを書き出します。
通常はできない、異なるフレームワーク間で変数のデータのやり取りなどが、Astroを介することで可能に。
異なるフレームワークで書かれた技術的資産がある場合、Astroは有力どころか唯一の選択肢として採用されることでしょう。
エンジニアリング論
きちんと設計してから開発に取り組む方法が好まれる傾向がある中、両氏は、
「最初から完璧を求めるより、何でもいいから動くものを公開するべき」だと述べています
そうは言っても、
「ユーザーが増えたときに、もたない…」
「IPOする際にどうしようか…」
などと考えて、二の足を踏む人も多いことでしょう。
実際、
「素晴らしいアイデアがあるんだけど、公開すると盗まれてしまう。でもアドバイスは欲しい。どうしたらいい?」
そんな声をよく聞きます。
しかし、
「まず何でも良いから作ってみること。それを人に使ってもらうことで、何かが始まる。」
これが、Cassidy Williams氏の考えです。
さらに、Cassidy Williams氏は言います。
Cassidy Williams:「どんなに素晴らしいアイデアでも、形になっていないものには価値がない」ということを伝えたいです。
もし誰かがそのアイデアをもとにアプリか何か作ったとしたら、アイデアが実を結んだことを喜びましょう。少なくとも、それに触発されて別のものを作ろうという動機づけになることでしょう。そもそも、ほかの誰も思いつけないほどのアイデアなんてものは、そう簡単には無いはずです。
私のようにYouTubeで語ったりブログに書いたりしている人はいくらでもいます。でも、書き手、話し手にはそれぞれの切り口があります。だから、たとえほかの人がすでにやっていることであっても、それは価値あるものなのです。
アプリであれ何であれ、考えて悩んでスタートしないのではなく、まずは形にすることが大切です!!
最後に
適当な設計で苦労した歴史を繰り返さないため、よりきちんとした設計を重視するというのが現在の傾向でした。そんな中、Jamstackの台頭によって、再びカジュアルに開発をスタートすることに揺り戻しが起きている、そんな印象を受けました。
大雑把でも良いからまずは作ってみること、それに伴う負の側面がJamstackの技術によって軽減されてきたからこそ、失敗を恐れずに作ってみることを推奨できるようになってきたのかもしれません。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
株式会社ヒューマンサイエンスは、他社にはない、「ドキュメント制作のノウハウ」×「最新のWeb開発技術(Jamstack)」を用いて、Webコンテンツとプラットフォームのソリューションをご提供します。
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