夢日記。天国のような場所での馬デート。
まず、俺は物件のリフォームをしていた。たしかにこの記憶ははっきりとある。去年の秋から今年の春まで空き家廃墟同然の中古物件をリフォームしていた。
今回の夢はまずその内装や水回りの技術を3番目の父に教わっている場面からだ。
風呂場の混合水栓を取り替えている。
水道関係や水回りの仕事は誰もやりたくはないだろう。
塵や土での汚れとは違い水場という不快感がある。ましてや廃墟の混合水栓の取り替えなんて尚更だ。
俺はやり方を忘れてしまったので聞き直すと3番目の父は少し声が大きくなり、呆れた顔をした。
イラついているのが分かる。
申し訳ない気持ちで"すみません"とボソッと言った。
彼も元職人なので自分のペースを持っているし、俺が足を引っ張ったり覚えが悪いため怒られることもよくある。
でも"生き方を教えてくれた3番目の父"だ。
血は繋がっていないが今でも実の父のように思っている。
ここまでは実際に見たような記憶だ。建物の間取りや部屋の配置などは実際とは違うが実際にやったやりとりが元になっているのだろう。
ここで急に海晴ちゃんと笑美ちゃんが訪ねてきた。海晴ちゃんは小学校の同級生で笑美ちゃんはその2つ上の姉だ。
なんでここを知っているのだろうか。そもそも笑美ちゃんとはほぼ面識が無いはずなんだが。
急に場面が変わり天国のような場所に来た。
辺り一帯草原で風が気持ちいい。
俺は馬に乗っていた。横にも馬を一頭牽引していた。
すぐ近くに大きな獣が寝ていた。ジブリに出てくるような大きなもふもふの獣。
でもなぜか怖くなかった。怖いという発想、概念すらなかった。よく見たら熊っぽいが体長7メートルはあると思う。
それから草原を馬で走る。相変わらず風が気持ちいい。そしてLINEが来た。海晴ちゃんか笑美ちゃんかのどちらかだが。よく覚えていない。
ここで夢が終わる。
今回の夢を分析すると、まず最初の内装、水回りの作業のシーンだがこれは実際にあった出来事とほぼ相違はない。ただなぜそれを思い出したのだろうか。
時期的には去年の今頃バリバリやってた。
気温や季節の匂いによる体内時計みたいなのがあるのだろうか?
3番目の父とは出会って1年半程しか経っていないが強烈にその時の記憶が残っている。
だからやはり3番目の父との思い出を1年ぶりにリプレイしたかったのだろう。
それくらいしかまだ分からない。
そしてなぜ海晴ちゃんと笑美ちゃんが来たのだろうか。
恐らく俺は海晴と笑美が好きなんだろう。姉妹を二人とも好きになるとか俺も相変わらず頭おかしいと思うが好きなものは好きだ。
海晴とは小学校では同じクラスでよく話したりしてたが中学に入ってからは一言も話してなく疎遠になった。思春期で当時、いじめで去勢されている途中である俺には話しかける勇気が無かった。
笑美とは顔を知ってるくらいで話したこともほとんどない。しかし高校入学して部活決めの時に少し話したことがある。
海晴も綺麗で品があるが笑美も袴を着ているだけあってなお美しいかった。やはり姉妹だ。
たしか当時の俺は彼女が綺麗すぎて目も合わせられなかった。
それとたしか笑美ちゃん目当てで弓道部に入部を希望したんじゃなかったかな。しかし家には道具を買う金がなく入部を断念した。
姉も妹も、チャンスを逃したコンプレックスが今でも無意識領域に残っている。だから夢にまで出てくるのだろう。
意識領域でもよく思い出してしまうし、10年くらい経った今でも好きなんだと自覚している。
色々と頭おかしい要素を孕んでいるのは承知しているが勝手に好きになるからしょうがない。
姉妹を二人とも好きになるなんて頭おかしいと思われるかもだが好きなものは好きだからしょうがない。
そしてなぜ知るはずもない俺の居場所に来たのか。その結論はどこかで偶然会えることを俺が期待しているからだろう。
そして後半の場面だ。天国のような場所。
ここはなんなのか。たしか謎の安心感に満ち溢れていた気がする。
なぜ馬に乗っていたのか。実際、馬の世話してたバイトをしてたことがあるからそこから来ているのだろう。馬の乗り方もこの時に教わった。
横に馬をもう一頭連れていたのはそりゃ海晴か笑美の分としか考えられない。場面が変わっても今回は登場人物はあまり変わらない。
でももう1頭しか連れていないということは海晴と笑美のどちらか分しかないということ。
欲張ることはできなかったらしい(笑)
近くに謎の獣がいるが。実際にはいないような生き物だ。ジブリ系のもふもふ感でほぼ熊みたいな見た目だ。
これは俺が安心感を求めている暗示だろう。
ぬいぐるみを見た時に感じる抱きつきたく感覚に似ていた。
それから草原を馬で駆けるが本当に風が気持ちいい。空も青々としてて秋風がリラックスさせてくれる。草原は阿蘇の草原に似ていた。いつか見たような景色。いつか感じたようなもの。
天国とは書いたが他に言い当たる言葉が見つからない。極楽とはまた違うイメージだ。蓮も河も無かったし。
なぜ天国のような場所にいるのかに関してだが、それは恐らく、天国が存在するのだとしたら今すぐにでも行きたいからだろう。夢の中では安楽させてくれる俺の脳には感謝してる。
最後に海晴か笑美からLINEが来たが肝心などちらかを覚えていない。そこは見せてはくれなかった。LINEが来た相手が横に連れてる馬に乗るのだろうとは容易に想像できるが、あえて見せてはくれないという映画やアニメでよくあるラストシーン。
ただの夢なのにそこまで練り込まなくてもいいのにね(笑)
余談だが馬デートとはいい趣味してると我ながら思う。