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無頭蓋症児を授かってから思うこと
私の赤ちゃんが無頭蓋症(むとうがいしょう)だと知り、中絶しなければならなくなり、赤ちゃんがお腹からいなくなり、全く身の入らない仕事をサボりながら行って、家族以外との接触を遮断し、今日まで2週間が経ちました。
その間に生まれた気持ちを箇条書きにしてみると…
どうして1/1000の確率で発症する病気にあたったしまったの?
赤ちゃん、会いたかった。どんな顔でどんな性格だったのかな。ちゃんと身体を作ってあげられなくて、成長させてあげられなくて、ごめんね。
無頭蓋症の主な原因とされる葉酸サプリは半年前から飲んでたのに、なんで?
葉酸を飲んでいない人でも健康に産めてるよね。
友達には1週間前に妊娠報告しちゃったのにどうしたらいいの?可哀想とか、うちはこうならなくて良かったとか思われるんだろうな。それ、すごい辛い。
もしかしたら健康な赤ちゃんを生めない身体かもしれないと思うと、これから先、友達と関わっていく自信がない。
甥っ子姪っ子を見ると、可愛くて、幸せで涙が出てくる。
街の赤ちゃんや妊婦さんを見ると、羨ましくて涙が出てくる。
今すぐ妊活できるなら少しでも前進している感じがあって、意識をそこに集中できるかもしれないけど(それはそれで全集中するだろうから辛そうだけど)、葉酸の薬(フォリアミン5mg)を数ヶ月飲むまでは妊活もできない。前進できないこの期間がもどかしくてやるせない。
そもそも妊活してもすぐに妊娠できるかわからないし、ただでさえ年齢的にも一刻も早く妊娠しないと不安なのに、何もできないこの期間。もどかしすぎる。
どうしてこんなことが私の身に起きたのかな。幸せな結婚、そして即妊娠と、急に人生がうまく行きすぎていたから?だから少し不幸せなことを経験したほうがいいってことかな。いやいや、そんな経験せずにトントン拍子で幸せを手に入れている友達もいるよ。
周りと比べたくない、私は私の幸せがある、子供のいない生活もそれはそれで最高かもしれないよ、ポジティブにいれば何でも楽しいし幸せかもよ。何とかこれまでの幸せを取り戻せるよう、言い聞かせてるし、これまで読まなかった本も手に取るようになった。色々読んだけど、当たり前に実践しきれてはいなくて。効果として、読んでいる間は少し気持ちが落ち着く、とかはあったな。
この1週間で読んだ本は6冊ほど。その中でもより効果を感じられた本を3冊貼っておきます。もしも、箇条書きで連ねたような気持ちになっている誰かがいるならば、その誰かの少しばかりの参考になるなら嬉しいです。
次の妊娠まで何もできないこの期間を夫と2人で乗り越えようと、毎日起床時と就寝時、私たちの望みが叶うようお祈りをしています。毎晩、今の気持ちを共有して話し合ってもいます。毎回同じことを言ってしまって泣いてしまうけど、そのやりとりが救いだったりもします。
…とまあ、私の中で巡る主な感情や踏ん張り方はこんなようなものです。家族以外と接していないからこそかもしれないけど、根拠なく楽観的になれるときもちらほら出てきました。
でも、この経験ができて良かったとはもちろん思えていなくて、それって私の望み(可愛くて健康な赤ちゃんを出産する)が叶ってから思えることだと思います。
「強く望めば叶う」だとか「手放した頃に叶う」だとか「望みすぎると逃げていく」だとか、いろんなことがよく言われてるけど、気持ちの持ちようマニュアルみたいなものを見れば見るほど、どれにすがっても結果は同じな気がしてきたり。
こうしたやるせない日々の乗り越え方に結論が出たらいいなと思いながら、これからも模索していきます。