3匹の子豚

3匹の子豚の話で、ワラの家を作った長男と、木の家を作った次男が、狼に家を壊されて、レンガの家を作った三男に助けてもらって、めでたしめでたし的な感じなる。

三男が一番賢くて、一番頼りなる印象だ。

でも、僕はこう思う。

長男と次男は全部わかってたんじゃないか。と。

家を作る時に、ワラと木とレンガしか材料がなくて、ワラの家だとすぐ壊れるのを長男はわかっていながら

「(ワラと木とレンガ、、、ワラの家なんかに弟を住ませる訳にはいかない!
ならば、答えは一つだ、、、。
俺はどうなっても良い!弟たちが無事ならば!)
じゃあ〜、ワラいっちゃいまーす^_^」

と、気丈に振る舞い、それを見た次男が

「(兄者、、、自分が敢えて一番弱い素材を選ぶことによって、我々に頑丈な素材を残してくれているのか、、、!)しかし、、兄者」

言いかけた次男を目で制しながら、長男は

「(弟者よ!、、、何も言うな。弟を守るのが長男の務め。お前たちが世間という濁流を渡るためなら私は喜んで橋となろう!)
ダメダメ〜!もう、ワラは拙者がゲットしたでござる〜^_^」

そして、次男

「(兄者、、、!貴方も、怖いはず、、それなのに心配をかけさせまいと、、、!ぐっ!、、泣くな、、兄者が精一杯の笑顔を見せてくれているのに、俺が涙を見せるわけには、、、!ならば自分にできることは、、!三男を守る!兄者、、あなただけに良い格好はさせませんぞ!)
じゃ、俺は木もらうブー^_^軽いし作るの楽そうだブー^_^」

そんな次男の決断を見た長男は、

「(次男よ、、!お前も、、タダでは済まんかもしれんぞ!木とレンガを使えば、まだ二人助かるかもしれんのだぞ!)」

それに胸の中で答える次男

「(兄者、、、!中途半端は覚悟では弟を守れませぬ!俺も、、貴方と共に、三男を渡すその橋桁となりませう!、、、さあ、三男よ、、、我々の屍を、、越えていけっ!!!)」

と、、長男と次男が熱いアイコンタクトをかわしながら、三男のためにレンガを残していたのではないだろうか。

そして、ワラと木を選んだ兄たちを見ながら三男は

「(いやいやいや笑 普通ワラいく?笑 
一撃で吹き飛ぶって笑 家吹き飛んでるシーン想像しただけでおもろい笑 家出来た瞬間、突風吹いてくれんかな笑 動画撮りたいんですけど!笑
そんで、次男も、木って笑
頭弱いんかな、こいつら笑 
レンガ一択やろ笑)
じゃ、僕は残り物のレンガで作るっ!
(二人がバカで助かった〜笑
絶対、縁切ろ〜^_^)」

とか思いながらレンガを選んだのかも。

そうだとした、3匹の子豚の長男、次男、三男の印象はガラリと変わる。

僕たちは、いつも物事の一面だけしか見えていない。

ま、話の中では、長男も次男も結局びびって三男の家に逃げこむから、なんだかんだで情けないけども。

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