ソロおばin Belgium③~アントワープで美しいものたちに出会う
アラ還おばちゃんが海外旅行20年のブランクを経て、2024年3月に単身ヨーロッパ(主にベルギー)に行ってきた話です。
備忘録のようなもので、どうでもいいような気づきや感想も書き綴っています。
今回はベルギー2日目の午後アントワープに出かける話です。
よろしければお付き合いください。
ブリュッセル中央駅
3月13日、ベルギー2日の午後はアントワープに向かう。ブリュッセルからアントワープまで、列車で1時間もかからない。十分に日帰りが可能だ。
ブリュッセル中央駅は1階がチケット売り場、地下1階はコンコース、ホームは地下2階にある。
まず自販機でチケットを購入する。
言語を選択(英語)し、出発地、目的地、片道または往復、人数等を入れるだけ。支払いはカードでピッ。初めてでも難なく購入できた。
実は過去3回のヨーロッパ旅ではユーレイルパス等を使ったので、現地でチケットを購入した経験がほとんどなかった(買ったのは地下鉄のチケットだけ)。少しだけ心配をしていたが、簡単でよかったー。
ホームがある地下に向かうと人とぶつかりそうになるほど混雑していた。スリに警戒警戒。
ベルギー国鉄アプリで、アントワープ方面の列車が何番線から出るかを確かめていたが、次々に列車が入ってくるので、先発か次発か迷ってしまった。間違えて乗りたくない。そこで近くにいたカップルの女性に「Antwerp?」と聞いたら隣の男性が「Yes Antwerp 」と答えてくれた。安心して乗車😮💨(もうちょっときちんとした聞き方しろよ)
無事に乗りこむと、車内はわりと空いていた。座ってホッとし窓の外を見ていたらブリュッセル北駅付近を通る時、遠くにアトミウムが見えた。その近くに見えたのは、ラーケンノートルダム教会?
電車内で
私の乗っていた車両は1人で座っている人が数名いるくらいで、静かだった。
でもしばらくすると大きな声が聞こえ始めた。声の方に目を向けると、スピーカーフォンで通話中の男性。どこの言語か分からないが電話の相手の声もはっきり聞こえる。
周囲の人に内容を全部聞かれて平気なのか❓そんなこと気にしないのか⁉️あ、外国語だからわからないだろう的な考え⁉️
電車内に限らず、滞在中に何度も同じような場面に遭遇したが、日本人(少なくとも私の周囲)とは感覚が違うのかなあ。
アントワープ中央駅♬
約1時間でアントワープ中央駅に到着。聞いていた通り、何と美しく壮大な駅だろう!!「世界一美しい駅」と言われることもあるらしいが、たしかに!
ヨーロッパの駅といえば、頭端式の駅が頭に浮かぶ(ミュンヘンやチューリッヒ等々)がアントワープ中央駅は一部(地下1階?)が頭端式になっていたようだ。
と、記憶があやふやなのは、ホームよりドーム部分や階段等の美しい装飾に目を奪われていたからだ。駅の機能をもった教会?宮殿?そういう印象をもった。
おお〜、うわ〜、ふぁ〜
と、感嘆詞しか出てこない。
重厚で豪華で美しくて、どこを見ても絵になる。
来てよかった〜。
街歩き in Antwerp
駅を出て大聖堂や市庁舎等の観光スポットがある方面に向かう。地下鉄もあるが、ゆっくりと街並みを眺めながら歩きたい。
おお〜、うわ〜、と駅の時と同じように感嘆詞ばかり出てくる。これよ、これ!!私が見たかった美しい建造物たち!!歴史ある建物たちが2024年の現在も残されているというより活かされている。歩きながら美しい建物を鑑賞だ。
ネロとパトラッシュとおばちゃん3人
フランダースの犬の物語は、貧しい暮らしやおじいさん亡き後のネロの苦労等がかわいそう過ぎて、大好きなお話ではなかった。ネロの健気さが辛かった。
でも、アントワープに行くなら大聖堂の前にいるネロとパトラッシュに会いたかった。オフシーズンのせいか、観光スポットだというのに、ほとんど人がいない。 まわりの目を気にする必要がないし、撮影の順番待ちの人もいないので、自撮り棒を出して、ネロの頭を撫でながらゆっくり撮影する事もできた。
何枚か撮影していたら、母娘らしき70代か80代(?)と50代(?)の欧米系の女性2人連れがやって来て、「撮ってあげようか?」と笑顔で声をかけてくれた。
スマホを外国の人に渡すのは危なくないか?いや、見るからに良さそうな人だし、仮にスマホを持ち逃げされたとしても、すぐに追いつけそうだ。
(結果的にはとてもいい人でした。ごめんなさい。)
お母さん(たぶん)が撮ってくれる事になり娘さんはにこにこして見守っている。
親切に撮影してくれているけれど、お母さんの指がレンズにかかっているような・・・・でも、指摘できないしな・・と思っていたら、撮影してすぐに自分で写真を確認してくれた。そして、「Oh my finger❗️」と声を上げて照れている。撮り直してくれた。ありがとう~♬
次は私がお母さんのスマホで2人を撮ることに。2人の素敵な笑顔が撮れたと写真を確認したら・・・まるで狙ったかのように私の指が写り込んでいて、思わず「Oh !my finger!」と私が叫ぶことに。3人で大笑いし、お礼を言って別れた。初めて会ったのに、同じ失敗するなんて(笑)
ノートルダム大聖堂
アントワープのノートルダム大聖堂は、ベルギーでいちばん大きなゴシック教会で塔の高さは123メートル、世界遺産(ベルギーとフランスの鐘楼群)とのこと。中は白を基調としていて明るく感じた。
ここで有名なのは、ルーベンスの祭壇画たち。特にネロが最期に見ることができたという「キリストの降架」。対になるようにしてある「キリストの昇架」
力強くはっきりとした色彩で大作だが、場面が場面だけに心穏やかに見る絵画ではなかった。それは私に絵を見る目がないからだと思う。ネロが見ることを切望していたこの絵の前で、解説を聞きながら見入っている人もいた。
中央祭壇の「聖母被昇天」は明るく躍動感や優しさがあり、ネロは亡くなったお母さんと聖母マリアを重ねて見ていたとか。個人的にはこちらが好き。
他にも絵画や聖母像を見ることができ、まるで美術館に来たような感覚があった。
最後に蝋燭を灯し世界平和を祈って、売店でマグネットとポストカードを購入し、大聖堂をあとにした。
ブラボーと市庁舎
市庁舎があるグローテマルクトは大聖堂からすぐ。
歩いていると、大聖堂の鐘が鳴り響き始めた。離れがたくなる。
ブラボーの伝説はアントワープの地名の由来になっているらしい。勇敢だがちょっとこわいかも。
この広場でもたくさん写真を撮っていたら、電動キックボードがすぐ近くを走り抜けて行った。広場内ってそんなもの?ぶつかられないように気をつけよう~。
アントワープでお買い物
アントワープの観光スポットは他にもたくさんあるらしいが、フルン広場のleonidasでホットチョコレートも飲んだし満足した。帰ろう。
来る時に通ってきたメール通り(Meir)を歩く。この通り、アパレルショップ(高級店からおなじみの店まで)レストランが並んでいるから楽しい。
スタッツフェーストザール(Stadsfeestzaal)という大きなショッピングモールの外観が重厚で魅力的だったので中へ。豪華な造りと現代的な活気があり、ワクワクする。
高級そうなエリアもあったが、めざすは地下にあるスーパーマーケットのデレーズ(Delhaize) 旅行者より地元の人が多いように感じた。夕食を調達しよう。ハムもサラダもパンも種類が多くて迷う。ヨーグルトもおいしそう。果物売り場では日本で見るミカンもあったが、リンゴより高い値段だったのが驚き。
大きめのサラダとパンを数個、お菓子を購入。ハムはブリュッセル駅前のカルフールで買おう(これは失敗でした。デレーズの方が種類が多かった)。アントワープ迄来ても、結局主婦的な買い物をしているなあ。
スタッツフェーストザールにはお寿司の店もあった。
限られた場所にしか行っていないが、「フランダースの犬」の舞台、新旧が融合した都会的な街アントワープの魅力を楽しみ、最後にまた中央駅の美しさを写真におさめて、ブリュッセルに帰った。