SYNDUALITY Echo of Adaレビュー
はじめに
先日『SYNDUALITY Echo of Ada』のアーリー版を購入した。
明日1/23に通常版が発売されるわけだが、どうも炎上しているようで、公式がカスハラについての声明を出す事態に発展していた。ブルプロサ終の件からヘイトを買っていたこともあり、攻撃が集中しているようだ。
Youtubeでも叩かれていて、大多数の人は「第二のブルプロ乙www」って感じで避けている模様。しかし中には世界観とかに惹かれてやってみたいって人もいると思う。
なのでプレイ時間40時間、トロフィー率31%の筆者が本作について、正直な気持ちでレビューを書いた。購入の参考にしていただければ幸い。
総評
50~60点ぐらい。
問題点>評価点の凡作って感じで、クソゲーは言い過ぎ。
たぶん著名なクソゲーハンターがプレイしたら「普通に遊べないか?」って感想を抱くかと、言い換えればガッカリゲー。
ただ「味のしないガム」という意見にはかなり共感できる。
20時間くらいプレイすれば味してくるけど、そこまで続かないよね。
とりあえずこの記事を書いている時点では、定価で購入するのはオススメしない。遊べなくはないけど、好き好んでやるゲームではないと思う。
評価点
キャラクリ
女性メイガスのセクシー衣装が豊富。
ボディスーツ、スパッツ、ショートパンツ、レオタードなど。
ボディスーツは光沢と皺が艶めかしいし、スパッツは下に履いているアンダーのラインが見えるというこだわりよう。明らかにデザインチームに変態がいる。
キャラクリの調整項目が少ない、ボイスが固定、男女で衣装が別、衣装のカラー変更ができない、自由なポーズ指定ができない、ローアングルにできないなど残念仕様はあるが、とりあえずこの点は評価していい。
世界観
荒廃した世界を相棒と一緒に冒険っていうコンセプトはいいと思う。
全然ゲームに落とし込めてないけど。
他プレイヤーとの距離感
協力も略奪もできる仕様なので、他プレイヤーと出会った時には独特の緊張感が走る。
例えばアーリー版の時点だと100人に1人くらいの割合で初狩りがいて、自分は今までに2回襲われている。
1回目は高所からスナイパーライフルの直撃をもらって、本来なら即死するところ課金装備だったのでギリ残って、なんとか逃げ切れた。2回目はショットガン持ちと鉢合わせてしまい、まずいと思いつつも「こんにちは」と挨拶したら、そのままバンバン撃たれてやられた。
なので高級な武器や機体はあえて着けないとか、常に最速ダッシュできるよう所持重量を抑えるとか、人気エリアは避けるとか、各々が初狩り対策をする必要がある。このあたりの駆け引きは普通にゲームとして面白いと思った。
もちろんロストした時のショックは半端ないので、人によってはクソ要素だとは思うけど。
南方地帯のゲームバランス
北方地帯の次に行く場所だが、この段階まで来ると強力な武器をクラフトできるようになり、高額アイテムをドロップする敵も出てくるので、やっと冒険らしくなる。
いくらでも作り直せるから、アイテムロストもそんなに怖くなくなる。
問題点
ランダムマッチのみ
そもそもこのゲームは一人用で、マッチングはあくまで冒険の演出であり、見知った友達と対戦したり肩を並べて冒険したりはできない。
この時点で「は?」ってなった人は多いかと。
自分はソロの方が気が楽なのでむしろ有難いのだが、マルチ前提のゲームとして見るとランダムマッチしかないのってあり得なくて、この時点でクソゲー認定する人は結構いると思う。
アイテムやエネミーが固定配置
驚くことにマップ上のアイテム、エネミーの配置が固定。
なので配置を覚えて、ただ周回するだけのゲームになっている。
擁護すると周回が悪いわけではない。
自分なりに探索ルートを考える楽しみはある。
例えば自分だったら、この位置からだと一番おいしいレーダーサイトは遠いから、今回は農耕プラントの盗賊だけ狩って帰るかとか、目ぼしいところは漁られてそうだから不人気の演習場行ってみるかとか、そういうことを考えながらプレイしている。
ただ購入前のプレイヤーが想定している遊び方かと聞かれたら、答えはノーだと思う。大多数の人は『マインクラフト』とか『テラリア』みたいなハック&スラッシュを想像してるんじゃないかな。
うん、このゲームは全然違うよ。
ただ地上に出て、決められたルート辿ってアイテム集めるだけ。
しかも大半が何に使うのか分からない、用途不明のゴミ。
マップの数が少ない
これも上に関連するけど、今のところ遊べるマップは2つ。
これでマップが尋常じゃなく広いとかならいいんだけど、残念ながら狭くて、ボリュームのなさが浮き彫りになってしまっている。だってまだプレイ時間が40時間ちょいなのに、北方地帯の構造とかほとんど把握できてるからね。たまに「こんな裏道あったんだ」って気づく程度。
で、いかんせん配置が固定なものだから、すぐに飽きる。
せめて5種類は欲しいよなーと思う。
見た感じ南方地帯の南西に続きがあるので、今後追加されていくのかな。
全部作ってから売って欲しいけどね。
敵の種類も少ない
今のところ6種類?
一応それぞれの個体に上位種がいるけど、ただの色違い。
アプデ前提だとしても少なすぎだと思う。
個人製作のインディーゲーム?
盗賊団もアジトうろついてるだけで、全く盗賊って感じがしない。
「カモが来やがったぜ!」みたいなボイス付きで襲ってきてもいいのに。
大型のメカやモンスターをみんなで討伐とか、熱いと思うんだけどな。
何のためにオンライン専用タイトルにしてるのかよく分からない。
メイガスのセリフも少ない
セリフのパターンが恐ろしく少なく、しかも毎回同じ場所、同じタイミングで喋るものだから、周回してるとウンザリしてくる。
せめて1つのシチュに対して、3パターンぐらいは用意して欲しい。
やることがない
味のしないガムとか言われているのもこれが理由。
プレイヤーができることは「アンロック解除」と「金策」だけ。
アンロック解除は地道にアイテム集めたり、敵倒したりするだけで虚無。
金策の方は探索ルートを考えるとか、効率的な稼ぎ方とか、略奪されないコツみたいな駆け引きがあって、奇跡的にゲームとして成り立っているので、自分含め楽しんでいるプレイヤーはちらほら見られる。
でも何らかの形で要素を追加しないと、正直厳しいんじゃないかと思う。
重量制限がキツイ
このゲーム、とにかく重量制限がキツイ。
例えば初期機体である「ジャック」は所持重量5,000~5,500であるが、何故か機体自体の重量もカウントされる謎仕様で、そこに回復、武器、弾薬を入れるとそれだけで3,000も埋まってしまう。実質2,000しか積めない。
で、本作のアイテムは1つあたり重量100なので、20個ほど物資を回収したらもう満杯である。ほとんど持ち帰れない。
ワンランク上の機体である「バードウォッチャー」なら7,000~7,700で少しマシであるが、それでもストレスを感じるレベルで少ない。
金策しか楽しみがないんだから、もうちょっと猶予あってもいいよね。
せめて機体の重量はノーカウントにして欲しい。
終わりに
以上、レビューを書いてみた。
自分はどちらかと言えば楽しんでいる側である。
なので炎上していたのはショックだった。
別にクソゲー寄りでも楽しめればそれでいいとは思う。
ただオン専用タイトルの場合、話は別で「サービス終了」の危険がある。
「嫌ならやめろ」を貫いたらゲーム自体が終わってしまうのだ。
一応、この記事を書いている時点では、開発もゲームバランスの調整や不具合修正などアップデートには前向きなので、まだその心配はないだろうし、ここから改善して再評価される可能性もある。
個人的に世界観は気に入ってるからブルプロの二の舞はやめて欲しい。