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76歳で発達障害と診断された父との凸凹暮らし
【診断後に起きたこと.4】
はじめまして。
1年前に発達障害と診断された父を持つ40代主婦です。
「発達障害」と言えば、ここ10年くらい前に知られるようになった特性としてご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか?
父と暮らす中で、日々起きることに対する、娘の私の気持ちや対応が、皆さんの役に立てるのではないかと今までの経験を記すことにしました。
ちなみに父は、「自閉スペクトラム」「注意欠如多動症」「運動協調性障害」の3つの要素が全て混ざり合った状態だと診断されました。
父は、テレビを観ながら食事をする習慣があります。
父は、テレビを観やすい位置に座るのですが向かいには母が座っています。
私が子供の頃から変わらない日常の風景でした。
昨年秋頃、母が父のことを「気持ち悪い」と言うようになりました。
テレビをジッと観る目が気持ち悪いと言うのです。
集中して観るので母のことは視界に入っていないのですが、母からみたら父の視線を感じざるをえません。
父は別のテレビのある部屋で一人ご飯を食べるよう母に言われ、そうするようになりました。
この出来事を母から聞いた少し前から、私の妹から頻発にLINEが来るようになっていました。
「両親の喧嘩が激しく辛い。母が激昂して、父に対して早く死ねという言葉を繰り返す。」という内容でした。
母は昔から激昂しやすい性格ではあったので、今までこのような言葉が出てきたことはありました。
私が小学生の頃、「父を傷つけたい(本当はもっと強い言葉です)、捕まっても良いから」と話したことを覚えています。
私は「そんな嫌いな人のために、刑務所に入るの?」と返したことを覚えています。
今回妹が苦しかったのは「早く死ね」という言葉を大声で何度も繰り返したことでした。
妹自身も父に対してイライラすると私に対して同じ言葉を伝えてきたりします。
ただ一度伝えると少し落ち着くようです。
母に何が起こっているんだろうと私は思い、認知症カフェで相談してみました。
すると、認知症になるとその人の本来の姿が表に出やすくなると言われました。
元々父に不満はあったけど理性で抑えていたものが、認知症の進行で感情が溢れてしまったのか、納得出来るような出来ないような複雑な気持ちになりました。
いずれにせよ今の状態で妹が精神的に更に追い詰められているのは間違いないので、少しの間でも私のところに泊まりに来ないか提案しました。
夫と暮らしていることもあったからか、我慢出来るから大丈夫と妹から返事がきました。
しばらくして妹はストレスから体調不良になり緊急搬送されました。この時母に私たち娘の気持ちをしっかり伝えていれば良かったと後悔しました。