76歳で発達障害と診断された父との凸凹暮らし
【診断までの道のり.4】
はじめまして。
1年前に発達障害と診断された父を持つ40代主婦です。
「発達障害」と言えば、ここ10年くらい前に知られるようになった特性としてご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか?
父と暮らす中で、日々起きることに対する、娘の私の気持ちや対応が、皆さんの役に立てるのではないかと今までの経験を記すことにしました。
ちなみに父は、「自閉スペクトラム」「注意欠如多動症」「運動協調性障害」の3つの要素が全て混ざり合った状態だと診断されました。
何故この年齢で診断に至ったかの詳しい経緯についてのお話です。
前回からの続きです。
同居していた私の妹からの相談を受け、
私は「発達障害者等支援センター」に通うことにしました。
少し話がズレますが、この時、母は「レビー小体型認知症」の診断を受け投薬治療中でした。
軽度認知障害(MCI)の段階は過ぎ、1度目で要介護2と判断された状態、治療といっても悪化させないための治療になります。
私の妹は、認知症の母と発達障害の疑いのある父と暮らしている状態でした。
母は、認知症の物忘れの他、レビー小体型認知症特有の幻聴や幻視もたまに出ていました。
本人に自覚はない状態、母も妹も介護サービスを使うことには否定的だったので、母は家に居ることが多かったです。父の運転で買い物や病院に出掛けたりはしていました。
妹は働いていないので、ほぼ丸一日両親と過ごします。
そんなある日、父の様子が気になると母と妹から聞きました。最近物忘れが多いと感じる、認知症ではないかということでした。
ただよく聞いてみると発達障害特性の注意欠如と似ていて家族では判断が付きません。
年齢による自然な物忘れ、発達障害特性、認知症の3パターンが考えられました。
母が既に認知症を発症していたため、父の時は早い段階で見つけたいと思っていた私と妹は、「発達障害者等支援センタ-」に一緒に行き、先ず相談してみることにしました。
いつも相談に乗ってくださる方も同じ見解でした。
そこで、先ず父に認知症の検査をしてもらうこと、違った場合は大人の発達障害を診てもらえる病院で受診してもらうことに決めました。
母も納得したので、父を説得し進めることにしました。
この時、発達障害の診断を家族皆が望むかの話し合いもしました。
母は、「今までの苦労の理由が知りたい」という気持ちが強かったです。
診断がついた直後から今まで本当に色んなことがありました。変わっている人、性格だから仕方ないと長年諦めていたことに答えが出るということは、
私が想像した以上に大きな出来事でした。