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遠近両用コンタクトレンズとは?

まだ充分には知られていませんがコンタクトレンズにも遠近両用があります。老眼に悩むあなたを助けてくれる便利なモノです。

遠近両用コンタクトレンズは図のように1枚のコンタクトレンズに近くを見るための度数と遠くを見るための度数が入っており、近くも遠くも見えるようになります。ソフトとハード、両方ともあります。

実は現在、欧米諸国での遠近両用コンタクトレンズの処方割合は15~30%に達していますが、日本では現在でも4~5%にとどまっています。私も老眼を専門にする医師として告知不足を反省するところです。

そもそも25年ぐらい前に初めて遠近両用SCLが登場しましたが、初期はレンズの性能が今ほど高くない上、レンズの選択肢も少なかったため、試してみたけど「遠くがぼやけて見える」「自分には合わない」などと感じ、使うのを断念したり、使い始めてもすぐにやめたりする人が多い印象でした。しかしここ最近で遠近両用SCLの性能は飛躍的に高まり、種類も増えて来ました。レンズの性能は、光学設計、素材、レンズの柔らかさなど複雑な要素で決まりますが、そのあたりがこの25年で進化したんですね。

コンタクトレンズをつけていると、近くがちょっと見えにくくなってきた、長く近くをみていると疲れるという老眼の初期症状が出た方にはぜひ検討していただきたいコンタクトレンズになります。

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