趣味を続けていますか?
「そういえば、最近やっていないなあ」と思ったあなた、それ老眼のせいかもしれませんよ。
読書、セルフネイル、ラインストーン、プラモデルなどの手芸工作などの近くを見る趣味だけでなく、卓球やバレーボール、バスケットボールなどのスポーツ、登山、ハイキング、旅行、遠出のドライブ。
老眼になって何も対策を取らないと近くが見えにくくなります。それだけでなく近くを見るためには、ピント合わせを頑張らないといけなくて、その結果、目の毛様体筋が固まってしまい、遠くも見えにくくなってしまうのです。朝には見えていた遠くの標識や看板が、一日仕事を終えて帰る時には見えにくくなっていると感じたことはないですか?それがその状態なのです。
日々の生活でそんな見え方の不安を感じたり、趣味をした時に老眼症状で以前より楽しめないと感じたりして知らず知らずのうちにやらなくなってしまうのです。でもそれってあなたの人生にとって、もったいないことだと思いませんか?
そこで老眼専門医からの提案です。
趣味を全力で楽しむために、日常で使う眼鏡、コンタクトレンズとは別にその趣味に特化した眼鏡、コンタクトレンズを作りましょう。使い分けをするのです。
え~そんな使い分けなんて面倒くさい。
眼科診療中に患者さんに提案すると、そんな声をよく聞きます。
でも考えてください。「靴」だったら、用途別に使い分けをすることは当たり前ですよね。
普段履きがスニーカーの人が、趣味でサッカーをやる時、本気でやるならサッカースパイクを履きますよね。
普段仕事で革靴を履いている人も、登山やトレッキングをするときは登山靴を履きますよね。
そりゃあ、スニーカーや革靴でもやろうと思えばできるけど、それだと疲れるし、楽しめません。
ひとつ靴との違いは、若い頃の目は万能だということです。普段使いの眼鏡、コンタクト、目のいい人はそのままで、日常生活も趣味もばっちりできるのです。40代に入って老眼世代に入り、調節力が落ちてきた時に趣味での眼鏡、コンタクトの使い分けが必要になるのです。
日常使いの眼鏡やコンタクトレンズは、さまざまな場面で大きな不便を感じないように遠くから近くまでバランスよく見えるものにした方が便利です。
そして趣味用のものは、それぞれの趣味の特性にあったものを別に用意しましょう。技術進化した現在の優れた眼鏡、コンタクトレンズの力に頼ることで老眼になっても、若い頃と同じように趣味を楽しめるのです。