
スマホの見過ぎで老眼は進むのですか?
いいえ。そんなことはありません。
確かにスマホの小さい文字を見るために、近くにピントを合わせないといけません。そしてそのピントを合わせが老眼になると苦手になってきます。そのため老眼になりかけていると、スマホを見るためにうんと頑張ってピントを合わせないといけなくなります。そうやって長時間頑張って見ていると、だんだんスマホの小さい文字が見えなくなってきます。重い荷物を長時間持っていると筋力の限界が来てだんだん腕が下がってくるのに似ていますね。
最初は見えていたスマホの小さな文字が見えなくなってきたことでスマホで老眼になったと思うのかもしれません。でもそこについては全く心配いりません。疲れて見えにくくなった分は一晩寝れば回復します。
スマホは目に悪いというイメージがありますが、適切に使えば全く問題ありません。うる覚えの漢字を調べる、知らない言葉の意味を調べる、行きたい場所の情報を検索すす。そのほかにもSNSで知人とのコミュニケーションを楽しんだり、動画を見たりとスマホはとても便利なものです。
スマホを使う上で注意することはふたつあります。
ひとつめは長時間連続してスマホを見ないようにするということです。スマホを使う際は、時々休憩をとり、毛様体筋を休ませましょう。
具体的な目安として「20-20-20ルール」というものが、アメリカ眼科学会から提案されています。20分に1回,20秒間,20フィート(約6m)離れたところを見て目を休憩させましょうというものです。窓の外の遠くの景色をみたり、ちょっと散歩して体を動かすのがお勧めです。
ふたつめは、夜、特に就寝前に見るのはできるだけ控えましょう。
スマホの光があなたの目から入ることで脳が、今は昼間なのでないかと勘違いします。そうすると日内リズムが狂ってしまい、海外旅行に行っていないのに時差ボケのような状態になってしまいます。
そうならないためにも寝るときにはスマホは寝室以外に置いて寝室に入るのがお勧めです。
わたしも仕事の大切な連絡を待つときには寝室にスマホを持ち込むことはありますが、特にレースのある週には良質な睡眠を確保するためスマホは寝室に持ちこみません。ビジネスホテル宿泊の時はスマホの電源をオフにしています。
レスポンスの悪い人だと思われたっていいじゃないですか。良い睡眠をとり、起きてからいい仕事をして信用をつかめばいいんです。
ただスマホは使っていて老眼になりやすくなることはありませんが、便利に使いこなすには老眼になった目をどうにかしないといけません。老眼になると、便利なはずのスマホをうまく使いこなせなくなります。スマホを長く見ているとピントが合わなくなってくる、スマホの文字設定を大きくしている、スマホから入力したり、メールを確認するためにわざわざ老眼鏡をかけないと見えない。そのような状態になったら老眼攻略が必要です。
眼鏡のレンズを累進レンズに変えたり、コンタクトを遠近両用のものに変えたりして、スマホを快適に見える目にしませんか?