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「遠く用」「近く用」専用眼鏡は不便です

眼科クリニックで診療する時、老眼世代の患者さんが持っている眼鏡を見せてもらうのですが「それは不便でしょ!」と感じることがあります。

それは「遠くを見る用」「近くを見る用」とそれぞれの眼鏡を2個持ちする行為です。

眼鏡を作る検査を受けたり、買ったりする時にはこの不便さに気が付かないと思います。だからその不便を理解している検査する側や眼鏡を販売する側がちゃんと分かりやすく伝えて欲しいのですがね。なかなか普段使いの眼鏡を2個持ちする人の数は減りません。

想像してみて下さい。

遠くのテレビを見ていても、スマホでメッセージが来たら確認したいですよね。

好きな本を読書していても、今何時なんだろうと壁にかけてある時計を見ることはありますよね。

実際の生活では、遠くも近くもどちらも両方見るんです。その度ごとに眼鏡をかけ替えるなんて現実的ではありません。だから眼鏡2個持ちの人は、ひとつの眼鏡をかけることが多くなるので、遠くか近くのどちらかはあまり見えないまま日常生活を送ることになってしまうのです。

この状態では見え方の上で大きなハンディを負うことになります。遠くもしくは近くの情報があまり入ってこないことになるのですから。

だから私はこれまでも何度も書いてきているのです。老眼攻略をするためには眼鏡のレンズを累進レンズに変えましょうと。

累進レンズを入れた眼鏡なら、遠く用と近く用の両方の度数が入っているため、その不便が解消されるのです。累進レンズには遠近両用、中近両用、近近両用、アシストレンズの4種類があります。あなたの目の状態、生活のスタイルに合った累進レンズを使うことで、老眼の不便は解消できるのです。









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