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「スマホ老眼」と「老眼」は違うのですか?

はい。全く違うものです。

「スマホ老眼」は一晩寝れば治り、「老眼」は治りません。同じ老眼という名前が付いていますが、全く違うものなのです。
スマホを長い時間使っていることで、眼の疲れがひどくなったり、近くが見えにくくなったりという、老眼症状が出ることから「スマホ老眼」と命名されました。

スマホ老眼は、20代の若い頃からなります。なぜそんなに早い時期から老眼のような症状がでるのかというと、2つの原因があります。

ひとつはスマホを見るときの目からスマホの距離です。その距離は20cmと、とても近いのです。読書する時の本との距離30cmよりさらに近い。より近くをみるためには、それだけ毛様体筋が頑張って水晶体を引っ張ってピント合わせをする必要があります。

ふたつめは集中して見続けることも原因です。本を読んだり、勉強するときにはページをめくる時などに、近くから眼を外すことがあると思います。でもスマホで動画を見ているときは集中して見るので、ずっと画面を見続けます。毛様体筋は全く休むことができず、疲労困憊してしまうのです。

わたしがお勧めするスマホによる目の疲れを予防する方法は、以下の5つです。目をいたわりつつ、便利なスマホを快適に使いこなしましょう。

1.スマホを使うときは目から離す

スマホを使うときは、画面からの距離を30cm以上離しましょう。離せば離しただけ、毛様体筋の負担が減ります。

2.適度に休憩をはさむ

スマホを使う際は、時々休憩をとり、毛様体筋を休ませましょう。
「20-20-20ルール」というものが、具体的な目安としてアメリカ眼科学会で提案されています。20分に1回,20秒間,20フィート(約6m)離れたところを見て目を休憩させましょうというものです.遠くを見ることで毛様体筋は一旦休むことが出来ます。

3.睡眠をとる

目を休ませる方法として、睡眠をとることは非常に効果的です。起きて活動しているあいだ、目はずっとピントを合わせつづけているので、疲労がたまります。その疲労を回復させるのに、昼寝などの仮眠を含め、睡眠をとることは効果があります。どうしても仮眠もとることができない場合、1分間瞳を閉じて目を休ませるだけでも効果はあります。

4.まばたきの回数を増やす

まばたきをするのも効果的です。まばたきは、目が乾燥しないように、目の表面を覆っている涙を全体に行き渡らせる役割を担っています。スマホを集中して見ているときは、まばたきの回数が通常の約半数に減ってしまうため、目がとても乾いてしまいます。目が乾いた状態は、目が潤っている状態に比べ見え方の質が落ちるので目が疲れやすくなるんです。目の乾燥を防ぐために、スマホを見ている間も、意識してまばたきをするようにしましょう。

5.目元を温める

スマートフォンを長時間見続けて疲れを感じた時は、目元を温めるのもおすすめです。
目を温めることで、涙の分泌を促し、目の乾燥を防げますし、目の周りの血行が良くなり、毛様体筋もほぐれます。レンジで温めた蒸しタオルや、市販のホットマスクなどを使用するのがお手軽かつおすすめです。



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