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眼鏡のレンズの値段の差はどこなの?
眼鏡のレンズの高いレンズと安いレンズの違いは3つに分けられます。
①「球面・非球面・両面非球面」などの設計の違い
設計の違いによってレンズの周辺部の「歪み」の程度が変わります。
これはテレビに例えられることが多いです。
球面レンズは、テレビで言えば昔のブラウン管テレビ。テレビ画面の端はゆがんでいましたよね。
非球面レンズは、テレビで言えば液晶テレビ。テレビ画面のほとんどの歪みがなくなります。
両面非球面レンズは、地上デジタルテレビ。歪みはほぼなく、クリアな視界を保つことができます。
レンズ周辺部の「歪み」が少ないということは、メガネをかけた自分の顔が、レンズ越しに見える顔の輪郭のずれも少なくなり、近視だったら目が小さく、遠視だったら大きくみえることも軽減されます。
②レンズの薄さ
薄型になればなるほど値段が上がります。メリットはレンズが薄い方が軽いことです。
③コーティングの精度
しっかりしたレンズは、コーティングがはがれにくく長く使う上で、コーティングが強いことは大事な要素です。
「累進レンズ」は、一枚のレンズに複数の度数が入っているということもあり、安いレンズだと、より「歪み」が生まれ「明確に見える幅」が狭くなってしまいます。価格の高いレンズには、「歪み」を解消するために日々研究された技術が詰まっているんですね。
遠視、近視、乱視が強くない、そして老眼の初期で累進レンズの加入度数が少ない時にはレンズの価格差で見え方はそれほど大きくは変わりません。
でも遠視、近視、乱視が強かったり、累進レンズの加入度数をそれなりに入れる場合(ひとつの目安としては1.5Dです)にレンズのグレードが低いものを選ぶと、レンズの歪みのため目が疲れやすかったり、階段を下りるときに怖いと感じたりするということも起きてしまうことがあります。こういった症状が起きるかどうかは個人差が大きいですが、買い替える前に使っていた眼鏡のレンズとのギャップが大きいと起きやすくなります。