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レーシングドライバーとして、どう老眼を克服していますか?

私の趣味はレースです。30代半ばから本格的にレースを始め、46歳の時にはSL全国大会で優勝もしています。趣味とはいえ、かなり真剣にレースに取り組んでいます。

レーシングドライバーとして、どんなコンディションでも遠くがはっきり見えることは大切です。
速いスピードで走るクルマからものを見る時に必要な「動体視力」は、眼科などで検査する「静止視力」いわゆる普通の遠方視力より落ちるからです。

夕方のレースでは西日が目に入ってまぶしい時もあるし、雨が降っていると薄暗くて見えにくかったり、雨の後で路面が乾き始めている時にはどこが濡れていてどこが乾いているのかを素早く判断しないといけません。
また24時間レースだと真夜中に走ることもあり、そんな時はサーキットの照明や車のヘッドライトを頼りに走らないといけません。

そのような見えにくい状態でもなるべく見えるようにして、他のライバルより速く走りたいと考えています。

そのための私の工夫は

普段使いのコンタクトレンズより、遠くが見えるような度数にしています。このコンタクトレンズで近くを見ると、普段使いのコンタクトレンズより目に負担がかかります。そのためレース日の朝に説明のための集まりで配られる資料やスマホを見る時には、老眼鏡を使って目に負担をかけないように気をつけています。そもそもレースの日にはスマホは必要最小限しか見ないようにしています。

現在は普段使いのコンタクトレンズは遠近両用ですが、レースの時は単焦点にしています。その方が遠くがシャープに見えるからです。

眼鏡ではなくあえてコンタクトレンズを使っています。それは雨の日に眼鏡が曇ることがあるからです。レースの時にはヘルメットをかぶりますが、そのヘルメットにもバイザーがついています。
もちろん眼鏡、ヘルメットバイザーとも曇らないように加工はしますが、それでも少し曇ることがあります。眼鏡とヘルメットバイザーの両方が曇って、より見えにくくなることを嫌い、コンタクトレンズにしています。
また耐久レースだと急に自分の番になることもあります。そんな時は急いで準備しないといけないのですが、眼鏡はヘルメットをかぶってからかけないといけないし、焦っているとうまく眼鏡をかけられないという経験もしたので、私はコンタクトレンズを使っています。

あとヘルメットバイザーについても工夫があります。それはいつも透明なバイザーを使うということです。色がついていて見た目がカッコいいヘルメットバイザーもあるのですが、レースの時には急な天候変化もあります。レース中に急に雨が降り始めた時などは、どのぐらい路面が濡れているのかを判断するのは透明なバイザーの方が見えやすいです。そもそも色がついていると雨の時には、より暗く見えます。
またレース直前になって急に雨が降って来ることもあります。そういう時はみなさん透明なバイザーに交換するのですが、ねじが多く交換に時間がかかるんですよね。
このヘルメットのバイザーは意見が分かれるところで、色が入っていると西日が目に入った時のまぶしさが軽減されるとか、サングラスと同じように明るさも抑えられるので目が疲れにくいという意見もあります。そもそも色が入ったヘルメットバイザーは見た目がカッコいいですからね。
でも私はレースの時は、どんなコンディションの時でもなるべくはっきり見たいと考えているので、ヘルメットバイザーは透明なものを使っています。

私は老眼専門の眼科医の知識を生かし、またいろいろなコンタクトレンズや眼鏡のレンズを使うことができる環境にもあります。やりすぎな部分もありますが、レースに勝つためにそういった知識や環境を駆使して真剣に取り組んでいます。







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