コンタクトレンズのモノビジョン法とはどういったものですか?
モノビジョンとは、片眼を遠く、もう片眼は近くが見やすいように視力を調整し、両眼で見た時に遠くも近くも見えるように合わせた状態のことを言います。老眼になって調節力が落ち、近くが見えにくくなった時に対応する手段です。
コンタクトレンズによるモノビジョン法は、例えば、右眼は1.2、左眼は0.3など、左右の視力にわざと差をつけてコンタクトレンズの度数を決定します。具体的には今まで使っているコンタクト度数から近くをみる方の眼の度数を0.5D程度足すということです。一般的には利き目でない方の目の度数を変えます。でも逆の方がいいという方もいますし、私と同じようにどちらでも大丈夫だという人もいます。
使い始めの頃は左右の見え方の差に違和感を感じる場合があります。しかし脳が左右の情報を使い分けることに慣れてくると異なる見え方を一つの映像として自然に認識し、遠くも近くも見えるようになってきます。一般的には自然な見え方になるまで1か月ぐらいかかります。 ただし、二重に見えたり違和感が強いなど、人によっては適さない場合もあることは知っておいてくださいね。
また、年齢を重ねると目の調節力はさらに衰えます。その場合、遠くと近くをしっかり見るためには必要に応じて左右の差を広げなければならず、左右差の限度を超えると見え方に支障をきたす事があります。その時には遠近両用のコンタクトレンズを併用することで見えやすくすることができます。