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響読劇 ノサカラボ Reading Echoes『Fiend/Friend in 20faces』を観劇して
2025年1月に東京 THEATER MILANO-Zaで行われたノサカラボ Reading Echoes『Fiend/Friend in 20faces』を見に行ってきました
初めての朗読劇に感動したことと、Snow Man 佐久間大介さんをみた感想を中心に書きます
■劇の最初と最後、体が震えてしまった
最初の震えは、さっくんの声の仕事を初めて生で体験できたという感動と嬉しさから来たもの、プラス、さっくんの最初の発声の声量と迫力と勢いと、それを行うその姿に思わず心が動いてしまった
最後の震えは、めまぐるしい展開で最後の最後、だまされたーー!という、構成と演出にしてやられた!という流れの中で、そこにさっくんの声の実力がないと成り立たない圧巻のラスト一言にやられてしまった
ひさびさに、ぶるぶる!となったーー
おもしろかったーー
朗読劇ってこんなに楽しいんだなーー
■序盤の感想
さっくんの登場の歩き方からもう既にかっこいい
さっくんはもちろんかっこいい、かっこいいけど、これは顔がかっこいいとかそういうものじゃなくて、振る舞いがかっこいい
静かに軽やかにすばやく歩みを進めて、すっと段に上がって役に入る、その一連の流れが、もう、もう
役として歩いているわけではなくて、その前の段階の、目立たないように役に入り込むときの、さりげない流れが、体の動かし方が、もう美しい
そして、第一声目の発声がものすごい勢いで驚いた
一気に引き込まれた
設定がつらいシーンで、照明も音響もシリアスではあったけど、これからどうなっちゃうの、つらい;;とさっくんの声を聞いてすごくつらくなった
さっくんの声で、終始、ものすごく気持ちが揺さぶられた
朗読劇って初めてで、どんな感じだろうと思ってたけど、もう声を聞いた瞬間、最中、ずっと劇にグッと入り込ませてくれた
もっと喋ってもっと声を聴かせてほしいと、思わず聴き入ってしまう
いろんなシチュエーション、時代、性格、意志の声の演技をしていて、それぞれにはっきりと特徴があって、同じ声を持つ人間として素直にすごいと思った
そしてそして、レジェンド俳優たちと、上段の6人の方々の声の演技がものすごかった
もうここだけで、今までにしたことのない体験で、素晴らしい体験で、心が動かされた
今日、来てよかったーー!
朗読劇というものを観劇できて、よかったーー!と思った
怪人二十面相役の山寺宏一さんの、何か背負ってる、背景がありそうな人の、奥深くて遊びがある魅了されるような声
明智小五郎役の井上和彦さんの、落ち着きのある、インテリさと大人の悲しさが漂う声
小林少年役の梶裕貴さんの、明るくて信頼できそうな声
笠原太郎役の金光宣明さんの、優しそうで慈愛のあふれるおやっさんの声
上段の6人の、倉本春奈さん、武井和歩さん、田尻浩章さん、新田純輝さん、藤井隼さん、室井海人さんの臨場感あふれる声ごえ
みなさんの1つ1つのセリフを聞くたびに、圧倒されて、じーん…となってしまうw
劇の展開についていきたいのに、1つ1つのセリフで立ち止まって、すごいーー!と思ってしまって気持ちが進まないw
ほんとにすごいんだなーーー
声のお仕事をしている方々の生の現場を体験することができて、想像を超えて新しい世界が広がったー
本当にすごい
この劇は実力者たちがみんなで高みへと昇華させた、1つの至高の形なんだなと思いましたわ…
そして、朗読劇というものは、場面ごとに登場人物にスポットライトが当たったり消えたりして、その時に話す登場人物だけを照らすんですね
ライトがついてる時は立って、消えると後ろの椅子に座るんですね
話し終えて、場面が変わって、ライトが消えて、椅子に座る、その演技と振る舞いが、またよかった…
ため息出た…
すっ……と、一見静かにゆっくりに見えるけど、サッと瞬間的に座るんですよね
気配を消してサッと座るんですが、
その後、ライトが消えている時でもしっかり役を演じていて、役に入り切っているんですよね
さっくんの役の衝撃的な場面の後では、さっくんが着席した状態での演技が数分間あったけど、あらま…と口を覆いたくなるくらいにすごいもので、こちらもその姿を見てつらくなってしまった…
表現力が、すごい
椅子に座っている状態で、うつむいて手で目を覆ったり、脱力して天井に顔を向けたり
もう、悲しい、けどずっと見ていたい
その体の動かし方がまた、しなやかなんだ
今回の役どころはあんなに元気なキャラなのに、劇中のスポットライトが当たっていない時は、優雅でなめらかで、流れるような仕草で、ぅぁぁぁ…という感嘆の声が出てしまう
そして、ライトが当たっていない時、椅子の横のサイドテーブルの上に置いてあるカラフェに入ったお水を自分でグラスに注いで飲むのがかっこいい
顔は台本を見て、ほぼ左手だけを動かして、とっくり型の透明なカラフェから透明なお水を透明なグラスに注いで、飲む姿、透明感ありすぎますよ
■中盤から終盤の感想
最初から、さっくんの役柄か、声の余韻にすこしの揺れやブレを含めていると感じたけど、主要な出演者のほとんどが落ち着いた大人の静の演技だったところに、鱗太郎役の若さと危うさの動の要素が加わった感じがして、よかった
一方で、レジェンドたちや梶さんは、どんなシチュエーションでも、どんな喜怒哀楽の演技でも、表現をしながら常にほぼ一定の発声のリズムと余韻と息遣いをコントロールしていた
ものすごかった
声を聞いていてものすごく気持ちがよかった
アナウンサーともまた違う、無用な揺れやノイズを徹底的に省いた、安心して聞ける安定感のある、かつ必要なところに抑揚をつけた、結果、表現が心にダイレクトに伝わる声だった
さっくんは、役柄にぴったり合った、動の演技だった
そこは、もしかしたら明らかに、レジェンドたちとは違った
劇中で注目される役どころで、むしろその方が鱗太郎のキャラが立っていいなと思っていた
でも、さっくんの「レジェンドたちに追いつきたい」という言葉は、こういうことかとも思った
みんなほんとうにすごいけど、レジェンドの方々、ほんとうにすごいなと思った
…と思っていたら、終幕が近づくにつれ、役が意志をはっきり持った後、さっくんははっきりと余韻もコントロールしていた
なんという…
前半(というか、ラスト10分以外)は声の感じをあえて変えていたの…
クライマックス以降では、意識して声の出し方を変えたの…
声色というか、リズムや余韻コントロール?をしているというか、ぶれさせてない発声というか…ラストはそれまでとは変わってた…
それらを意識してなのかその場面の役柄に合わせたらそうなったのかわからないけど、コントロールを効かせた中にある勢いのある声が、場面にものすごくガチィッとはまってた
すごく強い意志と前を向いた様子を感じさせる声だった
レジェンドたちを思わせるような…
なんというおそろしい子…
という、最後は役にもさっくん自身にもだまされた…
だまされた…
まされた…
れたぁ…
たぁ…
ぁ…
という感じのラストでしたw
感動したーー
■終演後の感想
終演後にカーテンコールであいさつをしてくれました
「かんだりしなかったですからね!笑顔」
だっけかな…言っていたけど、
そんなのはどっちでもいいんだと心から思えるほど、さっくんとみなさんに圧倒されたぁ
ほんといい経験をしたなあ
「すごくいいって広めてください」と言ってたけど、本当にすんごくよかった
また声の演技、見せてくれよなーーー
よなぁーーー
なぁー
ぁー
からの、客席のスタンディングオベーション
会場の一体感ーー
そして、カーテンコール後の、さっくん一人だけになった時の、最後の挨拶(noteでは伏せます)が、これまたしなやか
品があるーー
これぞ舞台ー
ショーを見たー
それを見て、キャ——(涙)となってる人が何人かいたー
ということで、幕が下りました
いい経験だった
さっくん見れたのはもちろん、朗読劇のおもしろさと出演者と作り手の方々の実力に圧倒されてばかりの時間だった
舞台っていいなあ
ものづくりをされるみなさま、どうぞもっといろんなさっくんを見させてください、みにいきます(合掌)