令和の時代に輝くお仕事ドラマ
多様な価値観を尊重し、仕事の楽しさを提示し、働く人へエールを送る。『悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~』の魅力とは!
様々な部署の仕事のやりがいを追体験
舞台は大手IT企業の「オウミ」。ある目的のために出世を目指す主人公・田中麻理鈴(今田美桜)は最初の配属先の先輩・峰岸(江口のりこ)の出世100箇条をもとに様々な業務を経験していく。
「オウミ」のなかでも、備品管理課→人事部→マーケティング部→記念プロジェクト→営業部、と部署を転々としながら楽しそうに仕事をする田中麻理鈴を通し、視聴者も様々な部署の仕事を追体験できる。それぞれの仕事のやりがい、壁、努力する理由、楽しさ、etc,,,お仕事ドラマは1つの部署での描写が一般的な中、複数の職種で多層的な楽しみ方ができる作品だ。
誰からも好かれるキャラクターを快活に演じ切る今田美桜
「田中麻理鈴(まりりん)です!本名です!麻理鈴というのは祖父がマリリンモンローのファンでして!」自己紹介は毎回この文言から。猪突猛進・天真爛漫・底抜けに明るくパワフルな主人公を演じる今田美桜。魅力もありつつ一歩間違えると負の感情を抱かれてしまう可能性もあるこの役を、一切の嫌味なく、明るく愛嬌よく誰からも愛されるキャラクターとして演じ切っている本作では、彼女の新たな魅力的な一面を楽しめる。もし職場に麻理鈴がいたら仕事が楽しいかもな、、、と思わされてしまうほど魅力的なキャラクターだ(天真爛漫な麻理鈴の今田美桜を観た直後にCMの綺麗なお姉さん今田美桜を見ると頭が混乱するのでご注意を、、、)
多様な価値観、仕事をする事とは
多様な価値観が顕在化されてた近年、そして「バブル世代」「氷河期世代」「ゆとり世代」「Z世代」等、時代も環境も違う中で育ってきた人たちが集まる会社という場所。一人ひとり価値観が違う中、労働意欲、男女格差、先輩後輩関係、社内政治、等々、本作の中でも色々な問題が出てくる。ただ、その中でも一人ひとりの価値観を尊重し、人に影響を与え与えられ新たな価値観を学び、そして仕事に繋げていく、その過程が丁寧に描かれている。仕事をする上での大切なこと、そして何よりも仕事の楽しさややりがい、本作からは多くのメッセージを受け取る事ができる。見終わった後には「明日も仕事頑張るか、何か新しいやりがいを見つけてみようか」そんな気持ちにさせてくれる本作、ぜひご覧いただきたい。
Text/せっきー
せっきープロフィール
Twitterドラマ実況者。年代ジャンル問わずドラマをチェックし、タイムリーかつ共感度の高いツイートが人気を博している。最近ではフォロワーと開催するスペース「ドラマ正解は一年後」「坂元裕二作品について語る会」なども好評。Twitter: @KO6IoFJdp7pjTab