【みた】ジョーカー フォリ・ア・ドゥあるいはアーサーとアーサーの繋がりオタク
ずっと何の裁判をしているのだろうと疑問だった。
5人(6人)殺したのはアーサーなのか?それともジョーカーなのか?
と議論していたのだと思うけど、
ジョーカーもアーサーなのでどっちにしろ一緒じゃんと思った。
アーサーとジョーカーの境目がはっきりとはわからなかった。
気付いたらジョーカーで、いつのまにかアーサーだった。
看守のおじさんの立ち位置がおもしろかった。
アーサーに文化の機会を与え、
『ショーのはじまりだ』『ジョークを言え』
といじり、
歌を一緒に口ずさみ、
TVショー目的だと周りに言っていたが、
これってオタク所作じゃね?と思った。
対等以上の関係性を望むあたり、
かなり拗らせオタクだ。
対して、
ハーリーン・クインゼル(ハーレイ・クイン)
はアーサーのジョーカー部分だけを愛した
行動力おばけの繋がりオタクだ。
妄想恋愛を1と数えないなら、
アーサーの初恋で影響力は絶大。かなり厄介。
しかし彼女が接触をしなければアーサーの中のジョーカーは、
死刑のその日まで姿を見せなかったかもしれないから、
歯軋りしながらも感謝するしかない。
彼女が二人で歌うシーンや
セリフの端々にも現れていたが、
自身もスポットライトを浴びたいと願っているように見えた。
山を作ろう!と歌うシーンで、最後の方に
『わたしの山』と歌っていたのが印象的だった。
ジョーカーを見ているようで、
ジョーカーの瞳に映る自身の姿を
うっとり見ていたのではないだろうか?
アーサーまで愛してこそオタクだろ。
頼むよマジで。
きっと世界のどこかには
アーサーまで尊いと愛するオタクも居たに違いない。
実際に行動を起こしたのがリーだっただけだ。
アーサーの初恋は無惨に散ったが
恋を知らずに死ぬよりは素敵だったんじゃないだろうか。
『もう一人じゃない!』と歌いまくっていたのが微笑ましかった。
恋の成分なんてほとんどが勘違いなのだから、
みんな多かれ少なかれこんな感じになるよなぁ、
恋って最低で最高だ。
わたしは、
映画『スーサイド・スクワッド』の
精神科医のハーリーン・クインゼルがジョーカーに魅せられるという設定の方が好きだ。
ジョーカーがハーレイを科学薬品のタンクへ突き落とすシーンが
特に気に入っていて、その部分だけ何度も繰り返し観た。
ちなみに『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』は観ていない。
ジョーカーと別れ自分らしく生きる?というあらすじを読んで、
どうしても受け入れられなかった。
まともになるな悪党め。
ちなみに『スーサイド・スクワッド』の
ジョーカーがハーレイ・クインと自分が、
普通の夫婦だったらどうだっただろうか?
と思いを巡らせるシーンは解釈違いで嫌いだ。
わたしも立派なジョーカーにわかである。
でもほら、ジョーカー目線の話って
どれが本当でどれが嘘かぜんぜんわかんないから、
解釈もヘッタクレもないのかもしれない。
すべてがジョークだ。
ジョーカー フォリアドゥ
サイコホラーの方が需要があるけど、
俺が演りたいのはコメディーなんだよなぁと迷い、
コメディーを演ることを選んだ結果、
サイコホラーファンに見捨てられた話だった。
カーペンターズの
(They Long to Be) Close to Youは
穏やかに晴れた日を思い起こさせるくすぐったい曲なのに、
リーが歌うシーンはアーサーの心を愛撫してるみたいに聴こえて
完全に呪いでした。
無茶苦茶するな。