![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/165334100/rectangle_large_type_2_a670af9ec6fdd418c18379c0b5210208.png?width=1200)
未来の資産を守る方法 NISA神話の裏側を解く
NISAのススメには「ワナ」があるかもしれない
こんにちは、資産運用係長のフクリーです!今日は、近年大きな話題となっている新NISAについて考えてみます。
NISAの非課税システムは、たしかに便利です。これまで投資をしたことがない人でも始めやすく、日本でも広く普及しています。でも、このブームに潜むリスクや、本当に財産を守るためにどうすべきか、もう一度冷静に考えてみる必要があると思うのです。
政府やマスコミが押すものほど、疑ってみる
最近の日本では、政府や大手マスコミがこぞって新NISAを推奨しています。なぜここまで強く押されているのでしょうか?私はこの現象に、どこか違和感を感じています。
これまでも政府が「これしかない」と強調してきた施策の中には、結果的に多くの人々が損をしてしまったものが少なくありません。例えば、かつての年金改革や郵政民営化など、一見するとメリットばかりが強調される政策の裏には、見えにくいリスクが潜んでいたことがあります。
また、政府やマスコミが何かを押す背景には、必ず利害関係が存在します。NISAを通じて投資を促すことで、誰が得をするのかを一度考えてみることが重要です。
さらに、新NISAは「非課税」という大きな魅力が前面に押し出されていますが、それによって投資初心者が株式市場に急速に流れ込む現象も見られます。これが一部の利益追求者によって利用される可能性があることも、考慮に入れるべきです。
例えば、非課税枠を利用して購入した株式が一時的に値上がりした後、大口の投資家が大量売却を行うことで相場が急落する可能性も考えられます。このようなリスクに対して冷静な目を持つことが必要です。
SP500やオールカントリーの「神話」に注意
新NISAの広告で一番目立つのが、SP500やオールカントリーへの投資の推奨です。「これらはもともと分散されていて安心」「長期的に見れば安定している」という説明が目立ちます。たしかに過去のデータではその通りです。
しかし、未来のことは誰にも分かりません。現在、アメリカ経済ではリセッション(景気後退)の懸念が強まっています。さらに、投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェット氏が一部のアメリカ株を売却し始めている事実も見逃せません。これは、現状の株価がやや過剰気味であることを警戒している動きとして捉えられます。
また、SP500やオールカントリーの「分散」と言っても、実際にはアメリカ株への依存度が高いことを知っていますか?例えば、オールカントリーの構成比率を見ると、約60%以上がアメリカ株式で占められています。真の意味での国際分散とは言えないのです。
私自身も以前はSP500やオールカントリーを保有していましたが、一旦すべてを利確しました。現在はリセッション後の状況を見て再投資を検討しています。
このように、「分散されているから安全」という言葉だけで安心せず、その中身をしっかりと理解することが重要です。また、投資のタイミングを見極める力も必要だと感じています。
資産を守る鍵は「分散」
先のことが分からないからこそ、資産の分散が重要です。多くの富裕層が実践していることでもあります。
富裕層は株式だけでなく、国内外の不動産、金や銀といった現物資産、高級時計や車、さらには仮想通貨(ビットコインやイーサリアム)、複数の外貨(ドルやユーロ)など、多岐にわたる資産を持っています。このように分散することで、リスクを抑えながら安定した資産運用が可能になります。
一方で、日本ではまだまだ分散投資の意識が低いのが現状です。多くの人が日本円で資産を持ち、投資に踏み切ったとしてもSP500やオールカントリーに集中しています。しかし、未来のリスクに備えるには、こうした「一点集中」から抜け出す必要があります。
例えば、ある富裕層の投資例では、全体の資産のうち株式が30%、不動産が40%、現物資産が20%、その他が10%という割合で分けられていました。このように、多様な投資先を持つことで、いかなる状況にも対応できる準備をしているのです。
分散投資は、リスク管理の基本中の基本です。特に今のような不透明な時代においては、複数の資産クラスを持つことでリスクを抑え、安定した資産形成を目指すべきでしょう。
新NISAの可能性を活かすには
NISA自体は非常に魅力的な制度です。非課税枠を活用することで、効率よく資産を増やすことができます。ただし、そのメリットを最大限に活かすためには、投資の方法に工夫が必要です。
例えば、非課税枠を使う商品を慎重に選ぶことや、長期的な視点で市場の動きを見極めることが求められます。また、リスクを最小限に抑えるためには、分散投資を基本とすることが欠かせません。
さらに、投資の目的を明確にすることも重要です。老後の資金を目的とするのか、短期的な利益を目指すのかによって、選ぶべき商品や運用方法が変わってきます。
新NISAは「何を買うか」だけでなく、「どう活用するか」が重要な時代に入っています。大切なのは、他人の意見に流されず、自分の資産状況や将来の目標に合わせて計画を立てることです。
まとめ
新NISAは魅力的な制度ですが、その一方でブームに流されることなく、自分自身で冷静に判断することが大切です。未来のことは誰にも分かりません。それが真実です。
だからこそ、資産の分散を意識し、自分の財産を守る方法を学ぶことが重要です。政府やマスコミの情報をそのまま鵜呑みにせず、自分自身で調べ、考える習慣をつけましょう。
私自身も、これまでいくつかの資産運用を試し、その中で新しい気づきを得てきました。現在も、自分の運用は順調で安定しています。これも、多くの資産に分散してきたからこその成果だと実感しています。
世の中を俯瞰してみると、これまで知らなかったことが見えてきます。だからこそ、自ら学び、周囲に流されずに行動することが、これからの時代を生き抜く鍵になるのではないでしょうか。
ぜひ皆さんも、未来に向けて一歩ずつ前進していきましょう!