ルーンファクトリー5感想
ストーリークリアしたので書いてく
A~Cの三段階評価
戦闘:B
ガワが異なるだけでこれといって特徴的なモンスターはいない。ボスも適当に避けてタコ殴りにするだけ。
レベルもバカスカ上がって一部の縛りダンジョンを除けば非常に温(ぬる)い難易度に感じた。戦闘をやり込むゲームではないからこれくらい楽なのはいいと思う。
ただしSwitchの処理能力ギリギリなのか作り手側の努力不足なのか、とにかく処理が重い。
敵味方が密集するとコマンドをまともに受け付けてくれないからアクションゲームとして楽しむのは困難。
あとは終盤の即死攻撃の嵐。
処理能力が足りないからR回避もできず当たる当たる…。造り手側は”即死”要素を面白いと思っているのだろうか。ユーザー視点ではバランス調整の放棄に見えてしまう。
気絶(即死)耐性を防具に付与できる「巨鳥のトサカ」は盗賊のアジトの入り口から壁沿いに真っ直ぐ北に進んだ先にいるホッホー(でかい鶏)が持ってる。これを「倍てつ」と合わせて防具に付与することで気絶(即死)耐性100%を実現できる。
「巨鳥のトサカ」を合成するにはスキルレベル70~80くらいが必要なのでそこまで到達してない人は「カブの種バグ」を利用して経験値稼ぎをしましょう。普通にプレイしてたらレベル30くらいだと思う。
「カブの種バグ」は防具にカブの種を合成して画面上のOKボタンを連打するというもの。大体15分と50個ほどのカブの種でスキルレベル25→80くらいまで上げられる。
RPを激しく消費するので旅館の受付の前に加工机を持ち込んでやるのがいい。
もし即死ゲーを継続させるなら巨鳥のトサカの入手難易度と加工難易度は見直した方がいいと思う。相手の理不尽に対してこちらがやれる対策があまりにも少ない。
BGM:C
耳に残る曲無し。こればかりは好みの問題だから仕方ないと思う。サントラは(出るか知らないけど)多分買わないかな…。
ストーリー:B
無難。ただ細かいところでセリフと仕様が噛み合ってないところが散見された。古神竜が全土のルーンを吸い取っていた章の署長の「ルーン吸収されても私は平気」発言→話しかけにいくとしっかり沈黙。ちゃんと整合性を持たせてください。
経営要素:C
多分本格的につめられるのはシナリオが終わった後で、いわゆるやり込み要素の部分なのだと考えている。
畑仕事を毎日やるのは面倒くさい。ちょっとサボるとすぐ枯れるし。
ジョウロと鍬(くわ)とハンマーは序盤から高機能のものを用意しておいて欲しかった。
1マスずつ地道に耕したり収穫するのはリアルではあるけどゲームで体験する必要のない要素だから省いていい。
逆に中盤以降は捕虜モンスターに代行させるから高機能のものはほぼいらない(あくまで金策で量を収穫するためだけの話なら)。
レヴィアとか散々迷惑かけたんだから畑仕事くらい手伝ってくれ。何で毎日署長室で本読んでんだよ。
このあたりのチグハグ感が気になった。ドラクエビルダーズや天穂のサクナヒメの農業要素はシステムも動作も快適だったからせめてこれくらいはやって欲しい。
その他
・バグ多い。進行不能とか致命的なのも自分は遭遇しなかったけど存在するらしい(恐ろしい)。普通にプレイしてても大量に遭遇するのでデバッグが足りてない可能性大。カブ料理持ってると暗闇に落ちる、任務終わって署長室に入ってイベント見たあとは大抵パーティーメンバーの誰かが不可解な浮遊をしているとか。オブジェクトの表示バグらせて女(男)風呂に侵入できるのはまあまあ面白かった。
・キャラクターの個別ストーリーは記憶に残らなかった。定番のお使いorテキスト消化。片田舎の平和な町なので巨悪だとか社会的な問題だとかのプレイヤーに訴えかける内容を織り込むのは難しかったか。
・依頼掲示板スカスカ。商品の納品とチュートリアルの補完のような内容(強化で未知の能力が発言するとか)。とはいえ判子クエスト量産されても消化不良になるのでこれはこれでアリなのかも。
総評
経営ゲームなのでアクション要素は弱めで単調。肝心の経営要素もやり込みたいという気分にはならなかった。
経営要素は収集やアイテム調合の分野ではUIもやり込み要素もアトリエシリーズの下位互換、農耕分野やシステム回りはサクナヒメやドラクエビルダーズの下位互換という印象が残った。
全体的に企画やシステム開発やデバッグが細かいところまで詰めきれていないままリリースされたように感じた。おそらく人も時間も足りなかったのだろう。このボリュームのゲームにしてはエンディングロールに名前載ってた開発スタッフ異様に少なかったし。
駄作とまではいかないが凡作。秀作ではない。
主人公の性別変えてもう一周やりたいか?と言われたら…。