認知症介護とスジナシ
医療現場で働いていると、認知症の患者さんとの接し方ってなかなか大変な事の一つだと思うんです。
色々な介助拒否(食事、着替え、入浴、トイレ)、拒薬などはチョクチョクありますが、僕は比較的得意な方で、そのコツをちょっと書いてみたいと思います。
「スジナシ」って番組知ってますか?どんな番組かと言うと
笑福亭鶴瓶とゲストが、台本(=スジ)ナシ・打合せナシ・NGナシのぶっつけ本番で「即興ドラマ」を演じるアドリブバラエティー。進行は中井美穂が務める。
事前に決まっているのは、スタジオに組まれる1つの「セット」だけ。鶴瓶とゲストが、このセットで懸命に演じ合い、一発勝負の即興でドラマを創り上げる。もちろん、カメラも音声も・・・スタッフも同じ。技量勝負!互いの丁々発止、緊張感を求めて創る「その場のドラマ」。誰にも・・出演者にもスタッフにも観客にも、そして視聴者にも・・絶対に先がよめないハラハラドキドキ感!突然ポロリと表出する有名俳優の人間性!爆笑と仰天の新趣向バラエティー。
(TBSのHPより)
という番組です。
認知症の患者さんとの接し方は、僕にとってまさにこの番組の感じです。
不穏のスイッチが入っている人に、接しに行く時はまさに、この番組にいきなり登場!
という感じで、相手がどういうシチュエーションで、どういうキャラ設定で、僕はどういうキャラだったら、上手く行くかを探り探り会話していきます。
ある時は、その患者さんの息子さんの友人だったり、その患者さんの叔父さんだったり、
同じ人相手でも、毎回、役が変わります。
なかなか、常に無茶振りです(笑)
認知症の人と接する時は、自分をスジナシのTVに出る俳優だと思ってやってみると上手く行くようになりますよ!(もちろん、練習が必要ですが)
イメージ湧かない人はDVDとかあった気がするので、見てみて下さい。
結構、面白いですよ。