【インタビュー企画】vol.3 三浦歩夏 半歩離れて見つめ直せた私のなりたい姿~前編~
0. はじめに
みなさん、こんにちは!やっと梅雨が明けそうで、山形らしい暑さが到来してます、山形大学の庄子昂之です!笑
今回は京都光華女子大学2年生の三浦歩夏さんにインタビューしてきました。
2020年春に女川のOCHACCOでインターンをした三浦さん。
彼女が女川でどんな経験をし、どんな生活を過ごしたのかお届します!
ぜひ、ご覧ください。
プロフィール
兵庫県出身、小学校から今に至るまで京都で暮らしている。京都光華大学健康栄養学科2年生。管理栄養士を目指して勉強中。2020年春に女川にあるOCHACCOでインターン。
1. OCHACCOとの出会い
—今日はよろしくお願いします!さっそくインターンのプロジェクト内容をお聞きしたいです!
2020年春に、女川の日本茶フレーバーティーのOCHACCOというお店でインターンしていました。
OCHACCOのノベルティ事業のための営業資料を作るのがミッションでした。全くゼロからのスタートだったので、まずはお店を理解するところから始める必要がありました。1ヶ月ほど毎日お店に立って接客したり、仙台にあるOCHACCOと過去にご縁があった企業に、どんなものが欲しいか聞いたりしてヒアリングを行いました。
OCHACCOはお客さんはもちろん、お店にとっては企業を相手にすると利益が出るのでBtoCだけでなくBtoBの方にも目を向けたいということです。
お客さんと接しながらどんな人が来るのか感じ取りつつ、どういう企業・お客さんなら響くのか、どういう言葉を伝えれば良いのかを考えました。結局、客層としては地元の方が多いので地元の人としゃべっていることが多かったです。笑
(接客の時、ここでお客さんを迎えた)
—地元のお客さんを直接的に知れるのは大きいですよね。ヒアリングの結果はどう提案に反映したんですか?
ノベルティ事業の内容は、代表の方の入れて欲しい内容と共に、自分達の入れたほうがいいという内容を融合して提案しました。
資料を作成するにあたって、デザインなどもなく、白紙の状態からスタートでした。でも、ヒアリングを元に私達が作った資料が受け入れ先の代表がイメージしていたものとほとんど一致していたらしいです!
私たちは経営者じゃないから、具体的にかかるコストやこういうことができるという部分を細かくは分かりませんでした。そんな時に代表の方に、予算や価格のこと、過去実績などの情報をもらっていました。だからこそ提案に具体性を持たせることができたのだと思います。
—経営者が思う課題観に気づけたのってすごいですね!ちなみに、三浦さんはどうしてこのプロジェクトを選んだんですか?
私がインターンに行きたいと思った理由が、今管理栄養士になるための勉強をしているんですけど、少し管理栄養士から離れたことをしたいなって思ったからです。
あと、インターンする前に、百貨店にあるドライフルーツとかナッツを量り売りするお店でアルバイトをしていました。1年間くらいやっていたのでその経験も活かせるかなって選びました。笑
アルバイト先は、少し高級志向のお店だったので、なんでこの値段になるのか説明できるようにしながら働いていました。インターン先のOCHACCOも、ただその辺の売っているお茶じゃないっていう所が似ているなって思いました。
2. 女川という町と人
—実際に半歩離れてインターンをしてみて、
どんな学びがありましたか?
地元の方と会えたり話したりしたことが私にとって大きかったです。プロジェクトを遂行するなかで代表と最後意見が合致したのは接客(町の方との交流)が大きかったと思います。
当時まだお酒が飲めなかったので夜で歩けない分、昼に出歩く人達と交流出来たのも大きかったです。夜外にいる人は昼OCHACCOに来ていることもありましたから。笑
また、女川のインターン生は1ヶ月名札を付けて地域で活動してたからか、それだけで地域の人から声をかけてもらえたのも交流のきっかけになったかもしれません。
ずっと名札をつけることに慣れてたので、合同研修の日に石巻へ行く時もずっと付けっぱなしで、CDNの人に外していいよーって言われました。笑
—ある意味個人情報ですもんね。笑
話を聞いてて女川って人との繋がりがすごく強そうって感じました。
商店街の中の繋がりは比較的強いです。
気づいたら他のお店の人もいたりします。笑
一緒にインターンに参加していたメンバー同士も仲良かったし、
それぞれがお互いのプロジェクトに介入しがちでした。笑
今年のメンバーは1,2年が多く、先輩後輩関係なく話せる空気感があったからこそかもしれません。(1番年上の人がすごくいじられてたり…笑)
7社受け入れ企業があったけど、同期15人で7つのプロジェクトを一緒にやってる感じでした。
コワーキングスペースがあったから、みんなそこでお互いのことを話したり、インターン先での仕事が終わったら、コワーキングスペースに戻って日報書くっていう生活をみんなとしていました。
企業同士もプロジェクトに介入してたし、
「あそこのプロジェクト大丈夫?」
みたいなこともしばしば…笑
企業さん同士の仲がいいからこそのつながりだなと思いました。
(コワーキングスペースでお互いにFB中)
3. 価値観は認め合い寄り添うもの
—横の繋がりで町を作っていくのが女川の強みなんですね!逆にインターンの中で大変だったことはありましたか?
ペアとのお互いの強みをどう活かすか悩みました。
相方とは全然タイプが違い、相方は自由な発想で自分でレールを作りたいと思うタイプで、私はゴールがあってそこに向けて着実に一歩ずつ積み重ねるのが好きなタイプでした。
実際、OCHACCOでの活動はゴールが決まっているインターンだったので、それが自分にはあってました。
営業資料を作る中で自分の強みを出しつつ、相方が個性を発揮できるところはどこだろうって…お互いの強みを発揮できる部分に力をいれるにはどうすればいいかと考えました。
—価値観の違いは起きうることだけど、そこに対してどう歩みよるかを考えることってすごく大切ですよね。
「相手に合わせにいこう」とした結果悩んだなと思います。最初から価値観を合わせにいったらだめだと言われていたのに、合わせにいっちゃってダメでした。
結果、2人で同時に1つのものを作ることはできない。だから、お互いそれぞれで作ってみて、お互いの良いところを使って1つの形にしようという方向性になりました。
そういう意味で、価値観が違う人とどう接するかを学べ、最終的にはお互い納得できる形で終われたのはよかったです!
(共に1ヶ月走り抜いた相方と)
—他にインターン終わってみて何か変化はありましたか?
管理栄養士は3年以降夏休みに実習とかに行かないといけないので、この時期に参加できて良かったと思います。1年で行ったからこそ新しいプロジェクトとの出会いもありました。学年が上がるにつれ忙しくなるからこそ、早め早めが良かったと思います。
そして結果的に、管理栄養士になって何をしたいのかを考えるきっかけになりました。栄養とは離れた、食関連から半歩くらい出たOCHACCOを選んだからこそ、自分を見つめ直す機会になったと思います!
4. 最後に
今回のインタビューを通して、改めて人から聞く町の魅力・人の魅力ってワクワクするなと感じました。
1つの商品につけられる値段には理由がある。それって企業側に入ったからこそ気づけることだと思います。どんな価値がそれに込められているのか届けることを大切にしている三浦さんの話を聞いてて、OCHACCOに行きたくなりました。笑
そしてペアの子との価値観の違い、これはこのインターンだからこそ気づけるものかも。1ヶ月一緒にいるということは、相手の、そして自分の良いところも悪いところも見える。それをどうすればお互いに認め寄り添えあえるかに気づくのも、このインターンの魅力なんだなと感じました。
さて後半では、インターンを終えてどんな変化があったのか。そして三浦さんのキャリア観をお聞きすることができました!
ぜひお楽しみに!