牛乳プリン
私がものを買う基準として、それが値段以上の価値なのかというのを一つの目安にしている。値段という期待値を超えてくれるかどうか、ここが重要だ。
この点において、明らかに森永の牛乳プリンは値段以上の味である。大体100円位で、尚且つ美味い。素晴らしい。
子供の頃は別段好きでは無かったのだが、20歳を過ぎてた頃、何のけなしに食べたら異常に美味かった。
何だろうかあの味は。プリンと名乗ってはいるが、プリンの味ではない。人工的な甘味では無く、牛乳の甘味だけ濃縮した様なそんな味だ。硬さはプリンより柔らかい。固体と液体の間、茶碗蒸しに近い気がする。
大量に食べたいなあと思って、牛乳寒天に手を出してみたこともあるが、これは似て非なるものだった。美味しいのだが、ベクトルの違う美味しさ、ゼリーに近い感じがした。
じゃあ自分で作ってみようかとも思った。バケツプリンというのもあるし、ネットを見てみると、牛乳プリンのレシピは沢山あった。
しかし、わざわざ自分で作るのは面倒臭いなあ、といういつもの症状が発症し辞めてしまった。その時間で近所のコンビニかスーパーに行って、沢山牛乳プリン買って来た方がいい。
でもそれは私には出来ない、何故か・・・?
私は貧乏性でめんどくさがりという二重苦の病を抱えているのだが、この二つは矛盾した感情だ。
ものを買うという行動は、外食などに当てはめると、自分でご飯を作るという行為を他の人に任せて省略する事である。時間の短縮だ。
しかし、この行為には当然だが対価としてお金が発生する。
しかし私は貧乏性なのだ、お金を払いたくない。
ここで前文に戻る。
大量の牛乳プリンが食べたい→無いから自分で作る→でも面倒臭い→じゃあ沢山買えばいいじゃん→でもお金は払いたくないな
こうやって実際書いてみるとこいつどうしようもないな。
でも現実というのは、得てしてこんな悩みの積み重ねである。
何の解決にもなってないが、そんなどうしようもない自分を癒す為にも今日も牛乳プリンを食べる事にする。
ちなみに森永の牛乳プリンにはホモちゃんというマスコットキャラクターがいる。名前の由来はホモジナイズから来ているらしい。
凄くケミストリーだ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?