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SOTUSを読み解きたい 3

じゃあ、
コングホップが凶犬であることがばれてしまう件について


欠落、による盲目的な行動であるにしろ、Kの逸脱ぶりはすごい。2-6 Aの隣の部屋に黙って越してきちゃうとか、ありえない。もちろん、Kが引っ越しのことをAにラインで伝えようとしている時、肝心なことを打つ直前にナーイが来てバイクで送ってあげることになった。っつう言い訳シーンが2-6の前の方にあるんだけどさ、でも、ちゃんと伝える暇はいくらでもあるだろ!っつうか、普通隣に引っ越すか?まあ、引っ越してもいいけど、だったら二人でちゃんと計画たてて準備するよね?


もう一個、KがAの会社に研修に行くことをAに伝えなかった件
2-5電話で話そうとするKにAは「今忙しいからラインでいいか?」Kはラインで「今日会えますか?」と打つ。そこにナーイがぶつかってきて中断する。
っつうシーンがある。これだってその後いくらでも話すチャンスはあるだろう!2-6 では、一緒に工場視察にも行っているんだから!!しかも、アース女史の車の中ではAの黒歴史wを暴露してはしゃいでいるし。まぁ、一日いっしょにいられるから、はしゃぎたくなるほどうれしいのはわかるけどね。だから言い訳になってないけど。ま、これはKのせいじゃない。「Aに内緒」にすることよりも「視聴者に内緒」にしたかったから。つまり、悪いのはKじゃない。シナリオのせいだよねw
(ナーイってそういうアクシデントを起こすために起用された要員?ww ヨン先輩とお幸せに♪)

ドラマシナリオのせいではあるが、結局、独断K。SOTUSシリーズを評して「耐久コングポップ」と書いていた腐界記事を読んだけど言いえて妙w。Kをシャイニングのジャック・ニコルソンになぞらえた2次イラストもあったww

あと、もう一個見つけちゃった。2-9新製品の不具合が見つかってバタバタしているシーンで
工場に行った帰り、アースの車の中で、Kとトードが口論しているんだけど、だから誰も気付かないんだけど、KはここでAに電話しているんですね。もちろん、K父の会社のことだよね。
えっ?、
ってことは、生産部のラインの横で電話したのはK父に、じゃなくてAにだったのかなぁ?
(基本的に伏線を何気ないシーンに混ぜ込んで簡単に見破られないように隠している不親切なシナリオ/編集に翻弄されることを楽しめるかどうかがこの作品の評価の二つ目の分かれ目ではある)

で、まぁ、ここに代表されるようなKの盲目ラブラブ攻撃に疲れてしまうAなわけだが、Kの危険性はもっと地味なシーンにも見られる。


1-ep.1 エムのサイン集めを手伝うK。おかまさんとコンテスト時のスタイリスト(?)の二人のお姉さんにサインを依頼し、快諾された後、「ほら、簡単だろ?」というふうにエムに向かって眉を吊り上げて見せる。

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二人のお姉さまには丁寧な言葉づかいでめちゃくちゃ可愛い後輩を演じて見せておいて、後ろにいるエムを振り返ってほくそ笑む。ここは、OPタイトルにも使われているけど、Kが相当「悪い顔」をしているシーン。(そう、悪い顔。なのにOPにストップモーションで使われてるの。Kかわいそう。)
でも、Kが「育ちのいい素直ないい子」だけじゃない別な顔を持っているということを表現する意味では大切なシーンなのかも。だからOPに使われているのかも(Kかわいそうw)
ここと、2-8のパッカー女史のところにお使いに行って「君みたいに格好良くて、話し方も丁寧な上に礼儀正しい子」と、ほめられてポイント稼いだKと、基本的には同じ。「サイン集め」と「研修先での仕事」という重要度が違うだけ。女史の部屋から購買部に戻ったKの余裕ぶりは、ep.1の「悪い顔」に通じる。


同じくep.1 54周走れと命令されたのに7周でやめたところをAに見とがめられて「ファーン先輩も先輩ですから指示に従っただけです」と返すK。上手に返したつもりの偉そうなはしゃいだ顔をAに初めて見せる。すぐ潰されるけど。(潰された時の顔がひどいよね、Kかわいそう)


ep.5 K「僕はムーンになれますか?(恥じらいもなく堂々とウィンク)」(これはかわいそうじゃないぜ。)
ep.6 Aの部屋で世話をするKの偉そうな態度。ここは、自分が優位な立場にいることが嬉しくてはしゃいで、Kが素の見自分を見せた、ということなんだろうけど。(これもかわいそうじゃない)

あれ?Kの悪い顔、もっとあると思ってたけど、あまりないなあ、、
コンテストの後、通路でAに「僕の歌どうでしたか?」あたりの誇らしげな顔も悪い顔に入れちゃう?そうすれば増えるけど、、、
あ、あと、強いて付け加えれば、“ちょっと考え中”の時の顔で軽く口をしかめて目が上を向く表情。悪い顔じゃ全然ないけど、ep.6でアイロンかけながらロボットの話をしてるときとか、ep.9で、海から帰りのバスを降りた時にAがギアを返そうかどうか迷って呼び止めたときとか、ep.15の「お前本当にヘッドワーガーやりたいのか?」って聞かれたとことか、2-8の屋上夕日のシーンとかにある。これが、わざとらしいんだけど、でもこれは役者の技量の話だろうからKの話じゃないかな。ま、その顔もめちゃくちゃ可愛いから好きなんですけどね(←バカG)

ep.13ラマ8世橋のシーンまでで見つけられたのはこのくらい。(もっとあると思ってた←なぜそう思ったんだろう?)
でも、橋の翌日、校内、試験結果の掲示板の前で、授業に行くAを呼び止めて「勉強頑張ってください」の直後の顔は相当傲慢な悪い奴だと思うぞ。腐界のブログで、“Kが「勉強(orお仕事)頑張ってくださいね」とわざわざ耳元でささやくのは前の晩にHしてた時だ”、っていう穿った書き込みを見たんだけど、たしかにそういう見方はできる。制作側はきっと意図的に思わせぶりに作っているんだろう。

(で、じゃあ、書いちゃうけど、)ラマ8世橋で、Aに「お前をもっと知りたい」と言われ、「どういう意味ですか」(ほら、ちゃんと答えて!)と眉を上げて挑発するK。ありえないよね。何このバカ犬。お前、自分が可愛いと思って自信過剰なんだよ!バカバカバカ!!キスされてる途中で「してやったり」みたいに口角あげちゃうってなんなの?さっきまで泣きそうな顔してたくせに!バカバカバカ!

このあとからは、天上天下唯我独尊。Kのやりたい放題。もうフットワークの軽い暴走ブルトーザー。歯止めが利かない。(で、腐Gの心臓がもたない)

教訓(もしくは沼落ち予防の保身術)
Kが楽しそうにしているときは中に悪い顔が隠されていることを思い出した方がいいですよ。

もう一個、どうでもいいんだけど、それなりに意味のあるシーン見つけちゃったんですけど。
2-5で、Aとトードが厳しいパッカー女史に叱られまくったあと、人事部の太ったおばさん(ドリアン先輩)が、トードとAの2ショットを撮って、グループラインに流してる。これって腐女子の行動様式だよね。ってことは、彼女が2-9でシリーズ最大の山場を作る例の写真を撮ったのもその流れなんだね。

でだ、
ここで根本に立ち返りますが
SOTUSってBL?っていうかラブストーリー、ですか?
ってことなんですけど
Bがついてもつかなくても、ラブストーリーだったらセオリーってものがあるでしょ?
「いきなり相思相愛のロミジュリ型」か、「片思い成就型」。この二つで大体収まります(「最初反発していたけど惚れちゃうハーレクイン型」は「ロミジュリ型」に大別していいと思います。)

あとは、一応はっきりしておきたいんだけど、
「シンデレラ型」と、それに似て非なる「ピグマリオン型」。
そして、同じ目的をもって頑張っていた二人が最後に結ばれる「戦友同志型」
っていうのがあるんだけど、これらはラブが大事なんじゃなくて、恋愛的ハッピーエンドを迎えるまでの主人公(達)の努力だったりがメインなので、「ラブ」自体はストーリー構成上必要なエンディングを構築するために使われているようなもんだからラブストーリー枠に入れなくていいと思う。「つり橋効果型」や「ストックホルムシンドローム型」、もこっち側ですかね。

で、SOTUSはおおまかなストーリーラインを追っていくと、「片思い成就型」に見えるよね?
片思い成就型、っていうのは、
「YさんはもともとXさんタイプが好き。でも、XさんはYさんのことを何とも思っていなかった。んだけど、同じ時間を共有するうちにXさんはYさんのいいところを発見し、相思相愛になる。」
っていう流れですよね? たとえば、この話の中でもエムとメイは片思い成就型だよね。
もちろんYさんがどこまで「自分はXさんタイプが好きなんだ」っていう自覚があったかは作品によるんだけど。
でも、今一生懸命考えているんだけど、「片思い成就型」のラブストーリーで名作と呼ばれるものって少なくない?そういう作品は多いし、もちろん実生活でも古今東西たくさんある事例だろうと思うけど、ドラマティックなドラマにはなりにくいのかなあ、、
えっとぉ、、「めぞん一刻」「元気です・俊平」「ベル薔薇」「シラノ・ド・ベルジュラック(?あんまり成就してないから「悲恋型」かな、「片思い悲恋型」はいっぱいあるのか、、)(ってか、シラノさんって実在の人物で同性愛エピソードもある人だったんですね、初めて知りました)」、、、、「エマ」(森薫)とかだと片思いじゃなくてシンデレラだしね、、、ってか、「めぞん」「俊平」をラブストーリー枠に普通入れないだろう?って話もある。「ベル薔薇」にしてもOとAの話はメインじゃないし。
ん~ん、そうか
片思い成就型はラブストーリーの王道路線にはあんまりないんだね。ありそうだけどね、
で、
SOTUSの二人の場合
「YさんはもともとXさんタイプが好き。でも、XさんはYさんのことを何とも思っていなかった。んだけど、同じ時間を共有するうちにXさんはYさんのいいところを発見し、相思相愛になる。」
の、Yさんがコングホップで、Xさんがアーティットなんだけど、KはAに会う前からアーティットタイプが好きだったなんて自覚はないよね。だからこそ、KはAに会って初めて自分の欠落に気づいた、ってことになる。
だとしたらこれは「ロミジュリ型」なのか?

しかし、ロミオとジュリエットが初めて会った時、もしくは、マリアとトニーが初めて会った時、許されない間柄なのに互いに惹かれ合ったことから始まってしまった悲恋の要素はSOTUSにはない。(K側に執着はなくはないけど)
男同士っていう壁はあるけど、その壁を飛び越えようとする激情はKにしかないし、そもそもそんなに高い壁として描かれていない。Kがベランダで泣いたら終わるくらいの壁。
第一最初から惹かれ合っているわけではないし、悲劇でもないからからロミジュリ型でもないはず。
なぜロミジュリ型が悲劇で終わるのかっていったら、ハッピーエンドになったらただのおとぎ話じゃん、そんな安っぽいもん成立しないよ、っていう暗黙の合意が世界のエンタメ界の常識になっているからなんだろうけど、
ってことは、SOTUS堂々とタブーを破りましたね。
ハッピーエンドのロミジュリ。片思い成就型に見せておいて実はロミジュリ。
ロミジュリだっていうことで開き直れちゃうんなら、いつAはKのことを意識したの?とか、なんでKはそんなにAが好きなの?っていう質問は無意味になる。
ってこと??

いや、やっぱりそう簡単には片づけられないなあ、
だって、SOTUSって全然ラブストーリーじゃないもん(あ、言っちゃったw)
改めて、
SOTUSって、ラブストーリーですか?じゃなくないですか?
いや、ラブストーリなんだけど、なんでKはAが好きなの?いや、別に好きでもいいけど、そこまで固執する?って思うし、Aにいたっては、「本当にKが好き?本当に??なんで???」っていまだに思う。(散々Kの欠落だのAの弱さだのと書いといて、なんなんですけどね)

基本、学園物の群集劇って言ってもいいくらいちまちま丁寧に周囲も描いているし、その中で凶犬コングホップが暴れまくるハッピーエンドのミザリー、って片づけちゃうのは乱暴かすら?でも、自分の中ではそういう作品だという解釈が一番しっくりくる。
そして、それなのに、凶犬Kの凶犬っぷりが素敵すぎて萌え死ぬ。な感じ?(だから、凶犬Kに萌えない人にはただの学園物でしかない。Kなんてなんか変な奴だし、イミフって思う人は萌えないよね。なんで萌えないのか俺にはわからないけど、、きっとその人たちは犬(リアルな犬)にもあまり萌えないんだろうな)

いわゆる、一般の、普通にあるラブストーリーは、ラブストーリーとしてのセオリーのもとに成立する。んだけど、SOTUSはそのセオリーに乗ってない。ロミジュリでも片思い成就でもない。
「ラブ」にフォーカスをあてて、そこだけ描いて結末に向かうドラマではない。というより、愛がいつ芽生えて二人がそれをどう育てたのか、という描写があまりない。普通よくあるのは、「不良少年が雨に濡れた捨て猫を拾うところを見ちゃった女子が彼を見直す」とか、「ぶっきらぼうな言葉の裏に優しさが垣間見える(ツンデレ?)」とかなんだけど、SOTUSにはそういうシーンはあまりない。(みかんと豚煮込みトムヤム麺じゃ弱いよね)
だから(?)いろんな人の日常の、雑多で些細な出来事の積み重ねの中にまぎれて、ちゃっかりKとAの出会いとそこから始まる関係性が存在している。というか、わざとわかりにくい設定や伏線の中に二人の関係、特にKの異常なまでのAへの固執を埋め込んでいる。
まぁ、KのAへの熱情ばっかりじゃさすがに全15話のドラマにならない。K一人が暴れまくってもそれだけじゃリアリティなさすぎて話を作れない。っていうのもあるけど、実は、こんだけKが暴れても、許されるのはKのA以外に見せる紳士的な態度があるからなわけだしね。
だから、Kをとりまく環境の様子を綿密に描いて、作品の、というよりKという存在のリアリティを求めるという作劇プランなんだろうとは思う。

そして、改めて
初見で納得いかないままKの笑顔に騙されて最後まで見て、でも納得できないから見直して、ってことを(何回かw)繰り返して思ったんだけど、
「SOTUSというドラマ作品」の中での「SOTUS制度」の比重。すごい。
結局、KとAの関係性を作り、他の役柄も含めていろいろなエピソードを産むのはSOTUS制度そのもの。すべての話の中心にあるのがSOTUS制度で、すべての話はSOTUS制度の枠組みの中で語られる。

2-12.チアルームに使われていた大学内講堂で、煮詰まった二人が顔を合わせるシーン。
K「今のあなたが答えを出せないなら、僕はこのギアをあなたに返します」
Aは返されたギアを持て余し、手の中で触って本当に返されたことを確認する。そして泣く。
(自分はKに冷たいくせして、Kが離れようとするとすぐ壊れるA。デレって言ゃあデレだけど、いいのか?工学部のヘッドワーガーだったんだろぉっ?!)
でも、
ギアってそんなに大事だったの?
もう、恋人同士の意思確認してから長いんだから、「工学部生の心」にそんなにこだわらなくてもいいんじゃないの?恋人同士としてのプレゼントのやりとりも、すでに、いろいろ頻繁にしてるんだから、、、
って思うけど、彼らの関係性の原点はギアでありSOTUSなんだよね。

2-12は本気のクライマックス。
Kがチアルーム講堂のステージで暗くなっているときにAが現れるシーン。
ステージに腰かけているKを見たAは瞬間、Kを睨みつける。
Aは自分一人で感傷に浸りたくてやってきたのに、その場所にKがいたことにうろたえ、Kに邪魔されたことに怒りの視線を向ける。

何も悪いことをしてない相手(この場合はK)にやつあたりの怒りをぶつけるのは、自分に余裕がないから。
Aにとって、仕事の後でわざわざこの場所まで来るという行為がどれほど切実だったのか。ここまでの道中でAが感じていた不安。すがるような気持ちでここに来たはずなのに、ここで癒しを得られるという期待を邪魔されたことへの怒り。Kへの怒りは八つ当たりではあるが、そこまでAは切羽詰まっている。

このシーンの前では二人は住んでいる部屋の前で、KがふがいないAを責め立て、Aはなにも言葉を返せずに部屋に入りドアを閉め、そして崩れ落ちるという美しいシーンがある。
マンションの廊下では、Kに一言も返せなかったA。
なのに、ここでは、このチアルームの講堂ではAの方から話しかける。
マンションの廊下では一言も言えなかったAが、ここでは、この場所ではKに話しかけられる。
なぜか
Kは自分の出発点としてこの講堂に来た。
Aは自分がかつて活躍していた場所、自分の立ち位置の確認のためにここに来た。
この場所の意味は、二人にとってのさほど違わない。この場所が二人の原点であることは揺るがない。学校から離れた二人が自分の立ち位置だったりレゾンデートルだったりを確認する場所はここしかない。ここでなら二人はあくまでもSOTUS制度の中のリーダーと二年下の後輩であり続けられる。
だから、ここでならAはKの先輩として上から目線になれる(気がする)。
疲れ切って弱っているAはSOTUSという支えがあって初めてKに話しかけられる。


改めて、SOTUSというドラマは、外枠をきっちり固めて架空の世界を作り上げて、その中のディテール描写の密度で勝負するスタイルの作品なんだと思う。
で、こういうジャンルを何というかというと、「ファンタジー」。
なんなら「SFファンタジー」
つまり、SOTUSは「ファンタジー」というカテゴリーに入る作品なんだろう。BLにこんなアプローチがあったのかと、そして、一見ファンタジーに見せない作風。それは、たとえば、「時かけ」みたいに、日常の中に「ありえない素敵なドキドキすること」を織り込んだファンタジー。

もちろん「ありえないファンタジー要素」はコングホップの存在自体。
パラノイア(偏執狂)と紙一重のKの属性は実は相当危険なんだが、基本いい人、好青年。という外面がそれを覆い隠し、A以外の人にとっては人畜無害どころか大変有能な人間。ほぼ完璧な人間。唯一の弱点はAに存在意義を預けちゃったこと。それによる弱み。そして、その弱みゆえの危険な狂気はAにしか見せずにAを追い詰める。

ミザリーだよねえ
うん、ミザリー

じゃあ、逆に、Aは?
って、考えると、
喩えれば、王子(K)を跪かせて求婚を受ける苦労人シンデレラ。
(そっか、ロミジュリでも片思い成就でもなくシンデレラだったのか!だからラブストーリー要素が少ないんだ。納得。Aの苦労を緻密に描写していたのはAが灰かぶりだったからなのかっ!!(*^_^*))

いやぁ、ファンタジーですね。
でも、シンデレラ型ストーリーって山ほどあるけど、王子側に密着して描いた作品ってないんじゃないかなあ。
似た形式に「ピグマリオン=マイ・フェア・レディー」型があって、それは“王子側”の描写が多いんだけど、「ピグマリオン型」は「男が無垢の素材を拾ってきて自分好みの相手を作る。」って話だから、SOTUSとは全然違う。K王子はA姫を教育するわけではない。(思いっきり古いけど、ってか、歴史的な順序は逆だけど、源氏物語の「若紫」とかが元祖ピグマリオン型だね)
シンデレラの愛を勝ち取るためにすべてをかなぐり捨てて(とりようによっては、自分の属性「王子=大企業の御曹司」すらも捨てる覚悟で)シンデレラに求愛する王子。
うん、これはシンデレラを踏襲していると言えるけど、主人公はシンデレラじゃなくて王子。一般的には名前もなく「プリンス・チャーミング」とか言われちゃう人。殿上人だから庶民にとっては名前なんか必要のない「The 王子様」。その王子が、恋に狂い、パニクって、いろいろボロを出しながらシンデレラに求愛する様をシリーズにわたって描いた作品なんだろうね。裏シンデレラとして王子側から見た話だとも言える。(そっか、そりゃ、女子受けするわけだよね、うん)

でも、
AがKを受け入れたからハッピーエンドになるけど、そうじゃなければ本気でミザリーだったかも。でしょ?
AがKにほだされて受け入れちゃったからラブストーリーの体をなしているけど、受け入れなかったら、、と想像すると相当怖い話になっちゃう。

ってことは単なるファンタジーじゃなくてダークファンタジーですね。
Kの粘着質さ加減とか、それに辟易しながらほだされちゃうAの情けなさとか、結構ダークだと思います。

ここで、エンディング 2-13。 
ひとつ前の2-12で、Aが「僕とKは恋人同士です」って職場のみんなにカミングアウトしたシーンの続き。これはシーズン1のep.5のコンテストのオマージュでもある。つまり、Kが歌って、そして歌の後のスピーチがAをKのもとへ動かす衝動となる。
ただし、ここでは、Aの行先はKのもとであると同時に、Kと二人で職場のみんなの前に立ち、カミングアウト。Confession。シーズン1のep.5では、自分の行動を理解していないで無自覚な衝動のままKのもとに行ったAだが、さすがにここはそういう意味合いではない。Aも成長しているし、AとKの関係も昔のままではない。
そして、ここで、シーズン1 ep.14先輩感謝祭のシーンに負けず劣らずの素敵なカミングアウト。
なんだけど、でも、実はKにとっては、Aがカミングアウトしようがしまいがあんまり大したことじゃないはず。
KにはAのKに対する態度だけが大切であって、周りのみんながどう思うかなんて、きっとあまり考えていない。それに、Aのカミングアウトは、事前にKの了承を取っていない以上Kにとっては望まないアウティングになる可能性も考慮するべきなのに、そんなことはしないAとそんなことは気にしないK。(シナリオ暴走)

で、こっからが大事なんだけど、
Aが職場の人の前でカミングアウトしたのに、その後二人でラマ8世橋のたもとを歩いている時のKはAに妙に素っ気ない。「僕はもうあそこに住んでいないのになんでついてくるんですか?」
ここ、Kっぽくないよね?全然Kっぽくない。前述の「ブランコで拗ねるK(2-4)」とも違う。

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あんな素敵な(2nd)カミングアウトのあとなのに、、、違和感。だったんだけど
これは、シーズン1 ep.14での先輩感謝祭での素敵なカミングアウトの再現でもあるわけだから、Kにとっては、みんなの前で宣言したからって信じられないぞ、って気持ちでいるんだろう。シーズン1 ep.14のカミングアウトで、「僕はA先輩の恋人として認められたんだ。このまま突っ走っていいんだあぁぁっ!」って思ったのに、そうじゃなかった、ってことをシーズン2の(特に)後半で散々思い知らされたから、「みんなの前でのカミングアウトは信じちゃいけないんだ」、って、犬なりに学習したんだよね、「喜ばされすぎた後は危険だ」って。
切ない。けど、犬としての整合性はある。シナリオに脱帽。

K「そんなに甘えたりして、何か欲しいものでもあるんですか?」
まだ疑心暗鬼なK。いつもだったらキャンキャンまとわりついて押し倒しちゃうくらいのKなのに、いざAからのアプローチがくるとはしゃげない。
2-8で焼きトン屋台で待っているときに、モブ女子から「カオファーンはKのことが好きで、海で告白までしている」と聞いてしまったAが、とってつけたようにKに優しくする視聴者サービスシーンでも、Kは「なんだか妙に僕を喜ばせてくれますね」と尋ねている。この時の顔は相手の意図を見抜こうとしている顔。何か企んでいるんじゃないかと、ポーカーでのやり取りみたいな、ゲームっぽい探り合い。
でも、この「何か欲しいものが、」云々の時の表情は、うれしいけど、その裏に、はっきり「信じられないんだけど、、」っていう思いが見え隠れする。
甘えてくれるのはもちろん嬉しい。でも、本気で甘えられているんだろうか、なにか別の意図があるんじゃないだろうか。
Aからのアプローチにはしゃげないのは、決してヘタレてるんじゃなくて、「突っ走るとすべて壊しちゃう」ということを学習したからなんだろうとは思う。シーズン2ではKは成長している。
腐Gとしては、Kを成長させたこれまでの傷心が偲ばれて切ない。

甘々のイチャラブシーンを散々見せといて、芯はKに優しくないSOTUSシリーズ。
まぁ、話の中では散々暴走を許しているんだから、それでKに優しい話だったらそれこそお話にならないのかも。だけどトムとジェリーだとしても、相当トム(K)に冷たいよね

で、
このシーンの前
2-12 本編でKが「別れても忘れないよ」って歌って、Aが2ndカミングアウトした後の、「SPECIAL SCENE」おまけ部分。Aの弾き語り(これはディア先輩がシーズン1の臨海課外活動の余興で歌った歌と同じだね)。
歌が終わった後、的外れなAの愛のセリフが、「俺たちのこの恋がこれからどうなるかは問題じゃない。今この瞬間、俺は幸せだ」ってあって、AはKにぎごちなくもたれかかる。
Kに身を預けるA、それを受け止めるK。一瞬うれしそうな顔も見せるが、そのあとで、地平線あたりに目をやる。それは、自信を持って未来を見つめる視線ではない。静かに、遠くを見る。

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なにこれ?、それこそ、(2-6みたいに)Aの髪の匂い嗅いでおけよ、と思うが、KはAの背中を胸に感じながら遠くに目をやる。ここはチラ見せじゃなくて、しっかりそうとわからせる演出で撮ってそういう編集をしている。
Aも遠くを見ているが、目線は上。呆けて漠然としていて、なんか終わってる感じ。腑抜け。
Kの視線はもっと下。Aのうつろさとは違う、どこに焦点を合わせればいいのかわからない表情。
なんか煮え切らないんだけど、KとAが並んで同じ方向を向いている絵では決してない。
このシーンがストーリーの時系列でどこに入るのかは、あえて「SPECIAL SCENE」なんだから明確にしていないけど、2-12本編の「僕はこのままあなたのそばを歩んでいていいですか?それとも歩みを止めるべきですか?」に絡めた演出であることは明白だろう。

Aの視線が「終わってる感じ」なのは、シンデレラだとしたら自然なのかもしれない。多くの昔話がそうであるように、ハッピーエンドの後はなにもない。無自覚なAにはKに身を任せるというハッピーエンドを選択してしまった以上そこで物語が終わってしまうのも無理はない。
「将来のことはわからない」というのはAの逃げ口上ではあるが、Aにとっては精いっぱいの本心なのかもしれない。物語が終わったと思っているAには「二人は幸せに暮らしました」以外の具体的な将来のビジョンなんてないから。

腐Gは散々「Kは犬だ」と叫んできたが、じゃあ、Aはなんなのか?
ずばり猫ですね、ゲイ用語で「ウケ」を意味するネコじゃなくて、動物的属性としての猫。
自分が寒かったり痒いところがあったりしたら飼い主に寄ってきて甘えるけど、自分の気に入らない触られ方をしたらさっと身を翻していなくなる猫。
愛猫家の「私が猫を飼っているんじゃなくて、猫様に我が家にいていただいているんだ」っていう言葉。最近よく聞きますよね。
まあ、そうなんでしょう。猫ってそんなもんなんでしょう。
KのAを見る視線は、愛猫家のその言葉に重なると思う。
そして、
長田弘の名作「猫に未来はない」によれば、猫の脳には未来を考える機能がないから、現在の刹那的脊髄反射が行動を左右するらしい。
だったら「未来のことはわからないが、今の俺はお前を愛してる」って言葉は、しょうがないよね。猫なんだから。
あらためて、シーズン1 ep.14、屋上のキスシーン。
A「お前が俺の頼みを聞くと約束したことを覚えているか」K「何をしてほしいですか」A「この先どうなるかわからないが、分かっていてほしい。今この瞬間、お前は誰よりも特別で俺の唯一愛する人だ。」
何をしてほしいか聞かれて「今好きだってことは本当なんだ、それをわかってくれ。将来のことは約束できないけど、」
「わかってほしい」ってのがしてほしいことで、そしてそれは「将来のことはわからないけど、」っていう修飾をつけずには言えない言葉。
猫だねえ。
(えっと、長田弘は詩人で、「猫に未来はない」は彼の素敵な短編小説なんで、科学的な信憑性は無視してください)

2-13のラスト。AはKに「将来を共にする覚悟はできているか」と聞く。(この時のAの妖艶ともいえる色っぽさはすごい。腐Gは萌えないけど、ツンデレ好きの腐女子の方々はもれなく萌え死んでるよね。)
Kの答えは「先輩こそ、、、」、その逆質問の続きをキスでふさぐA。
これ、ドラマとしてはいいシーンだけど、結局Aは自分で答えを出さずにKに委ねているという意地悪な見方もできる。(K萌えの腐GはAには厳しい)(いや、プレーム(!)に頼んで合体ギアを作ったあたりとか、Aも頑張ってはいるけどね)
AはKに「先輩こそ覚悟はできているんですか」という質問をさせる前に「ご褒美」をあげて、たらしこんでごまかす。「お前さえ覚悟決めてれば、俺はお前にキスするだけでいいんだよ」って。
(腐GはAに厳しすぎるかなあ?)

でも、無自覚にハッピーエンドを受け入れちゃったA(シンデレラ)だからこそ、Our Skyyで、Kの留学前日に、ここと同じ場所であんなに取り乱したんだろうっていう解釈はあながち間違いだとは思えない。わかっているつもりだったのに、信じていたのに、自分が信じていたことはすべてがKに依存していたことに今更気づくA。Kの前に自分以外の世界が開ける瞬間に直面して、怯え、大パニックになる。1のep.72-12の比じゃない号泣。(号泣過ぎて引くくらいの号泣。俳優の仕事としては名演技だとは思うけど、)

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改めて、2-12のSPECIAL SCENEは、 Kにすれば、
Aの「将来のことは-わからない」的な台詞は、シーズン1のep.14の感謝祭の後の屋上のシーン(ここと同じ場所)でも言ってるし、Aの逃げ口上。それは知っているK。
感謝祭でのKからAの手紙「僕の気持ちを受け入れてくれてありがとうございます。先輩には同じ気持ちを求めません」。ってのはただの強がり。こんなに狂おしくAを求めるKが「同じ気持ちを求めない」。なんてはずがない。でも、求めたら最後、関係が破綻することを恐れるKの精いっぱいの譲歩。強がり。
基本強いKには普段強がる必要なんてないが、ことAとの関係には無条件で弱い。Kは、Aとの関係が破綻することに怯え、弱みを見せないように頑張る。「同じ気持ちを求めません」と嘘をついてまで譲歩し、Aを懐柔しようとする。
Kには、Aとの関係性は、基本自分の熱情だということがわかっている。Aを慕って、AがKの熱情を(かろうじて)受け止めてくれることに感謝はしている。そして、Aからは同じ熱量が帰ってこないことも知っている。でも、Aが無自覚腑抜けだからこそ、シーズン1のep.9の海辺でギア渡されて告白されちゃう隙を見せちゃうわけだし、そのあとKに押しまくられてKを受け入れちゃうんだよね。そこはKにとってはアドバンテージ。
でも、結局自分が押し通さなければ終わってしまう関係。Kは突き進むしかない。主導権、決定権、責任はすべてK一人にある。そして、それはKにとって寂しいことである。
KはAには見せないが、Aの「将来はわからない」という言葉に寂しさを感じている。
2-12のSPECIAL SCENE。Aの弾き語りの後のKの寂しげな遠くを見る表情はそれを感じさせる。

二人の温度差が生む追いかけっこはこれからも続いていくんだろう。

SOTUS FM(ファンミーティング)の映像DVDが制作会社の直販ででているらしく、タイのテレビ会社のHPから買って日本まで送ってもらえるらしいんだが、その中には「二人の結婚式」や「老後の二人」などのシーンがあるらしい。「二人は末永く幸せに暮らしました」という物語の結末をきちんと扱ってくれているんだね。公式からの供給がすごいと腐界で評判のタイ作品ならではのサービスですね。  

ってことで、
ミモフタモナイはなしですが、
二人はセックスしてるのかってことですけど、
してるようには思えないよね、
キスねだる/ねだられる、っていうご褒美案件だけでこんなに引っ張っているんだから。
シリーズ1への言及が終わったあたりで、腐Gは、「犬の頭をなでるという行為は、それはそれで大事だけど、日常の親愛の表現として既にあるから、「飼い主の指示に従ったご褒美」としてはそれじゃ足りない。ご褒美としてはっきりわかるものとして「食べ物」、が必要になる。」って書いている。
つまり、キスが日常的なものになっていたらキスはご褒美にならない。

前述の「勉強(仕事)頑張ってください」ってKがAの耳元で囁くのはHした次の日だっていうのは、そう思わせたい演出だっていうのは納得するけど、でもその後も「キスしていい?」「いやだ」の攻防は続くよね?Aのツンデレのデレ要素って二人だけの寝室ではあんまり発動しないし、、、。
いや、いいんですよ
基本テレビドラマですし、ゲイ向けじゃなくて腐女子向けなんだから、いいんですけど、
でも、二人、H、してなさそうだよね?
冗談めかした台詞では「刺激的なご褒美が欲しい(2-1)」だの「今夜は寂しさを埋めることをしよう(2-13)」だの言ってるけどそのたびにAにかわされているし、それはつまり二人の肉体関係は「冗談レベル」で語られるものだということ。もちろんそれは、公共電波で流すドラマとしての建前だったり言い訳だったりするだけなのかもしれないけど。だとしても、この作品の中ではそう扱っている。
だから、少なくともおじさんゲイが想定するHはしてないんじゃないかと。だって、Hしてたらどうでもいい事件設定にいちいち反応する二人は成立しないと思う。
だからこそ、なんだけど、
本気のセックスしたこともない二人なら、それぞれ相手を自分の生涯の伴侶って決められないよね?決めていいの?決めちゃマズいんじゃない?って老婆心発動しちゃうんだけど。

Kにとってのキスは、性的な意味合いももちろんあるんだろうけど、それよりも二人の関係性を確認するためだ、ってことはキス以上を求めるシーンが場面上に出てこないことからも分かる。
KはAに自分の主人であり続けることを求め、それを確認し続けないと不安に駆られる。だからこその執拗なご褒美ねだりにKの闇の深さが表出している。誰からも愛される優秀な好青年は、実はAという錨がないと自分を落ち着かせられないという不安も抱えている。

でも、「性欲のムラムラ解消=H」じゃなくて、「相手との関係性を確認するためのキス/H」っていうのは、素敵だよねって。

腐Gとしては、キスっていいなと、改めて性欲じゃない愛情表現のキスを検証しようかなと思いますけれども、

ちなみに、Aは友人たちとの会話(ep.10ナムターンからの電話の直前)で「彼女がいたことがない童貞」だとばらされているんだけど、Kはどうか。
それがわかるシーンがep.13の先輩感謝祭のエムの台詞「お前が男を好きだって知らなかったぞ」。
これ、これだけなんだけど、もし高校時代にKに彼女がいたらエムは知ってるはずだし、もしそうなら台詞は「前は彼女もいたのにいつから男が好きになったんだ?」的な意味合いのものになっているはず。つまり、高校時代のKもやっぱり清廉潔白な童貞だったという解釈で間違いはないはず。
もちろん、性体験は彼女がいなくてもできるけど、Kの性格を考えると風俗だのセフレだの、近所の年上のお姉さんに遊ばれただのは考えなくてもいいと思う。

で、二人のH進捗状況はキスどまりなんじゃないか、という話
ただ、
やっぱりそれは表向きの話。二人がはっきりとセックスしたという描写は一応出てこないし、ご褒美キス云々で騒いでいるんだから「してない」って言い切っちゃってもいいんだけど、、、
やっぱりSOTUSはそう簡単には納得する着地点を見せてはくれない。
前述の「勉強(お仕事)頑張ってください」とKが言うのはHした翌日だ、っていう見方は多分本当。意図的な演出。
この台詞が出てくるのは、1のep.13のラマ8世橋でのキスの翌日、試験結果発表の掲示板の前。Aが何を思ったか1年生を怒鳴りつけた後のシーン。前の晩のあの流れならしててもおかしくない。ここで1年生を怒鳴るAの「怖い先輩面」も照れ隠し。というか、Kの出現とそれを受け入れてしまったことによって自分の「怖いヘッドワーガー」としての立場が揺らいでしまったんじゃないかと怯えたからこその自己確認なのかもしれない。
と、もうひとつ、2-7
隣に黙って越してきたKにむくれてたAがKに押し切られ部屋に入れたエピソード。
部屋の中でKはAに甘えるがあしらわれてキスはさせてもらえない。シャワーの中からタオルを取ってくれと言われてなかなか渡さない、最後は「部屋に戻れ」と言われてシャワー室のドアを鼻先でバタンと閉められる。
なんだけど、部屋の中のKは終始ご機嫌ではしゃいでるし、Aに「部屋に戻れ」と言われても楽しそう。実際に戻るシーンはない。
そして、翌朝のシーンが始まるところにインサートされるカップの中の2本の歯ブラシのカット。
このカットをわざわざ入れているってことは、二人はHしているってことでいいんだと思う。はっきりとは見せないけど、気づいた人には分かるっていう程度の見せ方。そして、出社して混んでいるエレベーターの中で件の「お仕事頑張ってください」

ただ、それを認めちゃうと、シーズン1の終わりで二人がHしてたってことになり、(いや、しててもいいんだけどさw、)シーズン2でのご褒美云々のキスねだりが成立しなくなっちゃうんだよね、
2-1の電話で話す二人
K「活動の始まりから終わりまでにリーダーとして一人前になれたら、僕にご褒美をくれますか」
A「いい仕事をしているかどうか再評価してから考える」
K「恋人としては?」
A「それも再評価しなおさないとな」
K「二つ目のご褒美に関しては、僕が欲しいのはとっても刺激的なものです」
「刺激的なもの」をわざわざねだってるんだから、まだHしてないんだよねえ?
1のep.13でしちゃってたらこの台詞はないだろう。
だから、はっきりとは描かずにごまかしているのかな、シーズン1の終了時にはシーズン2の予定がなかったかもしれないしね。

シリーズ本編の後に「AとKが学内でインタビューを受ける」という視聴者サービスのおまけがある。あくまで役柄としての二人がインタビューを受けているという設定なのだが、役者としてのクリス(A)とシントー(K)が遊びながらSOTUSごっこをしているように見える。
この中では二人がHしていることをはっきりと言葉にしている。

おわり
しんどかった。尊いと書いてしんどいと読む

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